Week 10
【今週の出来事】
授業+LfA French
Leading and Managing
Lecture
◇ 改革への抵抗について(Resistance)
組織改革はしばしば抵抗を伴う。抵抗にもいろいろな種類がある。感情的なもの、生産的なもの、政治的なもの等。抵抗にもそれぞれ背景があるので、改革の実行者は反応を見極めて対応する必要がある。
Seminar
◇ 抵抗の原因と対応
前半は、組織改革時の抵抗について、グループのメンバーが過去に経験した改革の事例等から抵抗の原因を分析し、対応を検討するというグループワーク。
後半は、抵抗が改革に有益であるかどうか、ケーススタディをもとに議論。
Theories of the Policy Process
Lecture
◇ Social Construction Framework
民主主義社会における公共政策の「歪み」について、政策のターゲット層を政治力と(バイアスに基づく)相応性をもとに4つに分類することによって説明するもの。
政治力が高いグループが政策の利益を受けやすく、政治力が低いグループは制裁の対象になりやすい。そしてそれらは、相応性のバイアスによって増長されたりされなかったりする。というもの。
例
・政治力高・相応性高:年金受給者、退役軍人等
・政治力高・相応性低:大企業、圧力団体等
・政治力低・相応性高:貧困層、ホームレス等
・政治力低・相応性低:犯罪者等
Seminar
◇ 期末論文について
各自中間論文のフィードバックを検証し、期末論文の構成や計画を練る時間となった。
Global Governance
Lecture
◇ グローバルガバナンスについて
総集編。これまで学んできたグローバルガバナンスの課題とコンセプトについておさらい。国家間の対立・協力関係、国家と市場の対立・協力関係など、分野や課題ごとに様々な力が働いている。
これまで中立的に授業をしてきた講師が、「最後なので…」と自らの考えを明らかにし、昨今のグローバルガバナンスは、ラギー(John G Ruggie)が提唱した「埋め込まれた自由主義(Embedded Liberalism)」を目指しているという見方を示していた。
Seminar
◇ 国家と国家の関係
◇ 国家と市場の関係
みんな点でバラバラの意見を言っていたし、「国際秩序をコンセプトで説明するのは難しい」という意見も聞かれた。当然、アクター多いし、いろいろな利害が絡みすぎているし、国際政治経済はカオスそのもの。あるコンセプトで理解しようとしても、少し視点をずらすだけで、全く違うものが見えてきたりする。答えのない世界、だから面白いのかもしれない。
LfA French
◇ 趣味を語ろう
faireとjouerを使った表現の練習。主語や動詞や目的語によって冠詞がいろいろな姿に変わるので大変で、絶賛混乱中。
200ページ弱ある教科書のうち、既に80ページ進んだ。週1回の授業なのに、毎週10ページ進んでいる計算になる。ペース早すぎて、クラス全体を見ても、ちゃんと授業についていけているのは2人くらいの様子。
Week 10 総評
政治学部主催の授業は実質今週で終わり、いよいよ期末論文へと突入する。期末論文もそれぞれ5~7個くらいの設問があり、その中から好きなものを選んで執筆できるので、これまでの授業を全て理解していなくても、特定の部分をピンポイントで理解できていればなんとかなりそうだ。
みんなそれぞれ好きor得意な設問を選んでいるので、他の学生と期末論文どのテーマでどんなアプローチで取り組むのか、情報交換するのも結構面白い。
論文を早めに終わらせて、遊びに行きたい…!
【次週の予定】
授業(Leading and Managing Changeのみ)+LfA French