結婚式は20年以上想いが込もった作品を手放す儀式
長い時間をかけて作り上げてきたもの。
時間をかけて世の中に出された「作品」は物語と想いが詰まっている。
作品の完成を何年後としてイメージして今を見るか。
一番イメージしやすいのが子育てだと思う。
ぼくには子供はいないけれど、一度結婚はしたことがある。
結婚とは子供が親から独立する時であり、親が子供を手放す時でもある。
お互いの手を離す儀式が結婚式。
結婚式中で一番のハイライトが「新婦から両親に向けた感謝の手紙」だ。
僕たちの親は20年以上という長い年月をかけて、一つの作品として僕たちを育てくれる。
自立した時に幸せに暮らしてほしいという想いを込めて、学校や習い事に通わせてくれる。
作品というとエゴと聞こえるかもしれないけれど、親の立場からすると言い過ぎではない気がする。
想いと時間とお金をかけてくれているんだから。
この20年以上、親と過ごした時間には物語があり想いがある。
それが、走馬灯のようにあふれかえる瞬間が「新婦からの両親に向けた感謝の手紙」だ。
想いを込めれば込めるほど大切にし、時間をかければかけるほど物語が生まれる。
とは言え、今は時代の流れが速くなって、どんどん新しいモノやサービスが生まれる。
生活スタイルや常識がすぐに変化する。
変化に対応することに必死で、置いていかれないようにいつも周りを観察する。
長く続けること、想い続けることが、だんだんと難しい世界になっている。
そんな時代だからこそ、自分の中で想い続けられるモノ、時間をかけられるモノがあることはとても幸せなこと。
いま、あなたが想いを込めて取り組んでいることは、いつ花が開くかわからない。
1年後か5年後か8年後かもしれない。
でも、その過程で嬉しいことがあり、凹むことがあるからこそ「作品」としてカタチが作られている。
だからこそ「作品」が手から離れた時、素晴らしく感動し今までの想いがすべて報われる。
仕事や趣味、ずっとやりたかったこと。
なんでもいい。
長く、想い続けられるものを見つけ、取り組んでいこう。
そして長い道のりを一緒に楽しんでいこう!
最高に幸せで感動の瞬間を味わうために。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?