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one day photo_28:テーマとスタイル
前回エヴァンスから始まるショアの形式に気づきを得た後、いろいろと読み進めたり人に合う中で西洋と東洋の見方の違いや、今の西洋ベースの考え方を理解しないと写真機に関してのとらえ方や、制作のテーマを見つけることは出来なさそうだということが分かった。
中野でやってる渡辺さとるさんのdagasitaを見に行くついでにいろいろ聞いてみたが、畠山直哉のとらえ方ややっていること、写真集プラーナでやっていたこと、エネルギーをフィルムで受け止める系の作家の話など「日本人作家に見られる特定の傾向」の話などが凄い刺激になると同時に、自分もテーマ自体はそっち側だわーと納得が出来た。
家に帰ってZINEをようやく作れるかもと写真の選定をしてみたら、750枚くらいから20枚くらいをセレクトすることが出来た、登山と街で20枚づつくらい。しばらくはこれをくみ上げていくことにしようと思う。
小冊子を作るのに今度はホトリさんとかに相談しに行きたいところ……。
で、テーマが決まると撮影スタイルの理由と使用機材が必然と決まった。
ニューカラー系の作家を参考に三脚を立てて、出来ればシフトが欲しいなぁと思いながら水平垂直を調整して、画面内をシンプルにそぎ落そうとしてきたが、なんでシンプルにそぎ落とすのか?三脚使う必要あるのか?そもそも選択しているレンズとカメラは正解か?がある程度わかってくるという不思議な経験をした。
結果から言うと
・目と目が合う瞬間、相互意思疎通的な瞬間で素早く正対できる。
・移動し続けることが出来る。
・自分の視界に近いこと
なので、直感的に選択していた40㎜付近のレンズで軽いカメラは正解。
これをやってる作家で参考になるのはエグルストンや石川直樹。
撮り方は自分と相手のキャッチボールが成立する状態で、アイレベル的な部分で相手の眼の高さで正面を捉えるデッドパンは違うことが多いというのもわかった、かといって自分の目線の高さも絶対的ではないんだけども。
アイレベルや撮影の仕方も、テーマが決まると必然的に絞られるというのも不思議だった。エステティックの必要度合いもなんとなくわかるし、必要以上にエステティックに傾倒しているものは弾く気持ちになれた。
シフトレンズに関してはショアとシュトゥルート比較しながら練習していてテーマ的に必要ないなという所がわかった、危うく50㎜のシフトレンズを買う所だった……。
まだまだいろいろな自分の撮影行為への疑問や答えられないところがあるけど、少しずつ答えれるようになってきていて楽しい。写真の本を読みつつも、別の興味あることを進めてこうと思った。
あと西洋と東洋の視点の違いである一点透視法と多視点、写真機は一点透視法を持ち歩く機械であることを認識してないと駄目だなと…。それと同時に多視点のところって徐々に知識を得ていかないといけないなぁと思った。日本人がボケ写真好きなのも多視点の文化にルーツがあるといわれるし。勉強することは多いが、楽しく学んで制作進めたいなーと思う。
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