第三回ポケモンカード新人戦 優勝レポート
ポケモンカードプレイヤーの皆さんこんにちは。赤い白です。まずはこの記事を開いてくださってありがとうございます。ノート初投稿につき、至らない点が多くあるかと思いますが最後まで目を通していただけると幸いです。
8/12日に行われた第三回ポケモンカード新人戦で優勝することができ、個人的にもポケモンカードを初めて約1年、ちょうど区切りがいいのでノートを書くことにしました。この記事では、実際に使用したデッキと選択経緯、採用カードとメタ予想、当日のマッチアップと新人戦の雰囲気をつらつらと書いていきます。長くなりますので、時間があるときに、若しくは目次をうまく利用して読んでやってください。
1.使用デッキ&選択経緯
※見やすさを重視し絵柄などを統合したため、当日提出したデッキレシピとは一部異なります(リザテル、ジラーチ)が、採用枚数は変わっていません。
私が使用したのは『レシリザテールナー』と呼ばれるデッキです。ただ個人的には『リザードンデッキ』と言いたいです。ただ前者のほうがわかりやすいので本稿では『レシリザテールナー』と書いていきます。
もともと、新人戦の参加が決定した段階では3つのデッキを考えていました。『たけるとうきリザードン』、『レシリザテールナー』、『レシゼク』の3つでした。なぜこの3つなのかというとそれはズバリ、リザードンとゼクロムが「好きなポケモンだから」です。自分はゲームのポケモンからポケカに流れてきた勢で、特に初代とBWに思い入れがあり、こういった規模が比較的大きい大会には好きなポケモンを使ったデッキで参加したいと考えていました。
ただ、『たけるとうきリザードン』ではドリームリーグで強化された『ほっぺすりすり』や『ヤーコンドリュウズ』、PJCS準優勝の『スぺネク』などの非GXデッキの台頭から不利をとることが多くなると考え泣く泣く諦めました。『レシゼク』は最後まで使うか迷いましたが、カード発表から本番まで時間があまりなく、最後まで煮詰めることができないことや、プレシャスボールの恩赦を大きく受けた『サナアロキュウ』に弱点を突かれるといった理由からこれも無し。『レシリザテールナー』を使うことにしました。リザードンが一番好きだからね。それにしても好きなポケモンが強いカードっていうのは、ちょっとずるい気もしますね。
3月に登場してから猛威をふるい続けるレシリザは大きくジラーチ型とブルー型があるかと思いますが、自分が慣れていることや、CLやPJCSでも結果を残していることからジラーチ型を選択しました。デッキは決まったので、次はどんなデッキが多いのか、どう戦うのか考えながら各カードの枚数を決めていきました。
2.採用カード
次に採用カードとその枚数です。デッキレシピの左上から順にみていきましょう。
・リザードン&テールナーGX 2枚
実はこのデッキのメインアタッカーです。練習段階ではレシリザメインでプレイしていたのですが、シャイニーフレアの3枚サーチがその言葉以上に強力で、これを3、4回宣言できればほぼ確実に相手を追い込むことができるのでサイド落ちケア&2枚使うこともあるので2枚。どうぐなしでカプ・テテフやデデンネなどの多くのたねGXを倒せるのも偉いです。
・レシラム&リザードンGX 2枚
サブアタッカーです。サブアタッカーといっても230、300ダメージを2ターン目に打てることや、非GXフーパの特性バンデッドガードやソルガレオ&ルナアーラのGX技の追加効果を貫通して攻撃できること、2エネで攻撃できることやスタートしても弱くない…など強い点は挙げたらきりがないですね。いまだに環境トップなのではないでしょうか。TAGTEAM相手にはほぼ必ず出すのでサイド落ちしたら困ります。そういった理由で2枚。
・ミュウツー&ミュウGX 1枚
上2枚の弱点をずらすために採用しました。手張り&溶接工で出したターンにダブルブレイズGXで200ダメージ出せるのも強力です。準決勝ではこのカードで勝ちを拾いました。無人発電所とよく相談しながら使いましょう。
・ジラーチ 3枚
言わずと知れた眠りポケモン。このデッキとは相性が良く、なるべく最初の7ドローで引き、ねがいぼしからカキやボールに触りたいので3枚です。残った2枚は巨大なカマドの燃料になります。
・ミルタンク 1枚
スぺネクやほっぺすりすりにはミルタンクをうまく使わないとサイドレースで勝てないと思ったので採用しました。が、実際には一度も使用しませんでした。手張り&溶接工で270回復で来るのは強いですね。逃げエネが2なのでエスケープボード&手張りで逃がすことを頭に入れておきます。
・アブソル 1枚
特性で相手の種ポケモンの逃げエネを1増やせます。ジラーチを採用しているデッキには積極的に出して相手の動きを鈍化させます。
・フーパ 1枚
ギラティナ対策です。弱点を突きながらシャドーインパクトを耐えられるので個人的に信頼しているカードです。ただ、大会当日ギラティナで攻撃されることはなかったのでこちらも出番なし。
・マーシャドー 1枚
やぶれかぶれは強いです。先行でジラーチ前、後ろにリザテルがいるなどの万全な状態であれば、やぶれかぶれをしてもカキができる確率が高いので打ってもいいと思います。
・カプ・テテフGX 2枚
最初の番に無理やりカキを持ってくる1枚目と、中盤・終盤にグズマや溶接工を持ってくる2枚目です。確定サーチはやはり強力です。こちらも無人発電所との相談。
・デデンネGX 1枚
最初の番にミルタンクでスタートしてしまって手札にエネルギーとプレシャスボールしかない…!というときに使うカードですね。決勝戦ではこのカードが活躍しました。
・プレシャスボール 3枚
4枚目が欲しいですが、枠の都合上3枚。
・ハイパーボール 4枚
なんでも持ってこれるので確定で4枚。
・ポケモンいれかえ 1枚
・あなぬけのひも 1枚
ジラーチ型かつミルタンク採用の場合、これだと心細いですが、シャイニーフレアで必要な時に手札に加えられると考えたときに1枚ずつでいいという結論に達しました。この枚数でもジラーチがボードに触れられずに邪魔になってしまう、ということもなかったです。多くの場合グズマで動きました。
・炎の結晶 2枚
欲を言うと3枚ほしいですが、これも枠の都合上2枚。3枚だと手札事故が起こるかもしれません。それでも、リザテルに4枚、レシリザに6枚つけるとサイド落ち含めてかなりギリギリだったので3枚目があると嬉しいです。
・こだわりハチマキ 2枚
シャイニーフレア180+30、フレアストライク230+30+ククイ20などの使い方をします。ほしい時にないと困るので2枚。
・エスケープボード 2枚
盤面に1枚あればいいのでこの枚数です。ジラーチだけでなく、カプ・テテフやデデンネ、ミルタンクにも貼ります。
・リセットスタンプ 1枚
最初の7枚で来られても困るのと、シャイニーフレアで好きな時に持ってこれるので1枚。
・フィールドブロアー 1枚
同上。個人的には外せない1枚です。お札やハチマキ、ボードを割ります。準決勝はこれがなかったら厳しかったんじゃないでしょうか。
・カキ 3枚
カプ・テテフでサーチしないで触れると強いので3枚です。やぶれかぶれのあとでも意外と使えます。4ターンぶん加速できるのは強いですが、10戦中4回ほどは初手で使えていないです。調整の余地あり。
・溶接工 4枚
炎デッキなら4枚でいいのではないでしょうか。3枚で試したこともありますが、エネ加速とドローを同時にこなせるのは強力なので4枚に落ち着きました。
・ククイ博士 1枚
フレアストライク+ハチマキ+ククイ専用の1枚です。
・巨大なカマド 2枚
1枚だとハンドにエネルギーが持ってこれず、溶接工が使えないことが多発したので2枚。
・無人発電所 2枚
ルガゾロとミュウミュウ、サナアロキュウ意識です。一度相手が止まればほとんどの場合試合を有利に運ぶことができます。ルガゾロとミュウミュウは無人発電所を出しリセットスタンプが理想です。サナアロキュウは2ターン目までには出したいですが、中盤でも貼っておけばリザテルレシリザを1ターンで倒す火力を出すのが難しくなるので得です。1枚目は必ず割られてしまうので2枚です。
・ヒートファクトリー 1枚
炎デッキなので問答無用で入れました。これで拾った勝ちもあります。
・炎エネルギー 12枚
これもまたまた枠の都合上です。13が望ましいですが、ポケモンを多く採用しているためここに落ち着きました。デッキを覗くとき最初に確認するのはここの枚数です。
次に採用を考えたものの入れなかったカードです。
・リザードンGX
ドリュウズ意識でレイジングアウトGXを使うことがあるかもしれない…と考えましたが、もともと『レシリザテールナー』は長期戦は得意ではないので、そこまでデッキが減るのは待っていられません。ミュウミュウを出して使うことになりますが、無人発電所を貼る際足かせになってしまいます。ぐれんのあらしを使うにしてもダブルブレイズとフレアストライクで事足ります。好きだから使いたかっただけですね。
・アセロラ
・ポケモンセンターのお姉さん
・グレートポーション
・まんたんのくすり
回復手段としてミルタンクと悩みました。アセロラとまんたんのくすりではエネルギー4枚が盤面から消えてしまうこと、グレートポーションとポケモンセンターのおねえさんでは想定していたほっぺすりすりやスぺネクに対して使っても回復量が少なくあまり意味がないことから採用しませんでした。ミルタンクは必要札が多いですが、「エネを残しつつ全快に近い回復をする」ことができるのがミソです。ただ、上の四枚はサポートなのでサーチしやすい、グッズなので手軽に使えるなど良い面はそれぞれあります。
・ヒードラン
たねでHPが140、手貼り&溶接工で動く、ジラーチを焼きつつ後ろにばら撒けるなどで個人的には好きな1枚ですが、いままで非GXの火力が130(ギラティナ)が主流だったのが、スぺネクの160やほっぺすりすりの140(先行の場合、手貼り2回とすりすりはつでん1回)など活躍できる環境ではなさそうだったので不採用。それにヒードランで殴るターンがあればシャイニーフレアをしていた方が強いですね。
・ヒードランGX
こちらもお気に入りの1枚ですが、シャイニーフレアをしていた方が強いという理由から不採用。特性で手負いのリザテルからエネをもらいつつ攻撃できますが、シャイニーフレアでミルタンクを動かすのに必要な札が揃えられるのでいらないと感じました。ただ、サイドをずらすという意味では入れてもよかったかもしれません。ただ枠がありませんでした。もう1枚余裕があったら入れていたと思います。
・ネストボール
こちらもシャイニーフレアで好きなポケモンを持ってこれるから…という理由です。手札・山札の圧縮をリセットスタンプ対策で行いたい場合はハイパーボールを持ってきます。ただ、ネストボールがあればノーコストで素早くアブソルを相手のジラーチに対して出すことができるので、泣く泣く不採用です。相手への妨害よりもカキを宣言することが優先です。
・グレートキャッチャー
グッズよりもサポートのほうがアクセスしやすいので不採用。また、グズマをこの枠のために減らすと進化非GXに弱くなってしまいます。グレートキャッチャーも強いですが、相手によりますし、ノーコストで相手を引っ張り出せるグズマは偉大です。
3.メタ予想
メタ予想というか、どんなデッキが来るかな~という話です。
ルガゾロ、レシリザ、ミュウミュウ、ギラマネロが1割5分ずつ程、サナアロキュウ、レシゼク、ほっぺすりすりが1割ずつ、残りの1割がその他と考えていました。
執筆をしている時点で運営の方がデッキの分布図を出してくださいました。サナアロキュウとギラマネロが思っていたよりも多く、「ルガ」ゾロがまさかの0でしたね。ゾロアーク自体、練度の高いプレイが求められるので、新人戦ということもあり少なかったのかもしれません。
この項目に関しては実際の統計が出ているのであまり書くことがないですね。次に移りましょう。
4.当日のマッチアップ
サイドと対戦内容もメモしておけばよかったのですが、優勝してノートを書くなんて露ほども思っていなかったのでやっていませんでした。記憶を頼りに書いていきます。対戦した方、内容に間違いがあった場合は申し訳ございません。この場で謝罪させていただきます。
予選
1回戦 ポリZ型ハピナス 6-3
先行カキからシャイニーフレアグズマのコンボでラッキーを倒し続けました。最後に全力のパワフルビンタ480ダメージをもらいましたが振り切って勝ち。
2回戦 ガオガエン型悪バレット 6-0?
先攻手札事故を起こしていましたがヒートファクトリー→ハイパーボール→やぶれかぶれ→プレシャスボール→デデンネ→カプ・テテフ→ワンダータッチ→カキまでたどり着けました。相手のハンドを事故らせ、グズマでフーパを交わしつつシャイニーフレア連打で勝ち。
3回戦 すりすりレシゼク 1-0
お相手が手札事故でピカチュウ以外展開できず。ほっぺすりすりで麻痺させられるも先攻3ターン目で勝ち。
4回戦 ガブギラ軸超バレ 6-0?
相手にレシリザかリザテルどちらかをジージーエンドさせる択を迫り、レシリザがトラッシュされるも、シャイニーフレアグズマコンボで詰めて勝ち。
5回戦 レシゼク 6-0?
お互い手札事故を起こしていたものの、レシリザバトル場、3ターン目で溶接工で復調しアーゴヨンから倒していき勝ち。
6回戦 ソルルナ入り超バレ 6-0
相手の手札が止まり気味。シャイニーフレアで後続を育てつつ順当に詰めていき勝ち。唯一フレアストライク+ハチマキ+ククイが決まった試合。6回戦目時点で全勝が私とお相手しかいなかったので、この試合に勝ったことで予選唯一の全勝が決まり、1位突破。
決勝トーナメント
1回戦 赤黄ミュウミュウ 4-3?
先攻が取れたのでシャイニーフレア→無人発電所を押し付けていきました。無人発電所と同時にやぶれかぶれもしくはリセットスタンプを押し付けることでミュウミュウは多くの場合止まります。最終的にこちらがサイド2枚だったので時間が来て勝ち。決勝Tのみ、どちらかがサイド2枚以下の時に時間切れになると、サイド2枚以下のプレイヤーの勝利というルールでした。
2回戦 ガブギラ軸超バレ 6-0?
後攻でしたが、相手がジラーチを前にして番を返し、トラッシュに二枚目のジラーチが落ちたことを確認したので、後1ダブルブレイズでジラーチを倒しデッキエンジンを止めて勝ち。予選4回戦目で勝負した方でした。同じ方と勝負するのはヒヤヒヤしますね。
準決勝 ソルルナ入り超バレ 6-3 配信宅(YouTubeにアーカイブが残っているので是非見てください)
なんて思っていたら、予選6回戦目で当たった方と準決勝。相手はソルルナ、こちらはレシリザスタート。緊張していたのか、この試合中ミミッキュがGX技もコピーできると勘違いしていました。終わってからはっと気付きました。2ターン目にはソルルナをダブルブレイズで倒すことができたのですが、ミミッキュに返されると勘違いして2ターン目は後続を育て始めました。最終的には相手のグズマ→まねっこシャイニーフレアを誘いリセスタで返し、〆にはミュウツー&ミュウのダブルブレイズGXで弱点を突いて400ダメージと、配信映えする終わり方をできました。
決勝 超ゾロアーク 6-3 配信宅(こちらもアーカイブにあります)
超ゾロアークって名前がカッコいいですよね。痺れます。
相手のメタモンがヤドキングに進化してサイコキネシスを打ってくること、シンボラーがハチマキ巻いてGX技を打ってきてレシリザをワンパンしてくることが怖かったので最初は3エネダブルブレイズGXを使いました。アーカイブで実況の方も仰っているのですが、途中でマグカルゴを倒すためになぜか4枚目のエネルギーを手負いのレシリザにつけてしまう最大のプレミを犯しました。このターンにリザテルに貼らなかったがために負けてしまいそうになりました。詳しくはYouTubeでご覧ください。「ポケカ 新人戦第三回」でヒットすると思われます。
結局、リセットスタンプを打たれた後にトップでデデンネ、デデチェンジから溶接工を引き、ジラーチが炎の結晶を持ってきたことで勝つことができました。この瞬間だけは、自分がデッキを使うのではなく、自分がデッキに使われていたと思います。ポケモンが頑張ってくれました。
5.新人戦の雰囲気
当日の感想です。やはり全員同じようなラインに立っていますし、緊張しますねなんて話し合いながら楽しくプレイすることができました。性別年齢問わず色々な方がプレイされているのもポケモンカードの魅力ですね。ポケモンの魅力ともいえますでしょうか。対戦した皆さんはとても良い方ばかりで、一度も嫌な思いをすることはなかったです。このような機会を作ってくださった運営の皆様、本当にありがとうございます。
決勝トーナメントでレシゼクを見かけましたが、素直に感心してしまいました。新人戦とはいえ、この短期間で勝ち上がれるようなデッキに仕上げてきたことを尊敬します。また、トーナメントで使用されていたデッキもかなりばらけていたようで、新人戦独特の雰囲気を味わうことができたのかなと思います。
6.最後に
繰り返しになりますが、この第三回新人戦を運営して下さった皆様、本当にありがとうございました。新人王の称号、ありがとうございます。優勝賞品でサイン入りのスリーブを提供してくださったりこぴん。さん、ありがたく使わせていただこうと思います。外装はもちろんとっておきます。参加された皆様、お疲れさまでした。これを機にポケモンカードにもっと傾倒していくことができますね。
かくいう私は、個人的な都合があってこれからしばらくの間ポケモンカードに触れることができません。悲しいです。が、復帰したときにはバリバリやっていこうと思いますので、その際はよろしくお願いします。
以上、第三回ポケモンカード新人戦 優勝レポートでした。
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