見出し画像

one day photo_39_好きです40㎜

こんにちは、登山ブログを書き続けてもうすぐ10年くらいのRedsugarです。
登山ブログを書く中で、最近の僕の登山スタイルはハイカーに傾いているものになっています。冬の間に雪山に登ることが少なくなり、関東近郊の里山歩きがメインになる11月~5月の半年間の間はレンズを単焦点にして過ごすことが多くなりました。登山はズーム??いや、標準単焦点一つでも全然いいのよ?むしろそっちのほうがいいとすらあたしは思うの。

一昨年くらいからそんな感じで、一年の半分は35~50㎜くらいの単焦点を付け替えて日々遊んでいたのですが、今は40㎜がちょうどいい、40㎜最高!!
ということで40㎜の何が好きなのかを今日は書きたいと思います。

ちなみに登山でズームは気持ちはわかるんだけど、個人的には好きな写真集や作家さんからスタイルを学んで撮るものを限定したり、撮り方の仕組みを作って歩いてみると全然50㎜一本や75㎜一本で歩いても記事を書くために必要な写真を揃えることが出来たりします。勇気をもってズーム家に置いていくのもいいと思う。

■やっぱり40㎜は程よい距離感だよなぁ!!
撮影時に大事なのは距離感だよなーと思います、被写体に対して自分がどういう距離感で立っているのかなと。僕は人は撮らなくて、主に木とか石とか建物とか無機物に向き合っていることが多いんですけど、対象の大きさに対して自分がこの辺に立つと落ち着くなっていう距離があるのです。
女性ポートレートの人とかもなんかあるでしょそういうの、相手に対して自分がどれくらい近づいていいとか、落ち着く距離ってこれくらいだな、とか。親密になればお肌が触れ合うかもしれない、初対面だとそんなに寄れねぇ、寄ったらなんだこいつ変態か?と思われるかもしれない、みたいな。

登山で特定の山域に年100日入るとかだと、どんどんその距離感が縮まるのかもしれない。だがそういう山を持たず歩き回る登山のスタイルはいわゆるビジター、一見さん、来訪者に過ぎずお客さんとしての距離感が何となく出てしまう。もう少し近づけばエクスパッドというような距離感にまで行くだろうが、自分がどういう距離感で対象と向き合いたいのかは大事。
距離が近いって言われると荒木さん、山内悠さんとか。ビジターっていうとロバートフランクのアメリカンズとか、ショアやエバンスは「旅する部外者」な視点と実際の立ち位置な写真が多いかなと。

自分の登山のスタイルからすると、やはり部外者的な旅人でしかないこともあり、距離感が少し遠いんだよなと思う。そんな私がファインダーをのぞくと被写体のサイズ感や、被写体と背景の距離感がちょうどいいなーってなるのが40㎜。

試しに35㎜、50㎜を持ち出して比較したこともあるんですが、35㎜はなんか全部遠い人になる、50㎜は微妙に距離感の離れが悪く感じてしまう。
僕と君との絶妙な距離感はやっぱり40㎜!ということに落ち着きました。

40㎜は自分の目で見た感覚に近い感じで撮影できるその不自由さが良いのです。
石川直樹も現地民の儀式をマキナで遠巻きに撮影していたのも、部外者の自分が眺めるその視線をそのまま残したいとポーラーか何かに書いてましたが、まさしくそんな感じ。

■印刷してみてるとちょうどいい、けどこれはうまく言えないなぁ!
撮影しているときの程よい距離感とは別に、印刷してみたときに「あ、こういう感じです」っていうのも40㎜がやはり多い。普段見ている写真集とかの影響もあるかと思うけど、デッドパン的だったり造形的に撮ろうとしたときに40㎜は自分の中ではとても分かりやすく感じる。
印刷して紙にしてみて仕訳けていくと、明らかに他の焦点距離よりも良いのが40㎜という状況。これまでにLサイズで4000枚くらい印刷してみたけど40㎜がやっぱり打率高いというか、選んじゃう。
これは何というか、とても感覚的な部分が大きく言語化できてない。
多分普段から見ているリファレンスの写真集に引っ張られているんだろうとは思うけども。

■好きな写真集を見ていると……多いんだよなぁ!
購入している写真集の多くは中判か大判で撮影されたものなんですけども、プラウベルマキナで撮影されているであろう写真が多い写真集が集まってくるんだよね……うち。
最近購入した大西みつぐさんのTOKYO EAST WAVESとかもプラウベルマキナ670で撮影されているので大体40㎜。同じフォーマットで淡々と言葉を集めていくような冷めた組み方が好きなので、40㎜で構成的に撮るのに目が慣れてる感がある。あと登山でいうと石川直樹さんとかもマキナ使って多くの作品を残してますが、あの雰囲気って40㎜っていう目で見た感覚に近さが無いとやっぱでねーなぁと思う。マキナを使ってる作家はたくさんいるので上げたらきりがない。どんなレンズが使いたい?ってなったら好きな写真集を片っ端から見て雰囲気を嗅ぎ取ることをすると、自分の好きを見つけやすい気がするよあたし。

■軽いんだよなぁ!!パンケーキッ!!
3つ理由を描いてみたがやはり距離感が一番の理由だと思うが、もう一つ気に入っているところがあるとすれば携帯性の良さだろう。
もうまじで、まじで軽い。500g越えたレンズとかもうむりぃってなる。そんなんつけて20キロ歩くんすかwwwご苦労様でーすwwみたいな感じになる、軽いと全然疲れないから終盤も集中力が落ちないのよ……、これ本当です。
特にフジのf/2シリーズなどの単焦点の気軽さを味わってしまうと中々別のレンズに戻れなくなってしまう。ちなみに今は夏シーズンが始まるからニコンの24-120㎜にZ7IIのレンズを付け替えたけど、違和感しかないなーという感じ、ていうかこんな重くてでかいの首から下げて数日間も歩くのかぁ……嫌だなって思っちゃった。元々D850二台ぶら下げて歩いていたのに今はこの体たらく。
ちなみにRedsugarは
 ・NIKKOR Z 40mm f/2
 ・XF27mmF2.8 R WR
という二つのレンズを使っています。どちらもそんなに高いレンズじゃないけど、小さくて機動力は抜群で日帰りの低山登山では重宝しています。ZfcみたいなカメラがあればNIKKOR Z 26mmf/2.8使いたいんだけどね…、26㎜マジで薄くて軽くていいよ、DXでつかってみたーい!
Z7IIとX-T5に上記のレンズをつけるとジェネリックマキナみたいになって非常に楽しいです。軽さは正義やとおもうねん、おすすめ!(アスペクトを中判的なものに変えれる、けどめっちゃ軽い)

以下、40㎜な最近の写真と最近の現像

菅野ぱんださんの前ボケ使った福島の写真かっこよかったよなーと思い散歩した日↓

GWは那須サファリパークと千本松牧場。駐車場わきの切り株をずっと撮っていた。

16:9な気分の散歩↓

皇鈴山とかいてみすずやま、読めない。

散歩用に欲しいなーと思っていたGRIIIxは買える値段ではなくなってしまった。Zfcもなんか手に合わねーんだよなぁ……、Z50IIとかが出たら26mmと合わせてやっぱり使いたい。

いいなと思ったら応援しよう!

redsugar
登山ブログを書いたり、山で写真を撮っています、登山写真で気が付いた技術をひたすらつぶやきます。