カツセマサヒコ 夜行秘密
僕の好きなバンド、川谷絵音率いるindigo la End。アルバム「夜行秘密」の裏に隠された残酷な恋の物語。
「そうやって恨み続けることでずっと好きでいられる気がするんだ」残酷な恋の負の連鎖は巡り巡っていく。
どこか切ない曲調で構成されたindigo la Endのアルバム「夜行秘密」の音楽が読みながら流れてくるようだった。パワハラ・セクハラで最低だが才能は天才と呼ばれた映像作家、宮部あきらは確かに最低だった。しかし彼が亡くなって彼の犯した罪が無かったかのように「彼は天才だった」等と称賛する世間もまた最低だと思った。今日も世界のどこかで作中のような後悔・憎悪・執着が揺らめいているのかと思うと悲しい。