一年間ヴイアラを追ってきた一個人の #ヴイアラLIVE_TLS の感想
はじめに
3月末にvα-livの候補生3人のライブ「vα-liv LIVE THE LAST STATEMENT!!!」がありました。このライブは候補生たちのデビュー権がかかった最終審査のライブであり、ここで規定得票数を超えなかったら活動終了になる酷なものでした。結果的には無事全員デビュー権を獲得することになったのですが、そういうことを抜きにしてもライブが素晴らしいものだったので記録を残しておこうと思います。
ちなみに、ヴイアラを年度当初から追ってましたけど、愛夏以外はあまりフォローしきれていないので、ずれてることを書いているかもしれません。また、他ブランドを現行で追ってるのはミリとデレくらいで、シャニとSideMはあまり分かっていないです。
本編の前に
ライブ本編の感想の前に最終審査であることと、関連施策ののぼりプロデュース権について先に触れておきます。
最終審査はポータル投票とライブ視聴の2つからなっていました。このポータル投票はライブ終了まで投票できるものだったので、ライブの中身によって投票先を変えることができるシステムでした。それを踏まえてか、ライブそのもののもオーディションチックにすると運営より説明がありました。具体的には、構成をボーカル、ビジュアル、ダンスの3つのパートに分けてそれぞれでソロ曲を歌うとのことでした。
このパート分け自体は確かに正しかったのですが、それぞれのパートにデュオ曲が入り、各2人ずつしか披露しなかったためにパートごとに評価は公平にはならなさそうです。もちろん、デュオ曲を除いて判断してデュオ曲だけの評価を後で足せばいいのですけどパートごとの評価とはまた違った軸になってしまいますね。オーディションちっくって言いながら審査内容はオーディションとして成立してないあたり中途半端でしたね。まあ実際には事前に投票を済ませている人がほとんどだと思うので、コンセプトとのズレがあるだけで実質的な問題にはならないです。
もうひとつ、のぼりプロデュース権。これは「異次元フェス・アイラブ歌合戦」で実際にvα-livののぼりが掲出されたことから企図されたものだと思いますが、同じようにしてのぼりを立てようという企画です。オンラインライブであるため布生地ののぼりが実際に立てられるわけではなく、バーチャルのものでしたが。
ただし、実際に見られたのは候補生たちがのぼりを見て回る動画だけでのぼりをアップで見られるわけではありませんでした。候補生たちも人なのですべてののぼりを均等に触れられる訳ではないですし、扱いも小さかったので特に購入した人には不満があるように思えました。アップで撮れるような場所を別途用意してくれてたらよかったのでしょうけどユーザー満足度からすると見切り発車感は否めないですね。
ライブパート
1. "HELLO!!"
1曲目、Dearly Starsの『"HELLO!!"』。vα-livの最初のカバー曲ですね。
最初の曲をライブの1曲目に入れるのはいいですよね……。これだけでもエモいのに、当時と比較して上手くなってるしフル尺だから「いっせーの!」も入ってたしもうこれだけで満足。
ところで、ダンスの振り付けがオリジナルと全然違いますよね。オリジナルと比べると動きが多くなってますね。こっちのほうが好きかも。
『"HELLO!!"』が最初のカバー曲だったことについて考えてたことがあるんですけど、書く機会がなかったのでここで書いちゃいます。飛ばしてもらっても問題ないです。
この曲が最初のカバー曲だったことで、当初は候補生たちの開かれた未来に合った、キラキラした曲だなぁって思ってました。でも、実際には(崖のショート動画があるくらいに)崖っぷちな状況で、『"HELLO!!"』みたいな曲よりも、もしかしたらSTAR ELEMENTSの『ギブミーメタファー』のほうが近い状況だったのかもしれないですね。ただし、プロジェクトが1人しか通らないって勘違いされてた状況から『ギブミーメタファー』は上げられなかったと思いますけど。
なので、『"HELLO!!"』が本当に候補生に合ってるのかな?って年末くらいから思うようになってました。だからこそ、ライブ後の発表を見てびっくりしました。こんな伏線ありか?この感じだからプロジェクトの始めから876プロの育成プロジェクトっていう設定だったんでしょうね。
2. Hotel Moonside(Extended Live Version)
最初はダンスパートでその最初の曲が速水奏の『Hotel Moonside(Extended Live Version)』。Extended Live Versionは3rdライブで披露されたもので長いイントロをダンサーさんが躍った後に、速水奏役の飯田友子さんが登場するものでした。
この曲を歌うのは宇宙。普段から(この曲の作曲者である)イノタクさんの曲が好きって言っており、ダンスパートであることからも納得の選曲。ステージ脇に居たら「一曲目、かましてこい!」って送り出したかったな。
やっぱり宇宙のダンスは映えるよね。声入れてない部分はどこも強かったですね。折角の「Extended Live Version」だから曲の頭からダンス入れてほしかったって思ったけど、長いか。この後もいっぱい曲あるんだし。
ちなみに、配信で飛び交ってた「王子」は愛夏のがもとになってるんですよね。ライブで他のメンバーのスタンプ使えるのいいですね。
3. Emergence Vibe
お次は星井美希と島原エレナの『Emergence Vibe』。担当するのはレトラ。エレナは日本とブラジルのハーフの子で、美希はアイマスの黄色担当。位置的には確かにレトラっぽいけど、この曲は意外だった。かと言って、レトラのDaパートの曲思いつく?って聞かれてもうーん……ってなるから欠けてたピースが埋まった感じですね。エレナはダンスが得意なキャラで、エレナのソロ曲ってなるとどれもかなりハードなので、美希の黄色要素も混ぜつつダンスそのものは比較的楽なこの曲になったのはうまい選曲ですね。よく見つけてきたものだ……。
レトラの歌い方のイメージが強い曲を強いまま歌うって思ってて、いい意味で力の抜けた(というよりは曲に寄り添った)歌い方になってて好印象でした。
4. We're the one
お次はC.FIRSTの『We're the one』。担当するのは愛夏。
アイマス楽曲縛り歌枠リレーでCafé Paradeの『Pavé Étoiles』を歌ってから男性曲を歌う愛夏(通称「まな王子」)もいけるってなって、今回は唯一のSideM曲担当。とてもチャレンジングな選曲ですけど、愛夏でもこの曲はちょっとキーが低いですね。それでも伸ばすところはしっかり伸びてますし、落ちサビ前の「Come here」は特に良かったですね。
ダンスはよく踊れてたように見えましたね。カメラワークが微妙で見たかったサビの部分があんまり見えてなかったからそれは惜しいです。MoIW2023の後菊地真役の平田宏美さんが男性のダンスは難しいっておっしゃってたのも考えると、しっかり練習してきたんだろうし、センスもあるんでしょうね。
ちなみに、C.FIRSTはメンバー全員が元生徒会長というなかなか知力の高そうなユニットですけど、愛夏……?
5. OH MY GOD
ソロ3曲が来て次に3人で何をするのかな?と思ってたら、まさかのSHHisの『OH MY GOD』を愛夏とレトラの2人で。ダンスパートでダンス得意って言っている宇宙を外すのもちょっとびっくりしましたけど、通しで見るとデュオ曲はパート関係なさそうですよね。
愛夏がにちかパートを担当して、レトラが美琴パートを担当。二人のキーの高さからこの分け方がちょうどいいんでしょうけど、さっきまで愛夏が男性曲歌ってた事を考えると急に上がってるんですよね。対応できててすごい。
レトラは以前にシャニソンのライブ鑑賞会やってて、その時に『OH MY GOD』を見てて「(これを見せられたら)成仏してしまう」とか「美琴さんかっこいいよーーーー」とか言ってますね。レトラが美琴パートですよ。いい。
デュオば別枠とは書いたけどダンスパート曲。この曲もなかなかハードなダンスですね。下半身がしっかりしてないと厳しそうで、レトラはちょっと大変だったらしい。レトラはダンス未経験だし、視聴枠で「私にはできない」って言ってたことを考えるとほんとよく頑張ったよね。悪いところはないと思ったよ。愛夏は手足のしなやかさが映えてて持ち味生かせて良かったですね。
選曲理由も「異次元フェス」見ててやばくね?って思った愛夏とレトラが目が合ったってのもいいですね(MCでその話して横で拗ねてる最年少もかわいい)。
6. 純情Midnight伝説
ここからビジュアルパート、1曲目は炎陣の『純情Midnight伝説』。担当はレトラ。
インカム外してスタンドマイクで歌ってましたね。そう、インカムはずして。結構融通効くんですね、3Dモデル。スタンドマイクを使うのは盲点でしたね。今度は『ハーモニクス』いかが?スタンドマイクを持つのはまた違う技術がいりそうだけど。
スタンドマイクを使うってのがレトラのビジュアルの部分なのかな。ビジュアルってなんだよって思ったけど、表現の仕方の独自性が出てることなんでしょうかね。
炎陣はSideMばりの「理由あってアイドル」感のある5人組のユニットで、元バンドマンのレトラとも相性がいい。よく曲見つけてくるね!レトラの選曲はほんと新鮮!
この曲自体はレトラの得意なものだと思うし、ひとしきり驚いた後は普通にニコニコして見てました。
7. 太陽キッス
続いて放課後クライマックスガールズの『太陽キッス』。誰が歌うと思う?愛夏しかいないよね!灯され隊は消し炭隊になってない?
愛夏と放クラの果穂ちゃんの関係性を書くと長くなるから、TGS2023の配信を……解放しろ!!口上に含まれてる「あるヒーローとの出会いが自分を好きになるきっかけをくれました」「さあ、大きな虹を見に行こう!」「果穂ちゃん先輩!私に出会ってくれてありがとうございます!必ずあなたの隣に立ちます!」とかなんでそうなるのかほんと見てほしい……。本当に泣くからTGS2023の配信を解放しろ!
放課後クライマックスガールズは5人います。こんなアップテンポな5人曲をソロで歌うのはほんとうにチャレンジングだし、しかもしっかり歌詞に合わせて歌い分けしようとしてましたよね。体力お化けかな?
愛夏にとってのビジュアルはこの歌い分けもだろうけど、サビの時に画面右下左下にいたちびキャラもでしょう。配信冒頭の「灯里愛夏劇場」で描かれる画風のキャラがタオルを振っているのは笑顔になれますね。サビ終わりの「Yeah! Yeah! Yeah!」で「やっぴー!」の動きしてたのもいいですよね。
8. シャイノグラフィ
宇宙は283プロの『シャイノグラフィ』。この曲、いろいろ衝撃受けたのでちょっと長くなります。
まず、『シャイノグラフィ』の言葉ですけど、この曲の歌詞に「光空記録(My shinography)」と当てられてますね。「光空記録」って「空に描く光の記録」というようなニュアンスになるんでしょうかね。
この曲の1番は宇宙単独の線画のタイムラプス、2番はレトラと愛夏の線画のタイムラプスが描かれ、ラスサビでそれが着色されたものが登場しました。このイラストは宇宙が自分で描いたもので、それをバックに使うという方法でビジュアルを表現したということでしょう。愛夏がちびキャラを描いたんだから、イラストの得意な宇宙だと猶更ですね。
さて、反発受けるかもしれないのですけど、宇宙が絵を描くことに対して複雑な思いで見てました。というのも、宇宙が絵を描くからファンが付いてくる、つまり絵師としての宇宙のファンになってる人がいるだろうということに個人的に割り切れなかったんですよね。アイドルの宇宙のファンになって欲しいから、絵師としてのファン層を増やしてほしくないなと、我儘な気持ちで見てました。実際、宇宙のショート動画の再生数を見てみるとイラストのものが多いんですよね。ただ、楽しそうに絵を描いている宇宙を否定したくはないんですよね。宇宙はアイドルとしての自分にイラストを描くことも含んでいるでしょうし、なんなら、イラストから入った人もアイドル・上水流宇宙のファンにしてやろうくらいの貪欲さはありそうですし。なので、イラストのことは個人的な我儘です。
この考えを完全に改めることになったのがこの『シャイノグラフィ』。自分のイラストで自己プロデュースしているんですよ。宇宙のしたかったことはもしかしれこれなのかな?って思うと、絵を描いていることもアイドル活動に繋がってて重要なことだったんだなと思うようになりました。
話は戻して実際に使われたイラストについて。レトラ宇宙愛夏が手を繋いでいる立ち絵イラスト。ライブ後に周りの声を聞いて気付いたんですけど、宇宙は決して自分に投票してとは言っていないと。負けず嫌いの彼女が最終審査は自分だけではなくてみんなでっていうのを意識しているんですよね。
初めに『シャイノグラフィ』は「空に描く光の記録」なんて書きましたけど、この曲の後ろに使われるイラストが3人で、みんなでいることが宇宙にとって光なんだろうなと認識させられました。自分の頑張りだけを描くこともできたでしょうに3人なんですよ。いいよね……。
この曲がエモいのはタイトルだけじゃなくて、歌詞が重要なんですけど、サビを抜粋しますね。
「この空をキャンバスにし」たイラストをラスサビで「透明から鮮明に」してるわけですけど、このライブを含めた「上昇中のGradation days」を「誰のでもない」、3人のもので描いた「光空記録(My shinography)」がこれだって思うと、このイラストを使う曲として『シャイノグラフィ』は最適なんですよね。歌詞の他の部分もいいんですけど長くなってきたのでこの辺で。
イラストから自分の世界観に引き込むってのは最高なんで、またイラストを使ったライブ演出してほしいですね。『TRUE COLORS』とか『Crossing!』とかよさそう?
9. 電波感傷
『太陽キッス』と『シャイノグラフィ』涙が止まらなくなってきたところにオフィウクスの『電波感傷』。歌うのは愛夏と宇宙。あの……ここってビジュアルパートですよね?ダンスではなく。
愛夏はアップテンポな5人曲の『太陽キッス』を歌った後に1曲空いてからこの曲だし、やっぱり体力お化け。そりゃお腹もすくわけだ。
オフィウクスは白石紬と桜守歌織の曲で、この二人はミリシタからの参加アイドルで後発組なんですよね。その二人が歌うこの曲は、本来は会うはずがなかった二人が出会ってしまって、全く違うのに互いに惹かれ合ってしまう、そういう運命にあったといった内容です(解釈違いもあると思うのでよかったら原曲をどうぞ)。紬は金沢から上京してきたアイドルで、歌織は二十歳を過ぎていてスカウトを受けてアイドルになったという点で、東京近郊に住んでいる10代までの少女のデビューが主流のアイドル界隈だと出会うことがなかったはずの二人なのでしょう。
愛夏は紬と同じく(福岡から)上京してきた子で、宇宙は一度アイドルグループに所属するもその後解散してしまった子で、愛夏の上京も、宇宙の所属グループの解散もなかったら出会うことがなかったわけです。そんな二人が出会ってしまった、「運命」だったと。この運命というのも、二人のデュオ曲で何を歌いたい?って話になって口をそろえて、踊りたいよね?じゃあ『電波感傷』という話になったらしく、こういう背景を考えるとエモいですよね。
10. 餞の鳥
MCを挟んでボーカルパート1曲目はD/Zealの『餞の鳥』。歌うのは宇宙とレトラで、宇宙はMC挟んでるけど3曲連続ですね。
D/Zealは最上静香とジュリアのユニットです。宇宙が静香パートで、レトラがジュリアパートを担当。レトラはよくジュリアの曲を採用しているわけですが、元バンドマンという点で共通しており、シンパシーを持ちやすいのかなって思います。『スタートリップ』は特にレトラに刺さるんじゃないかな。レトラが歌ってるのもあるので見てみてね。
『餞の鳥』は劇中で静香の姉だった千早がバンドメンバーのジュリアと作曲した曲で、独自解釈ですが千早がこの曲に込めた意味はピアノにとらわれてた静香の解放を願うことだと思われます。しかし、千早が交通事故で亡くなった後、ジュリアがこの曲に合うボーカリストを探して静香を見つけ出し、静香とジュリアの曲としては亡くなった千早が天国でも自由に歌を歌って行けるように願うという鎮魂歌になっています。千早という姉または相棒を亡くした二人が千早にささげる歌、それが『餞の鳥』です。ミリオンライブのライブ演出では最後に「蒼い鳥」の羽が1枚落ちてくるのも印象的ですね。
さて、宇宙とレトラはアイドルとバンドという、居場所をなくしたもの同士だということで『餞の鳥』は二人にとっても何かをなくしても前に進めるという思いを込めたそうで。今後はライバーアイドルの世界で自由に飛び立ってほしいですね。
宇宙は高音の伸びが本当にきれいで、静香の特徴と近いですよね。この曲でもしっかり真価が発揮されてますね。レトラはジュリアの曲にしてはスローなバラードですけどやっぱり上手いですね。宇宙とレトラだと『電波感傷』を歌ってほしいってのも以前目にしたんですけど、こういう方面でも合うんですね。可能性は無限大だ。
11. SING MY SONG
ボーカルパートソロ1曲目は最上静香の『SING MY SONG』。歌うのはレトラ。『餞の鳥』の次の『SING MY SONG』ってなると、ミリオンライブ6thライブ福岡公演を思い出しますね。6thライブはユニットごとに出演していて、福岡公演はD/Zealが参加していました。この時の披露の順番は逆でしたけど、ジュリア役の愛美さんがアコースティック1本で伴奏をして最上静香役の田所あずささんが歌っていました。なので、『SING MY SONG』はD/Zealというユニットで見ても印象的な曲の1つです。
しかし、歌うのは『餞の鳥』のジュリアパートと異なり静香の曲です。こう考えると意外なんですけど、歌詞はレトラにピッタリなんですよね。バンドで思うような活動ができなくて、歌で想いを伝えたいと思ってvα-livの活動を始めたレトラが、歌を歌うことで夢を叶えるそのために想いを込めて歌い続けるというこの曲の歌詞に合わないはずがないんですよ。繰り返しになりますけど、ほんとよく曲を見つけてくるよね!
驚きついでですけど、歌い方が曲に合ってるんですよね。曲に寄り添って歌えているのが成長したなぁって思えるんですよ。この曲は静かに歌う部分AメロBメロとしっかり伸ばすサビでかなり対照的な歌い方になるんですけど、どっちもしっかり表現されてて好きな歌い方だなぁ。
12. 眠り姫
続いて如月千早の『眠り姫』。歌うのは宇宙。
この曲の背景については9月後半回でしょう。「10分間でココロをユラせ」というお題のもと、宇宙は発表の最後にこの曲を選んで臨みましたが感極まってしまい歌いきれませんでした。候補生の間で悔いが残らないように、『眠り姫』を歌いきるというのは必要だったのでしょう。
9月公式後半回を知っている視聴者は、固唾を飲みながら、あるいは祈るようにしながら、またあるいは今の宇宙なら大丈夫と安心して見守っていたでしょう。この曲ってアップダウンが強い曲で歌いにくいと思うんですけど、宇宙はしっかり歌えてましたよね。
MCでも少し触れられてましたけど、宇宙は『眠り姫』をかなりの不安をもって臨んでたようですね。詳しくはプレミアムチケットのお見送り配信で触れられてるんですけど……円盤化したらお見送り配信入りますよね?
13. always
ソロ曲最後は第6回CG総選挙曲の『always』。歌うのは愛夏。
9月公式後半回で愛夏はMQを獲得していますが、その際に『眠り姫』を歌って感極まって上手くできなかった宇宙に対して「今の宇宙ちゃんに勝ってもうれしくないから!また来月一緒に勝負してください!」と言っていました。宇宙は『眠り姫』を歌いきったわけで、愛夏はそれに『always』で迎え撃つことになります。
コメントが「ずるじゃん」「反則なんよ」で埋まるくらい文脈がありすぎる曲ですね。『always』の曲は他の総選挙曲とちょっと違う出自になっていて、デレステではオリジナルメンバーの総選挙上位5人ではなくて総選挙でボイスの付いた5人(2人入れ替わり)の曲としてイベント実装されました。『always』は「出会ってくれてありがとう」を伝える曲であり、イベントとしてはボイスの付いた5人にするほうがいいと判断されたのでしょうか。この入れ替わりのために、デレステで関裕美ちゃんが歌ってています。愛夏は7月後半回で『楽園』を歌ってることを考えるとここでもつながりを感じられますね。
愛夏はvα-livの活動を経て、他の二人に劣ってたことも少しずつできるようになって、自分が好きじゃなくて笑えなかったのに笑えるようになって。 それを、二人と応援してくれる人たちとに支えてもらってできるようになったって言ってるからこそ、この曲で感謝を伝えられては本当に刺さるんですよね。 宇宙の『眠り姫』から愛夏の『always』で涙腺ボロボロなんですけど、これを最後に持ってくるもんなぁ……。
この曲で愛夏は語りかけてくるように歌っているんですよね。丁寧に1曲通して「出会ってくれてありがとう」って言ってくれるのを見ると心が暖かく、灯されますね。一番最後の「ありがとう」で『太陽キッス』で本日2回目の消し炭隊になりました。
宇宙と愛夏の再戦はどっちが勝ったと思いますか?なんかもう『餞の鳥』からの4曲で涙腺崩壊してるし、レトラ含めてみんな優勝でいいよ……。
14. リローディング
ラスト前の一曲、『リローディング』。vα-liv唯一のオリジナル曲であり、アイマスでアイドルに直接取材して作られた唯一の曲でもあります。この曲の背景について触れると記事一本必要になってくるので省きます。代わりに公式のインタビュー貼っておきますね。
背景を省いてしまうとあんまり言うこともなくなってしまうんですけどちょっと小ネタを。リハーサル配信でこの曲のシーンがありましたね。
宇宙と愛夏はかなり真面目に声入れしているんですけど、レトラはちょっと雑なんですよね。レトラは手を抜いているというよりは「慣れてる」感じがして、バンドやってた時にはこういうリハを何度も経験しているんでしょうね。リハではこんな感じの雑加減ですけど、本番は当然全然違います。これぞレトラですよ。
正直、この曲ボーカルもダンスも難しいですよね。愛夏はちょっとタイミングずれてたり、レトラは煽ってて動き忘れてたり。でも、初めてのオリジナル曲だしそれも自分たちに合わせて作られた曲だからしっかり練習してきたんだろうなというのは伝わってきました。
15. GR@TITUDE
最後の曲はプロジェクトルミナスの『GR@TITUDE』。歌うのはもちろん三人で。
実は、スターリットシーズンのSteam版を購入しているんですけど、それほどプレイしてなくてこの曲の解放まで進んでいないんですよね。でも、『SESSION!』は知ってますよ!さすがに1曲目だしそこまでは進んでるから。なにより異次元フェスセトリ縛りの歌枠リレーで愛夏が採用してましたしね!『SESSION!』が春パートの曲で、『GR@TITUDE』は冬パートの曲です。
スターリットシーズンは春夏秋冬の4つのパートで進んでいき、冬は一年の集大成のシーズンになります。vα-livと同じですね。この曲はタイトルが示すgratitude(感謝)から伝わるように、ありがとうを示す曲です。ただ、歌詞に内容としては「一緒に頑張ってきたけどこれでお別れになるね、でもさようならじゃなくてありがとうを伝えるよ」の曲です。デビュー権獲得できなかった場合の最後にこの曲が歌われたのだったら寂しさで胸がいっぱいになってしまいますね。ただ、デビュー権獲得ならさよならじゃなくてありがとうを伝えてくれる曲です。どちらに転んでも意味を込められる曲なので最後にぴったりなんですよね……。
三人とも終わりかもしれないのに楽しそうに歌っているんですよね。一年間駆け抜けてきたその思いを込めて歌ってくれる歌で楽しそうにしているのなら、いい思い出になったのかなって思います。
おわりに
ほんとみんなでデビューできてよかったね。デビュー権獲得の瞬間の愛夏の嬉しくて泣いてしまってるのも、宇宙のちょっとびっくりした後に笑っているのも、レトラの腰に手を当てて当然でしょ?って表情でいるのもどれも好きだし、こういうバラバラな感じの子が集まって1つのコンテンツを形作っているのを考えると誰も欠けなくてよかったって思います。
最終審査中にライブチケットが5610枚売れてて、チケットだけでデビュー権獲得になったのは個人的予想を上回る大成果ですし、その後もヴイアラ初見の人が勝っている様子を見聞きしますので本当にいいライブだったんだなぁと改めて実感しています。
この数字は、恐らく現地で2000席を埋めたうえで配信が可能になる数字だと思います。三人は現地の有観客ライブがしたいとも言ってましたしそれにつながるいい結果だったですね。ただ、一度この数字が出てしまった以上、次からはこの数字と同じかそれ以上のものが求められるようになると思います。vα-livの輪が広がっていくといいですね。