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(2)日本版帰化試験問題 第52問

【アメリカ市民権試験問題】

■第52問 忠誠の誓い(The Pledge of Allegiance)を唱える際、何に対して誓うか。

(答) アメリカ合衆国、米国旗

【帰化試験問題】
★第52問 帰化を認められる際に行う「日本人の忠誠の誓い」は、何(誰)に対して行うか。全て答えよ。

(答)日本国、日本国旗、天皇陛下。

【解説】
 この問題は、新制度が日本版忠誠の誓いを、帰化を許可する際に行わせるという前提である。当然行わなければならないことだ。帰化は手続きではない。国家からの恩恵なのだ。
 本家の「忠誠の誓い」と出会ったのは、80年代前半、初めてアメリカを旅行した大学生の時だった。キリスト教会が経営する小さな学校を訪問した際、幼稚園のクラスでも、この忠誠の誓いで授業が始まることに感動を覚えた記憶がある。管理者自身も、国防総省職員になった時、米国旗の前でこの誓いを行った。筆者は日本国籍を保持したままだったが、それでも軍の一員になった以上、宣誓をするのは当然だと思ったし、勿論唱和した。
 米国の帰化試験でこれを問うのは当然のことだし、実際、市民権を授与する儀式でも、この忠誠の誓いをさせている。
 現在、日本に帰化する外国人は、何に対しても忠誠を誓う必要はない。だから、この連載の初回に書いたような、恩恵目当ての反日特ア人でさえ、日本国籍を得られるのだ。そんなバカな話があるか。
 日本でも忠誠の誓いは必ず創設する必要がある。まず、アメリカの忠誠の誓いの全文を参照してみよう。

 "I pledge allegiance to the Flag of the United States of America, and to the republic for which it stands, one Nation under God, indivisible, with liberty and justice for all."
(拙訳)「私は、アメリカ合衆国の国旗に、そして、神の下に不可分のひとつの国として存在する連邦に忠誠を誓う。全ての人々に与えられる自由と正義をもって。」

 これになるべく近いかたちで、日本語版を考えてみた。

 「私は、日本国の国旗に、そして、天皇陛下と、陛下がしらす、不可分の国家として存在する日本国に忠誠を誓う。日本国民に与えられた自由と清き赤き心をもって。」

 通過儀礼でも構わない。文言はともかくとして、日本国と日本国旗、天皇陛下に忠誠を誓う義務を課すのは当然すぎることだ。それができないのであれば、帰化申請などしないでもらいたいし、帰化を認めてはならない。日本を愛し、天皇陛下を崇敬することが、希望して新たに日本人になるための条件であるべきだ。そういう人を日本人として歓迎することにやぶさかではない。

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