「アメリカにパンダを見た」の巻
恩賜上野動物園、北京動物園、アドベンチャーワールド、つい最近では昨年王子動物園で、ジャイアントパンダを見たことがある。パンダはあまり動き回っているという印象がない。いずれも寝てはいなかったのだが、動き回っているという印象はなかった。
北京動物園で見たのは大学4回生の時。まだ片言の漢語を操れた頃だ。万里の長城に行くつもりだったのだが、寒波で道路が凍っていて危ないと雇ったドライバーがいうので、代替地として訪ねたのだった。日本みたいに過保護じゃなかったし、まだまだ中共国家も洗練されていなかった(今でもある意味そうなのだが)ので、パンダがドロドロになっていて、白い部分が茶色くなっていたのが印象的だった。
さて、写真のパンダは、世界的に有名なサンディエゴ動物園のやつだ(2004年9月24日撮影)。ドジャース対パドレスの試合を見に行くのがサンディエゴ行きの主目的だったが、第二の目的は、ここでパンダを見ることだった。
で、ここのパンダ。動くわ動くわ! 銀塩写真の時代だったから、その場ではわからなかったが、あとで現像した写真を見たら、ピンボケがいっぱい。それくらい動いていた。
写真上は父パンダ。食いまくりだった。舌を出したパンダの撮影に成功。これは、今のデジカメみたいに、シャッターを押しまくることができない時代のものだから貴重な瞬間をとらえた一枚なのだ。
最初にパンダを見て、その後数十分後にまたパンダ舎に戻ってきたのだが、まだ食べ続けていた模様。パンダはほとんど一日中食べているか寝ているかだと聞いたことはあるが、どうやら事実のようだ。
下の写真は、樹上にいるのが娘で、下にいるのは母パンダらしい。
娘は腹いっぱいになって、さんざんでんぐり返りとか、徘徊をしたあと、樹上で眠り、母の方は、寝床を探しているのかウロウロしている図。娘はぬいぐるみ以上にぬいぐるみのようで、どきどき寝返りを打つたびに、落ちやしまいかとヒヤヒヤしたが、その間母親はずーっとウロウロしていたのだった。
パンダとはこんなに動き回る動物だったのだ。
パンダの故郷のチベットでは、人間さえ自由に動き回れないというのに。
拙ブログ『無闇にアメリカに来てはいけない』より「パンダは動きます」(2005年08月06日 02:08付)に加筆修正した。