マイケル・J・フォックスかよ?
トレイ・エドワード・シュルツ監督作WAVESを観た。
今映画界の話題をかっさらっている制作会社A24の元作られたホラー『イット・カムズ・アット・ナイト』の監督が撮った青春映画、しかも映像が美しく音楽も素晴らしいとのことなのでどれどれと言った感じで映画館に赴いた。
内容に関してはいろんな人がWEB上で解説を試みてるので、詳しく知りたい人はそれを読んでいただくとして、いやー、ほんとーに音楽と映像の調和が心地よかった。僕が観に行った劇場は渋谷パルコの8階にあるWHITE CINE QUINTOだけど、音響がメッチャ良かった。低音の鳴りなんかクラブかよといった感じだ。
監督自らプレイリストムービーと言うだけあって音楽が推進力を生み出して物語を進めていく。普段ヒップホップは進んで聞く方ではないけど、全編を彩る音楽に包まれていると、いまのアメリカのミュージックシーンか見えてくる気がする。こんなこというとおっさん無理せずオアシスでも聞いとけと言われそうだが。
とくにフランク・オーシャンの曲が素晴らしい。メランコリックなストーリーにマッチして、映画自体がフランク・オーシャンのPVのようだ。物語の中でバスルームで聴いていた『ブロンド』は僕も愛聴盤です。風呂で聴きたくなる気もわかるよ。
物語の舞台フロリダの空気感も素晴らしい。こんなにお洒落じゃないけど、なんとなく生まれ故郷の鹿児島の港町を思い出す。見たのがちょうど梅雨の鬱々とした時期だったのでちょうど良かった。テイラー・ラッセル可愛かったな。
ところで物語の最初の方で兄が部屋に迷い込んできた猫を疎ましく思い、妹を呼ぶシーンでなかなか来ない妹に「マイケル・J・フォックスかよ!」と言ってたのはどういう意味なのだろう。誰かわかる人は教えてください。