はじめての沖縄

はじめて沖縄に行ったのは、中学２年の冬～春のことでした。

当時、親の転勤により、北海道を離れ東京に住んでいました。
うちは両親に僕、妹、弟の５人家族。人数多いのもあって、北海道から東京に行くのでも大変です。
ましてや沖縄になんて簡単には行けません。

東京に住んでいる間こそ家族で沖縄に行く最大のチャンス！と、一番安い１～２月頃に行ったのが、はじめての沖縄でした。
２泊３日ぐらいの団体旅行で主要な観光地をバスで巡りつつ、海が見える大きなホテルに泊まる感じだったかな。

はじめての沖縄に着いたら、澄み渡る青空に、エメラルドに輝く海に感動して･･･と思うでしょ？

うちの家族旅行は、本当に雨率が高くて･･･（苦笑）
グレーの雲に覆われた空からは、ぽつりぽつりと雨が落ち、海もさっぱり輝かず･･･
（冬は曇りが多いとは言え、ここまで曇りっぱなしも珍しかったそうです。沖縄に行き慣れた今なら良く分かります。）

移動中に海が見える度に「今度こそ綺麗な海が･･･あぁ、見えない。」と、何度も残念に思ったのを覚えています。
内陸にいるときに限って晴れ、「なんだか運が悪いね。」と諦めかけていました。

それでも確か最終日のこと。
朝食中に差し込んできた日差しに気づき、窓を見たその先には、期待通りにエメラルドグリーンに輝く海が･･･！！
あの時の母の喜びようとともに、今でも忘れられないシーンです。
急いで朝食を食べ終え、海岸に出て眺め、写真を撮ったりしました。本当に少しだけの、でも素晴らしい瞬間でした。

もちろん、海以外も面白かったです。
北海道とも東京とも違う大きな樹木や草花、赤瓦の屋根やシーサーがあちこちに居る町の風景は、ずっと見ていても飽きませんでした。
色が変わる不思議なハーブティーに驚き、鍾乳洞のひんやりした空気を感じ、パイナップル畑に、ハブとマングースも見たかな？　とにかくたくさん巡ったのは覚えてます。

あっという間でも印象に残った沖縄旅行でした。
綺麗な海を満足いくまで見られず心残りだったことも、大人になったらまた行ってみたいと思えるきっかけになったのかも知れませんね。

憧れを残しつつ、２回目の沖縄に行くまではしばらく時が流れます。
続きはまた後日。