「見習うべきアメリカ道路交通事情」の巻
アメリカはご存じの通りの自動車社会。それ故に、日本が見習ったほうが良いと思うべきことも多少はある。今回はそれをいくつかご紹介しよう。
①厳格なハンデキャップ用駐車場の適正運用
もちろんアメリカでも、身障者の駐車スペースは公共の場に設置されている。日本の場合、日曜日の混雑するスーパーなどでは警備員の目を盗んで、健常者がそこに車を止めていることを見かけるが、私有地なので警察権は及ばないようだ。しかしアメリカの場合、許可のない車が身障者用のスペースに駐車したら、犯罪になる。日本も身障者用スポットに我が物顔で止めているアホは、みんな逮捕してもらいたい。
2005年06月24日15:05付拙ブログ『無闇にアメリカに来てはいけない』より「HANDICAPPED PARKING ONLY」に加筆修正した。
②4-way stop
写真上の「STOP」の標識の下にある「ALL WAY」の文字。これが「4-way stop」の印だ。
この標識があったら、とりあえず止まる。そして、自分から見て左右の車が止まったら、次は自分が動いてよい。もちろん対向車の左折にも注意。
アメリカには信号のない交差点が非常に多く、車の通行量が非常に多くアメリカでは、必要不可欠なルールだ。
ただ、自動車教習所に行く習慣がないアメリカ(一応あるが、行く人は少ない)では、こういったルールをうろ覚えの人も多い。自分の順番が着たら、タイミングよくアクセルを踏むのは、ちょっとコツがいる。
日本では一旦停止の標識に、いい加減に従っているドライバーも多いので、この標識が功を奏するかどうかは分からないけど。是非考慮してもらいたいものだ。
2005年06月25日22:52付拙ブログ『無闇にアメリカに来てはいけない』より「4-Way Stop」に加筆修正した。
③高速道路のカープール・レーン
高速道路に全てあるわけではないけれど、都会にはカー・プールという優先通行帯がある。
カー・プールは一番左の車線に設けられてあり、「◇」のマークと標識で示されている。2人以上(場所、時間帯によっては3人以上)が乗っている車しか走行できない。違反者は271ドル以上の罰金(2002年当時)。何で中途半端な額なのか? 聞くところによると、270ドルが罰金で、1ドルは郵便代だとか。
慢性的に混雑しているLAの高速道路だが、カー・プールは例外だ。何せ走っている車のほとんどは、通勤用のひとり乗りの車なのだから。普段ひとりで車に乗ることが多かった筆者だが、渋滞に巻き込まれていると、カー・プール・レーンは天国に見える。
この記事を書いた後、ハイブリッド・カーだけは、例外的にひとりで乗っていてもカー・プール・レーンを走ってもいいことになったが、優先枠を設けて早い者勝ちで「通行手形」のステッカーを誇らしげに貼ることになった。
2005年06月25日 15:01付拙ブログ『無闇にアメリカに来てはいけない』より「カー・プールを走れ!」に加筆修正した。