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【ボキャビルの重要性】 英文理解の為のテキストカバー率は98%が目安! “一読即解力”を養う練習法は?
英文理解の為のテキストカバー率とは?
テキストカバー率とは、ある英文の中に含まれる単語のうち、自分が理解している単語の割合を指します。
例えば、ある英文に100個の単語があり、そのうち90個の単語の意味が分かっていれば、そのテキストのカバー率は90%ということになります。
簡単に言うと、ある文章をどれだけ理解できるかを示す指標のようなものです。
Paul Nation氏の研究とテキストカバー率98%
著名な応用言語学者のPaul Nation氏は、語彙習得研究の第一人者として知られています。
彼の研究は、英文理解と語彙の関係性、特にテキストカバー率が読解に与える影響について深く掘り下げています。
Nation氏の研究では、ある程度の英文を理解するためには、テキストの約98%の単語を理解している必要があるということが示唆されています。
つまり、98%の単語を知っていれば、その英文の文意を十分に理解できる可能性が高いということです。
なぜ98%なのか?
文脈からの推測: 全ての100%の単語を完璧に知らなくても、文脈からその単語の意味を推測できる場合があります。
研究結果の集約: 多くの研究で、98%程度のテキストカバー率が、読解力と高い相関関係を示すという結果が出ているためです。
しかし、注意すべき点はあります。98%はあくまで一つの目安であり、すべてのテキストや学習者に当てはまるわけではありません。専門的な文章や文学作品など、文章の種類によって必要な語彙数は異なります。また、背景知識の有無や学習者のレベルによっても、必要な語彙数は異なります。
いずれにせよ、英語のテキストを読む際に、テキスト内の総単語数に対して、自分が瞬時に意味が分かる単語の割合が多ければ多いほど、正確に英文を理解できる確率は高まります。
ちなみに、速読に使う教材はテキストカバー率が100%の文書が向いていると言われています。
🔸【ケンブリッジ大学プレス】How much vocabulary is needed to use English?
Published online by Cambridge University Press
Abstract
There is current research consensus that second language (L2) learners are able to adequately comprehend general English written texts if they know 98% of the words that occur in the materials. This important finding prompts an important question: How much English vocabulary do English as a second language (ESL) learners need to know to achieve this crucial level of known-word coverage? A landmark paper by Nation (2006) provides a rather daunting answer. His exploration of the 98% figure through a variety of spoken and written corpora showed that knowledge of around 8,000–9,000 word families is needed for reading and 6,000–7,000 for listening.
TOEIC対策
TOEICの問題作成者側は、英文を正確に、
速く理解出来る力を測定することを意図して問題を作成しています。
まず、するべきことは英文を正解に理解する為の精読(英文解釈)です。
TOEICのリーディング問題は正確に英文内容を理解していないと誤答を選んでしまう引っかけの選択肢がほぼ全ての設問に含まれています。
まずは、ボキャビル、英文法、構文把握力をつけて解釈力を養成するのが先決です。 パート7の問題文を全訳したりして英文解釈力を養います。 英文解釈力がつくと速く読めるようになります。 速く読む為の練習法としてはパート7の問題文をイメージ音読するのがおすすめです。
“あくまでも精読の先にあるのが速読です。”
そして、一度だけ英文を読んで内容を理解できる “一読即解力”の養成が高得点を取る為のキーファクターです。
一読即解力を養う練習法は?
一読即解力を養う練習法の一つは、TOEICのパート7の問題を解く際に、設問を読まずに、本文を一度だけ読んで内容を理解して短期記憶に留め、本文を読み返しせずに設問を解き正解率を上げていくという練習法です。
実際のTOEIC試験でも、英文を何度も読み返していては時間が足りず高得点は取れません。
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◼️Paul Nation氏の著書
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