鉄道紹介(近江鉄道)
みなさんこんにちはReeです!今回は湖東地域を網羅する近江鉄道についてご紹介します。近江鉄道グループは西武グループの会社で近江鉄道・近江鉄道バスの車両は旧西武バスの車両を流用しています。そのため滋賀でも関東圏でも似たような車両を見た人もいるのではないでしょうか。近江鉄道はJR、東海道新幹線と並走していますが、競争しているわけではなく、JR駅への地域輸送、JRのない地域の交通需要を満たす役割を果たしています。現在、京都鉄道博物館では近江鉄道の車両特別展示が行われているので、ぜひ見に行ってみてください!
近江鉄道の路線にはそれぞれ愛称が設けられているので、今回は路線愛称ごとに紹介していきます。
彦根・多賀大社線(米原〜高宮〜多賀大社前)
私鉄としては珍しい、新幹線と接続している米原駅から彦根市街地を通って、高宮駅へ。高宮で本線系統から分岐して多賀大社前を結びます。日中は米原〜高宮の本線と高宮〜多賀大社前の多賀線は別々の運行をしていますが、朝晩は米原・彦根〜多賀大社前の直通列車も運行されています。年末年始(特に元日)は多賀大社への参拝列車が運行されています。彦根駅の横には近江鉄道の電車区があり、西武鉄道の列車をJR経由で運び、こちらで近江鉄道車両に改造されています。彦根〜彦根口はJR琵琶湖線と並走しています。
湖東近江路線(高宮〜八日市)
彦根市、甲良町、豊郷町、愛荘町、東近江市を駆け抜け、JRのない町を結びます。甲良町、豊郷町では東海道新幹線と並走しています。この付近では建物がなく、田畑が多いので、写真が撮りやすいスポットなのですが、近江鉄道は日中1時間に1本ですので、調べてからいかないとえらい目にあいます。運が良ければ、ドクターイエローと並走している写真も撮れるので、ドクターイエローが引退される前に訪れてみてください。また、車内アナウンスがとても豊富で、各市町の紹介アナウンスも流れるので、訪れて聞いていただくか、Reeのチャンネルの動画をご覧ください。
万葉あかね線(八日市〜近江八幡)
近江鉄道は1994年以来赤字が続き、(グループ全体では黒字)2024年度から上下分離方式に移行されましたが区間ごとに見ると、万葉あかね線の全区間と彦根・多賀大社線の彦根〜高宮は黒字区間になっています。黒字としてJR駅への利便性の高さと沿線企業への通勤需要があることです。スクリーン、フジテック、古川AS、京セラなど、赤字区間であっても、朝晩は混雑しています。しかし、滋賀県は車社会なので、マイカー通勤の人も多く、利用者増加に繋がっていない面もあります。そこで武佐駅が最寄りの三菱ロジスネクストは、朝に走っている快速電車の武佐駅停車を要求。沿線企業が鉄道会社にダイヤについて要求することは異例のことでしたが、近江鉄道が快諾した結果、武佐駅の定期利用者は平成30年度の57,348人から令和4年度には115,431人と4年で2倍に増えました。そして2024年3月より武佐駅の副駅名称に三菱ロジスネクスト前が追加されました。
水口・蒲生野線(八日市〜日野〜貴生川)
近江鉄道の中心である八日市から蒲生氏で栄えた日野町を通って、草津線と信楽高原鉄道の貴生川駅を結びます。JRのない日野町、京セラ工場を含む蒲生工業団地、びわ湖学院大学、布引総合運動公園など、利用需要はたくさんありますが、近江八幡駅から日野町方面への路線バスが走っており、鉄道利用者は少なくなっています。理由としては、鉄道は八日市駅で乗り換えが必要になる。貴生川駅よりも近江八幡駅の方がJRの本数が多いため、JR沿線民からすると近江八幡からの方が行きやすい。バスの方が安い。これらの理由から、八日市〜貴生川の利用者減少を招いていると言えます。
日野駅は大正5年から続く木造駅舎で、観光交流施設や鉄道資料展示室などもあります。
ラスト
近江鉄道は経営がとても厳しいため、沿線各自治体・企業と連携しながら、利用の促進、沿線の活性化に取り組んでいます。10月中旬に開催されるガチャフェスは大人百円子供タダで乗り放題を行なっていますが、その日ばかりで利用者増加になっているかとういうと、難しいところがあります。沿線住民・通勤・通学の方はサイクルトレインを活用した、車に代わる交通手段の一つとして。沿線以外方々はブルーメの丘や五個荘金堂町などの観光地への利用手段として。たくさんの活用方法がありますので、ぜひ一度お越しください!
次回
次回は、京阪電車大津線、信楽高原鉄道、JR東海、坂本ケーブルについてご紹介します
最後までご精読いただきありがとうございました。
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