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「街で見かけた無名のかぶりもの」の巻
言うまでもなくマスコット、キャラクターは、子供に愛着心を持たせるために「雇用」されている。野球チームに限らず、有名なところでは、マクドナルドのラーノルド(正しい発音による)とか、失業してしまったが、食いだおれ太郎とか、KFCのカーネル・サンダースとか、面白いか、さもなくば、(広義の)かわいいと思える印象が必要なのだ。
2008年4月22日、ある街で、こんなマスコットを見つけてしまった。冒頭の写真である。矢印に注目してほしい。緑色の異様なマスコット。遠くから見て、宇宙人かと思った。これはマスコットとして不適格ではないのか?
2枚目(撮影同日)、上の写真。近寄ってみると、これが「ミスター・ピクルス」なるホットドッグ屋のマスコットだということが判明したのだ。
擬人化されたキュウリの酢漬け…。
ピクルスは大好きだ。しかし、だからといって擬人化してはいけない。
ピクルスの擬人化という発想もどうかと思うが、店主に似せたのか、髭面の様相は余りにもリアルで気色悪い。変質者の表情だ。子供が近寄らないまじないなのかとさえ思ってしまう。
2週間後の5月6日、再び通ってみると、今度は被り物がいた。勿論、この「ミスター・ピクルス」のものである。
顔は髭面よりはマシになっていたが、もはやピクルスの姿ですらなくなっているのではなかろうか。
何という逆効果。
この店は長くないと思い、店主の更正を願い、写真だけ撮って立ち去った。踊るピクルスに構っているほど暇ではない。
ところがである。隣町のモールに、この店の2号店を見つけたのは、それから間もなくのことだった。繁盛しているのか?
アメリカ人の感覚はわからん。
拙ブログ『無闇にアメリカに来てはいけない』より「効果的な逆効果」(2008年年06月13日 17:11付)に加筆修正した。