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「ゑ」の記録 〜浦和駅西口再開発の定点観測
Introduction
私は浦和生まれ、ちょっと東京育ち、東京暮らし、そしてまた浦和に戻ってきた浦和っ子である。
県庁所在地のくせに、新幹線も止まらない、急行も止まらないで有名ではあるが、実に暮らしやすいところであり、学校の充実、風俗店が少ないなど、
しかし!
50年くらい前から西口の開発が叫ばれながらも、手がつかなかったため、駅から1分程度の「かめ福」という有名なラーメン屋さん(店主のおじさんが随分前に病気になってしまい閉店をしてしまいましたが)に入っても、なんとトイレがくみ取り式なのにはひっくり返るほど驚いた。
くみ取り式トイレと聞いて最近の子達はわからないかもしれないね。
いよいよ始まると思った時
そろそろ、始まるのではないか、と言われながら、3年くらい経った時、駅のロータリー沿いの「三菱UFJ信託銀行」がなんと2021年9月中旬に、移転したのである。しかもその移転後の張り紙には、「〜再開発開始のため、当行は開発中はヨーカ堂の近辺に、その後再開発ビルができた時には戻って参ります。」的な公告が出ていたのである!
ずっと「そろそろ」詐欺に遭っているような、なんとも言えない気持ちになっていたのだけれど、大銀行様がお動きになるというのは、本当なんだなという安心感が出ましたが、これからがまた「そろそろ」詐欺。
他の店舗が動かない。12月末と言われながらも動かず、3月末と言われながらも動かず、大きく動いたのが2022年4月末に、引っ越しが始まる。2022年、年明けにはご近所説明会があったのですけれどね。
結局4月末をめどに大部分は空き家になり、鼠駆除が徐々にかけられる中、浦和整形外科と東進ハイスクールのみが営業を継続していた。色々事情があるのだろうけれど、おじいさんお婆さんが、どこから入っていいのかわからない姿はちょっと気の毒だったな。上記及び下記の写真は、6月5日に撮影したもの。大好きだった氷屋さん(蔦)、鴨鍋で有名だった鴨居のような木造はあっという間に消失・・・
5月中旬に浦和整形外科の移動が完全に終了、そして7月中旬に東進ハイスクールも完全に空になった。
2022年8月初旬
暑い中、連日解体は進んでおり、8月初旬の現在、線路寄りの道や歩道橋から見えるビルの殆どは消滅していった。8月初旬の状況は以下の写真の通り。
庄屋さんの入っていたビルがあんなに蔦だらけだったのは、ここまで丸裸になって初めて気づく。基礎がしっかりしているビルが解体後回しになっているのがよくわかる。
本当はもっと頻繁に書こうと思っていたけれど、なかなか難しい。
都市というのは本来、きれいな部分とちょっと猥雑な部分があって魅力が発揮されると思うのだけれど、今回の再開発で浦和らしさがどこまで出せるのかな?そこがポイント。
不定期だけど、この長年待たされた再開発がどうなっていくのか、書いていくつもり。次回は、ここにあった愛すべきお店たちがどうなったかをレポートする予定。
いつになるか、お楽しみに。