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one day photo_35

気が付いたら2024年3月でした。前回の34では2023年の振り返りで調査兵団やっていたので「何も成果はありませんでした」という一年だったなーという話をしましたが。2024年2月にしてようやく調査兵団は壁内に戻ってきました。私はエンタメ系の会社で働いているのですが、2010年以降過労死の問題や福利厚生が充実してきたとはいっても「クリエイティブとしてはドブラックな類の会社であることは変わりない」と思っています。
さすがにアニメ会社から転職してきた方の業託で月間450時間を数年続けていたのでみたいなレベルは稀だが、36協定的に理論上残業79時間59分を単月で6回行けるとしたらこのプロジェクトはまだ何とか生き残れるかもしれないみたいな計算しながら胸痛に耐える、みたいなことは24年の年が明けても続きました。
家庭用のエンタメ……例えばゲームとかは年々開発費が高騰していて、主に人件費がとんでもないことになってるしライセンス費用もばかにならない、絵を作る人が大体一番多くてねぇ……、1か月で30人とか50人が一斉に動くから一人月100万で計算したら毎月3000万とか5000万を垂れ流すことになる、これにしようかく人と実装する人組み合わせると100人超えるから毎月1億かー、36か月で作ると36億~だけどそれおいくらの値段で何百万本売ったらいいんだ……?そんな組織を動かす仕事だから数字が視界に入る職位の人はポンポン病んでく。テーマ立てて、そこからシステムと、紐づく独自のアートスタイルを予算立案後にブラッシュアップしようとして数か月躓いただけで数億のお金が消えて事業計画が破綻するんだからみんな安定した続編しか作れなくなるよね。

みたいなところで前線指揮官的なことをやってたんだけど、2023年は東部戦線と西部戦線を両方見ろ見たいなことで脳が焼ききれそうになっていた。多分業界見回しても令和の制作規模で似たような経験をさせられた人間はそんなにいないだろう。
23年の終わりに西部戦線は終わったから東部戦線に集中することになったんだが、プライベートライアンのノルマンディー上陸みたいな泥沼化した状況を持ちなおそうと努力したが。いつの間にかローンサバイバー状況に追い込まれ外注会社という「お前味方だったんじゃないんかーい」的な現地勢力との壮絶な戦いを繰り広げることとなっていた。なんだろうな、最後金の話しか結局されなかったところに「作ったものの何が悪かったとか聞きもしないのか……」という寂しさを覚えたり。

結局撤退命令が出るころには不眠がひどく、体調は最悪だった。
ただまぁメンタルが壊れない限りは休めば復帰できるから、GWくらいまでは休もうかなって思いました。
そんなわけで24年の前半はすげぇぇぇ地獄を見た。撮影に一度も行かなかった2月は初めてだ。

あ、辛い仕事している間に下記の本買いました。すげーおすすめなんだけど全然読めてないから、読み込んでサイコーってなったら布教します。
 ・津波の木 畠山直哉
 ・岸    清水裕貴
 ・オプタテシケ 中西敏貴
 ・A RED HAT 高橋健太郎
 ・Toshio Shibata: Japan 柴田敏雄
 ・観察を楽しむ 特徴がわかる 岩石図鑑
今のところ津波の木がやはり群を抜いて好きです。柴田敏雄早く来ないかなー。

1月に寄のロウバイ園に行くためだけに鍋割山を登った。
ブログを頑張って更新しようと思ってというか、ブログに目を向けないと病んで死ぬと思ったので結構必死に現像して記事を書いていた。でも出社したり立て込んでくると気力が奪われてしまったなー……。
男体山の記事がなかなか進まない、デスマーチの最後で精神が肉体を凌駕している時間が終わってしまった、ちーん。
カメラを持って歩けなくなったので、えくすぺりあ1IIIでうろうろしていた

というわけで2つの戦線を潜り抜けたが、5年分くらいの経験値をためた気がする。完全新規事業を立ち上げるぞ的な濃厚な地獄で起こる様々な失敗事例はぜひ次の新規事業に活かしたい。というわけで次の戦地に行くまでの間は社内ニートを楽しむんだ……。おわり。

登山ブログを書いたり、山で写真を撮っています、登山写真で気が付いた技術をひたすらつぶやきます。