「LAXから市内へ安く行く方法」の巻
LAXはロサンゼルス国際空港の3レターコード。そこから市内への移動は、だいたい車であることが多いと思う。LAは車なしでは生活できない街。実際、そういうイメージを持っている人は多いだろう。
1983年に始めてアメリカに来たとき、44日間かけて全米を周遊したのだが、そのとき筆者はLAをあえて外した。帰国便がLAX発だったにもかかわらず、ホームステイ先の最寄り空港だったコロラド州のグランド・ジャンクションからデンバー経由でLAに着き、その日のうちに帰国便に乗り継いだのだ。理由は、車がないとLAはどこにも行けないだろう、ということだった。だがそれから20年経ってLAに引っ越したら、それが間違いだったことに気がついた。
LA=車社会というのは、ある意味で神話なのだ。
実は全米で一番バスの運行本数が多い都市がLAなのだ。近年は、ライトレールがネットワークを広げており、バスとの連絡をうまく使えば、たいていの観光地には行ける。ハリウッドやユニバなどは、ダウンタウから地下鉄で1本である。
驚くなかれ、LAダウンタウンから、アナハイムのディズニーランドまでの市バスが出ている。3日くらいかかるのかと思っていたが、利用した人によれば90分ほどで着くらしい。しかしディズニーに行くならば、アムトラックのサンディエゴ方面行きを使えば30分ほどで着いてしまう(アナハイム駅からバスを使うことにはなるが)。
さて、LAXからダウンタウンまでの移動、タクシーが高くつくと思ったら、公共交通でどうぞ。
空港でメトロレイル・グリーンライン連絡のバス(下の写真、写真はいずれも2004年9月5日撮影)に乗ると、10分もかからずにAviation駅に着く。
Aviationは「エイビエイション」と読む。映画 "Aviator" の邦題が「アビエーター」となっていて、恥ずかしくないのかと思ったが(その後、ピーチ・アビエーションという恥の上塗りもあったが)、それはさておき、Aviation駅(上の写真)で、ライトレールのグリーンラインに乗車。
Imperial/Wilmington駅でブルーライン北行に乗り換えて、終点が7th/Metro駅。駅の上には、デパート(メーシーズ、ロビンソンズ・メイ)、ホテル(ウィルシャー・グランド、ハイアットなど)、観光案内所もある。因みにデニーズやファストフードの店も多い。7th/Metro駅はレッドラインと連絡していて、ユニバーサルスタジオ、ハリウッド、コリア・タウンなどへすぐ行ける。
空港からの移動に一番便利なのは、シャトル(乗り合いタクシー)を使うことだけど、身軽な人は、この抜け道をどうぞ。ただし、メトロ・ブルーラインは、結構ヤバい地域を通るので、夜は要注意。
拙ブログ『無闇にアメリカに来てはいけない』より「抜け道指南」(2005年08月01日 01:45付)に加筆修正した。