Week 1

【今週の出来事】
23日(月)Academic skills workshop, Leading & Managing Change (Lecture), Theories of the Policy Process (Lecture)
25日(水)Global Governance (Lecture)
26日(木)Global Governance (Seminar), Leading & Managing Change (Seminar)
27日(金)Theories of the Policy Process (Seminar)


Academic skills workshop

いくつかのグループに分かれて開講されているようだが、私のグループは全体で20人、内訳で言うと中国人16人(チベット人1人含む)、香港人1人、韓国人1人、タイ人1人、日本人1人で、たぶん私が最年長。

あまりにもアジアンなので、英語力でグループ分けされているのかな、と思ったが、聞いたところによると別にそういうわけでもないらしい。

ワークショップの内容は、語学学校の授業をややアカデミック寄りにした感じで、ほぼ語学学校と言っても差し支えないかもしれない。

グループワーク主体で、学生同士の会話や議論を中心に進められる、文字通りワークショップ。

ここで少し英語力に磨きをかけておきたいところだ。


Leading & Managing Change (Lecture)

イントロダクション。
今期の前半を行政組織のマネジメント、後半を行政組織改革にそれぞれ重点を置いて勉強していくことになる(らしい)。

とりあえず今回は、マネジメントという学問への入門で、テイラー、フェイヨール、ウェーバーを始めとした、色々な学者の基本的な理論を超簡単に紹介された。

想像していた以上に、アプローチの幅が広いのと、理論の多さに一瞬気が遠くなったが、後ほど与えられた課題図書をじっくり読むと、意外とすんなり頭に入ってきた。

社会人経験がある分、理解しやすい部分もある。


Theories of the Policy Process (Lecture)

こちらもイントロダクション。
わが学部の中心的なモジュールとだけあって、受講者も多く、講師にもだいぶ気合が入っている印象。

今後の授業とセミナーでどういうことをやっていくよー、学んでいくよー、という案内でほぼ終わった。

セミナーに向けての課題図書、ネット記事、ポッドキャストが提示され、さらに、セミナーで具体的にどのようなことを議論するのか、あらかじめ設問もいくつか示されたので、ある程度準備と対策がしやすそうだ。


Gloval Governance (Lecture)

選択授業のせいなのか、たまたまなのか、アジア人比率が一気に減った。
イントロダクションもそこそこに、講義もスタート。

グローバルガバナンスのコンセプトをいくつか紹介されたが、何も理解が出来なかった。

知らない英単語が多数登場し、理論も抽象的かつ遠回りな言い方で紹介されるので、早々に講義の傾聴を諦め、スライドを眺めるだけにした。

英語力と前提知識の不足、また経験で補えない分、一番苦労しそうなモジュールである。

セミナーについてもあまり具体的な説明がなく、20ページ前後の課題図書(論文記事)を3つ提示され、「リラックスして楽しくやりましょー」と言っていた。

随分と飄々とした講師である。


Gloval Governance (Seminer)

講義の翌日に、早速のセミナー。
課題図書は読み切れなかったし、理解も全然進んでいない状態での参加。

セミナールームは、仮設のプレハブのような建物の中にあり、雨が降ると音がうるさく、発言者の声が聴こえない。

グループは11人(+講師)。
国籍はバラバラで、韓国2人、あとは、イギリス、ポルトガル、ベルギー、トルコ、アゼルバイジャン、サウジアラビア、パキスタン、中国、日本から各1人ずつである。このうち社会人経験者は私含めて7人。
人数的にも国籍的にも年齢的にも、とてもバランスが良い。

自己紹介タイムが終わると、セミナーに突入するのだが、私はそもそも与えられた設問を理解出来なかったし、それについて発言している人たちが何を言っているのかも全然理解できなかった。

たぶん、日本語でこのトピックについて議論をしたとしても、私には理解が出来ないかもしれない。
課題図書を読んでいないのは論外として、前提となる世界史と経済学の知識が圧倒的に不足していると感じた。

テーマは「覇権」だったと思われるが、安全保障的な意味ではなく、1929年の世界恐慌を切り口にした経済史的な文脈での議論で、ブレトンウッズだとか、グローバルサウスだとか、「2008年以降」といった言葉が飛び交っていた。

グループの中の中東系の学生たちは、それぞれハイスペックの持ち主で、英語が流暢なのはもちろん、国際経済に最前線で関わっている(きた)人たちである。
彼らが議論の中心にいて、そこにポルトガル人とベルギー人の若手2人が喰いついていく、という構図となっていた。

途中、グループ内最高齢(40代後半?)と思われるパキスタン人も発言していたが、関係のない話を長々として講師を困らせていた。

韓国人の2人、中国人と私の東アジア勢は、完全に議論から取り残されていた。

少なくとも「リラックスして楽しい」セミナーでなかった。
このモジュールについては、少し気合を入れて勉強をしていく必要がありそうだ…


Leading & Managing Change (Seminer)

セミナールームとして指定された教室へ行ったら、なんと40人くらいいた。
どうやら学務のミスで、20人ほど授業の履修の登録から漏れていたようで、あわててこのモジュールに追加されたようである。

こちらのセミナーは、設問に対して各自自由に発言し、それに対して講師が応答するスタイルだ。

グローバルガバナナンスとは打って変わって、設問もわかりやすく親切で、発言もしやすい。例えば、「マネージャーの仕事は何か?」「良いマネージャーはどういう人?」など。
(課題をやってこなくても問題なくセミナーに参加できるレベルである。)

人数が多いせいなのか、積極的な一部の人たちだけがずっと発言している状況ではあった。

今期のモジュールの中で、個人的に最も力を入れて学びたいものであるだけに、少し物足りなさも感じた。


Theories of the Policy Process (Seminar)

前半は、イントロダクションと顔合わせ。
後半は、セミナー。

人数は13人。今後多少入れ替えがあるかもしれないとのことだが、現時点では、中国7、トルコ2、日本2、イギリス1、インド1という構成。

セミナーでは、まず「公共政策」の定義が確認され、その後、講義で示されていた課題にについて、4~5人ほどのグループごとに議論を進めた。内容は、セネガルのコロナパンデミック時の初期対応について。

グループごとに議論した内容を各グループの代表が全体で発表し、講師からフィードバックをもらう、というスタイルだった。

内容的にも難易度的にも、他の2つのモジュールと比べると、最も理想的なセミナーであった。

また、講師からペアが割り振られ、来週から週替わりでペアごとに、時事ニュースのうち政策にまつわるものを1つピックアップし、その政策を分析・評価して、みんなの前で発表する、というペアワークが与えられた。

私は、年齢の近そうなトルコ人の学生とペアになった。
我々の発表はWeek 4なので、3週間後だ。


Week 1 の総評

とりあえず一週間過ごしてみて思ったのは、エネルギーと時間の配分が難しいなということ。

それぞれのモジュールでそれなりの量の課題が出されたので、片っ端からやっていこうと思ったのだが、やはり私の能力では無理があるということがわかった。

朝起きてから夜寝るまで、ずっと各モジュールや課題のことを考えっぱなしだったせいか、金曜日の昼頃から急な頭痛と吐き気とめまいに襲われ、金曜日の午後から土曜の朝までを丸々ベッドの上で過ごす羽目となった。

情けない話だが、たった一週間でこのありさまなので、これをあと一年も続けるわけにはいかない。
一日の中で、課題やパソコンに触れない時間を確実に設け、土日もどちらかは何も勉強をしない日にして、メリハリをつけることをしていかなくてはと思う。

捨てるべきところは捨てよう。


あとは、新たな出会いが多すぎて人の顔と名前が全然覚えられない。
特に、ちょっとふくよか+角刈り+メガネの中国人男子が、服装も似たような格好で多数存在し、誰が誰だか判別がつかない。

「こないだ自己紹介したよね?」…と思ったら全然別人だったりする。

さらに中国人たちは、英語での名前と中国での本名を同時に紹介してくれるので、もうパニックである。

韓国人も顔は判別できるが、フルネームで自己紹介されるので、名前を覚えられていない。

とりあえず、時間をかけて覚えていくしかない。



【来週の予定】
9月30日(月)~10月4日(金)授業
(当面同じ講義とセミナーの繰り返しになるので、今後特記すべきもの以外は「授業」と表記することにする。)



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