優しい生活#2 24時間働けません♪
1989年という年
平成元年です。昭和天皇が崩御し、平成おじさんと呼ばれる人が「平成」という文字を出した年、とっても流行ったCMが♫24時間働けますか?♬
このYouTubeはとても良くできていて2年強分のCMが詰まっていて、その画像や音楽の変遷を見ているだけでバブル経済突入前夜からその崩壊の兆しまでわかります。時任三郎が若い!今や好々爺的な役が多いけれど、24時間働くJapanese Businessman(ここもbusiness personでないところが注目ではあります)を体現しています。
1990年NYのシンボルであるロックフェラーセンタービルを含むビル群を買ったのは三菱地所であったこともこの頃の「金余り」と言われる日本企業群の現状をシンボリックに表していると思います。今やマルっと買うやり方はそのまま中国の「金余り行動」に移行されていて、日本はそれで苦しんでいますよね。水源に近い北海道や箱根やら、気がついてみるとそこは彼の国の土地になってしまっていますが、そのお手本をしてしまったのがかつてのJapanese Businessmanな訳です。
久しぶりに電車で会社に行ってみた
こういう方々、コロナパンデミックの中では、今や多いのではないでしょうか?私は現在比較的自由に働ける身になっているのですが、偶々、先日どうしても都内に午前10時前に行かねばならず、9時過ぎの電車に乗ったのですが、日本人時差通勤が徹底していて、この時間も皆がズレて結構混んでいました(笑)混んでいると言っても、かつての殺人的な混み方でなく、立っている人が多い的な混み方ですが、人間レファレンスが変わると、これさえも混んでいると感じる訳です。
まあ、これは平成を超えて昭和の殺人電車ですけれど、考えてみればソーシャルディスタンスも何もないわけで、これが24時間働けますか?と、続いていく訳です。
きっとこれだけでなく、必要もないホウレンソウ会議とか、どうでもいい部課長会とか、もう皆2度と戻れないところに来ている気がします。
田舎と都会を使い分ける
オンラインというツールができたことで、本当に必要な打ち合わせとか、本当に必要な書類とは等、考え直すときに来ていると思うのです。私は家人が既往症有りに分類されるので、このパンデミックに関わらず、5年前から、田舎の家の整備を始めていました。地元の信頼できるランドスケープを考えてくれる方と話し合いを重ね、木を切り過ぎず、かといって最近の台風の動きを考えると育ち過ぎた木々は適度に切り、なるべく自然に近い草花を植えて、地道な草むしり。まさかこのような非常事態に役立つとは思っていませんでしたが、仕事の合間に庭で、山椒の実、ジューンベリーやすぐりを採取し、サラダに入れたり、野蕗のきんぴらを作ったり、昔私の祖母や母がやってくれていたことが、今ではお金では換算できない、豊かで優しい生活の友になってくれています。
優しい生活とは、仕事をできる限りしない生活ではなく、その質と時間をうまくリバレッジすることであり、そのための効率化はすべきなのだと思います。今回のパンデミックで何が本当に必要なことなのか、吟味する時期に来ていると思います。本当に必要な仕事なのか?真剣に考えるべきはもしかしたら一人一人でもあり、特に中間管理職と言われる人々の力がすごく大事かもしれません。
<自宅で採取された山椒の実を軽く茹でたもの。山椒の実は雌雄が近くにいないと実ができない事も知った>