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「続カジノ考~ここで儲かると思うか?」の巻

 
 ラスベガスは空港にスロットマシーンがある。ラスベガスが博打の都だから仕方がない。たぶん、空港でスロットをしようかという人は、一攫千金を夢見てなどいないのだろうけど、帰る前にさびしくなった懐が、少しマシになればいいと考えて、手を出してしまうのだろう。
 博打は病気だとこの国で認識されていることは前回書いたが、空港で儲けさせるほど、博打会社もアホではなかろう。ラスベガスは質屋(Pawn shop)の町でもある。時計や貴金属も金に換えて賭ける人もいる。そして多くは取り戻せない。かくて、空港でポケットの小銭まで吸い取られて、多くの客は膨らんだ夢をしぼませて機上の人になる。
 さて、写真(2010年04月23日撮影)に並ぶスロットマシーンは空港に並ぶものだ。ベガスの空港ではない。同じネバダ州にあるリノ空港だ。金曜日の午後は、サンフランシスコ方面から北東に伸びるハイウェイ80号線が矢鱈混むのだが、その車の多くが、西部第二の博打の都、リノへ向かう車なのだ。
 断っておくが、筆者は博打目当てでここにいたのではない。たまたま大陸横断便の経由地がリノだったということだ。これはサウスウエスト航空ではよくあることなのだ。
 ベガスほどではないが、リノもやはり好き者が集まる町だから、この空港にもスロットマシーンはあった。マシンをよくご覧いただきたい。日本でも人気があった "Sex and the City" のキャラクターもんのスロットだ。右端にある、"Wheel of Fortune"はやはりアメリカのテレビで、がんがん賞金を出す人気クイズ番組のもの。これらのスロットはベガスでも見た事があるし、正直に言うと、博打が苦手な筆者が何十ドルかつぎ込んでしまったものなのだ(つぎ込むというほどの額ではないが)。出目が揃って、テレビと同じ「Wheel of Fortune‼」という声が聞こえると、中央のルーレットが回って、ちょっと大目の出玉があるという仕掛けに、ついつい熱くなってしまったのだ。
 "Sex and the City"の方は、出演女優の顔が嫌いだから観たことないけど、ファンにははたまらんだろう。残念ながら、リノ空港には "24" や "Prison Break" のはなかったが、あったら結構人気が出るだろうな。ベガスではあるかもしれない。やはりこのあたりも、日本のパチンコと似ているようだ。

 拙ブログ『無闇にアメリカに来てはいけない』より「ここで儲かると思うか?」(2010年05月23日02:15付)に加筆修正した。

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