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(2)日本版帰化試験問題 第25問
【アメリカ市民権試験問題】
■第25問 なぜ、州によって、選出される連邦下院議員の人数が違うのか。
(答)州の人口が違うから。
【帰化試験問題】
★第25問 国会議員の定数を定める法律は何か。
(答)公職選挙法。
【解説】
日本の場合も、基本的には同じことなのだが、アメリカ版のままではちょっと幼稚すぎるので法律について聞くことにする。アメリカ版が簡単に見えるのは、口頭試問だからということもある。この日本版は筆記試験を想定しているので、少し難しく設定して提示している。
「衆議院議員選挙区画定審議会設置法」が、選挙区ごとの定数の割り振りを決める法律だが、さすがにこれはちょっとマニアックなので、全体の定数を定める法律について問うことにしよう。
ところで、所謂「1票の格差」の問題がなかなか解消されない。
完全小選挙区制にすれば、その問題はすぐに解決するように思うのだが如何だろうか。マニアック政党の存亡を気にする前に、憲法違反だというなら、それを先に何とかすべきだろう。少数政党が無くなって国民は困らないし、その存続を前提に制度を作るというのは、民主主義の原理から外れているのではないか。しかも、小選挙区制であれば政権交代は容易ではないか。野党に政権を取る気があるかどうかを疑ってしまう。
消滅する政党の掲げる施策の中で、取り上げられるべき重要なものがあれば、生き残った政党がそれを引き継いで、支持者を獲得すれば良い。少数の独裁が起こるよりも、その方が余程健全ではないか。