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残波岬ロイヤルホテル~これほど露骨に客の足元を見る施設も珍しいのではないか?

残波岬ロイヤルホテル
〒904-0394 沖縄県中頭郡読谷村字宇座1575
098-958-5000
【格付け】★ーーーー
【利用】2020年9月 

 ツアーのホテルリストに必ず名前がある、まぁ、老舗ホテルだと思う。場所は、残波岬灯台からほど近く、歩いて直ぐのところに御菓子御殿の読谷本店があり、ビーチも近いので場所は悪くない…と思うかも知れない。しかし、近所にコンビニはなく、御菓子御殿のレストラン以外に飲食店もない(コンビニは一番近いところで片道2キロ以上)、まぁ、ホテル内で滞在を完結させることが前提になる。しかし、このホテル、そういう前提条件がある客の足元を見ているとしか思えない。
 まずチェックイン。外国人の従業員が多いのは、沖縄あるあるで何とも思わないが、せめて意思の疎通がしっかりできる人を選んでほしい。これは差別ではない。客の尋ねていることが通じないレベルでは困るのだ。2歳の子供のアメニティを頼んだら、有料の客(つまり3歳以上)にしか渡さないという。後で歯ブラシだけはくれたが、今どきビジネスホテルでもくれるぞ。確かに、添い寝だから料金は発生しない。しかし、それでも客であることに間違いはないのだ。なにか大きな勘違いをしているのではないか。
 さて、建物は古い。それについて文句を言う気はない、しかし、古さで客室の掃除が行き届いていない事を誤魔化してほしくはない。宿泊したのは11階の比較的広いツインルームで、一見きれいなのだが、調度品の裏など、埃がいっぱいだった。
 気を取り直して子供を連れてプールに行ったところ、ビーチチェアがなかったので、積み上げられているものを出そうとしたら、監視員から壊れていると言われた。武漢肺炎禍で暇だったはずなのに、何故修理をせずに積み上げたままで、客の目につくところ置いてあるのか。やる気が無いとしか思えない。更に驚いたのは、貸出用のバスタオルが有料だったことだ。自称でもリゾートホテルがバスタオルを有料にしていることには呆れ果てた。もちろんそんなものを借りはしない。たまたま持参していたスポーツタオルで親子3人軽く体を拭いて、半ばびちょびちょのままエレベーターに乗った。多分、多くの親子連れが馬鹿正直にバスタオルを人数分借りるとは思えない。そういうことが、館内のメンテに影響を与えていると思う。そもそも、部屋に予備のバスタオルがないのに、大浴場にも部屋のタオルを持っていけという。浴室にもタオルがないということか。あまりにも客を馬鹿にしている。当然大浴場はパス。
 更に更に、なんとアイスキューブマシンが有料なのだ。いまどきどこのホテルが氷を有料で提供しているのか。近所にコンビニがないからだというのがミエミエでいやらしい。
 県下でダイワチェーンのビジネスホテルにも泊まったことがあるが、どこも無料だった。何故「リゾートホテル」のここで有料なのか。もうひとつ付け加えると、売店の1.5リットルのペットボトル飲料は驚異の400円超え。つまり、このロケーション=近所になにもないということで、完全に客の足元を見ているのだ。RCが安いからこのホテルを選んでも、あとで余計にカネがかかるという仕組みだ。
 救いなのは、真正面に御菓子御殿の読谷本店があること。レストランで食事のテイクアウトもできるし、ホテル内よりは安い値段で飲み物も調達できるからだ。幼児を連れているので、このホテルのレストランで食事(これも設定価格が高い)をとる気はなかったが、持ち込みにして本当に正解だったと思う。
 沖縄県民になって1年ちょっと。交通費がかからないことをアドバンテージに、いくつか庶民的なリゾートに宿泊したが、ここは二度と御免だ。今回、4連休のうち、2連泊の予定だったのだが、満室で1泊しか取れなかった。2泊していたら、きっとどこかでキレてたと思う酷さだった。


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