インディカ米でおいしいご飯を!

今、スーパーでとある異変が起こっています。
それはお米コーナーにて、米の売り切れが続出しています。
どこへ行っても米が買えないという状況になっており、
米のかわりになる炭水化物の食品も品薄状態へとなってきています。
米は長期間保存可能なので、買いだめにはもってこいの食べ物です。
日本で作られる国産のお米は、ほぼ100%となり、
日本国内で消費されるお米で全て賄えるため、
外国のお米が入ってくることはあまりありません。
日本のお米が少なくなった今、海外のお米も必要になってくるかもしれません。

どうして米が品薄になったの?

今回の米不足の原因は、酷暑が原因と言われています。
米は長期間高温の環境にさらされると、
米の栄養素であるでんぷんがうまく蓄えられず、
白未熟瘤という状態になり、品質が劣化してしまいます。
その状態では製品として出荷ができないため、
品質の良い米が不足しているという形になります。
さらにここ1週間で言われている、
南海トラフ地震、及び台風の災害対策として、
消費者からたくさん購入されているため、
更なる米不足を招いている状態です。

そんな米不足の状態なので、今後は国産だけでなく海外のお米が入ってくることが考えられます。
そこで過去にあった出来事で、1993年に起こった平成の米騒動。
この時は1991年に20世紀最大級とも言われる、
フィリピンにあるピナトゥボ火山の噴火が原因で、
大規模な冷夏が起こったため、米が育たないという現象が発生しました。
その時にこの事象から、タイからたくさんのタイ米が日本へ送られてきました。
しかし、日本人の使う米とタイで使う米はそもそも品種が違うため、
そのままの使い方をすると「美味しくない!」なんて失礼なことも言われるようになりました。
これは、米の品種が違うため、その米それぞれにあった炊き方、
そして調理の仕方などを行なっていけば、
各国美味しくご飯を食べられているように、美味しい料理を作れます。
そこで、世界ではどんなお米が使われているのかどうか、見てみましょう。

ジャポニカ米

ジャポニカ米は日本で主に食べられている米の品種です。
日本の他にも、中国や韓国など、東アジアでよく食べられています。
特徴としては、丸みのある粒で、もちもち、ねばねばとした食感が特徴です。
主な調理法としては、炊くと蒸すといった方法がとられており、
日本ではほとんどの場合炊いて食べられるかと思います。
また特徴として、寒冷地方に強いとされていて、
日本で有名な産地である新潟県などは、寒い地域ですね。
ブランドでいうコシヒカリなどは、通常のジャポニカ米よりも寒さに強い特徴があります。
そして、ジャポニカ米とインディカ米どちらも食べられる地域もありますが、
水が豊富に必要なため、比較的高級な米として扱われます。
どのように調理をしたらおいしいかについては、
普段我々が使っているとおりに扱えばいいので、
あまり気にせず使えば大丈夫でしょう。

インディカ米

一方、インディカ米は細長く粘り気の少ない米となります。
炊くとねばねばというよりもパラパラとする米になります。
実はインディカ米の方が世界的に見ればメジャーで、
世界で消費されている米のうち、約8割はインディカ米となります。
ジャポニカ米と比較すると、干ばつなどに強く、
すぐに実がなるため二毛作(1年間で2回収穫が可能)ができるため、
多くの国で採用されています。
水がそこまで必要ないので、豊富に入手できない地域でも栽培されますので、
特にアジア全域で栽培されています。
ただし、寒いところは苦手なので、赤道付近の暑い地域で作られることが多いです。
調理法としては、炊くとパラパラとした食感になるので、
チャーハンなどの炒めるご飯はおいしく出来上がります。
また、やはり本場インドのカレーはインディカ米を使うため、
カレーライスなどもとても合います。
他にもタイをはじめ東南アジア諸国で食べられているように、
焼いたお肉と一緒に味合うのもよいかと思います。
やはり日本食には使われない米なので、
生魚とともに食べる寿司などはあいませんね・・・
ちなみに、炊飯器で簡易に炊く方法もありますが、
日本の炊飯器で炊くのは米が合わないため、
鍋に水を入れて沸騰させて、
茹でて炊く方法がとっても美味しくできるかと思います。
現地の方がやっているようにですね。

そのほか、米不足の対策は炭水化物を減らす、
そのほか小麦粉製品を食べる、ジャガイモなどで代替するなどありますが、
これを機会に、外国のお米で外国の料理を作ってみてはいかがでしょうか?


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