【血契約】
概要
「相棒騎士バット」を契約スピリットとして採用し、主軸に据えたデッキ。自身のデッキからカードを破棄することで効果を発揮するカードが多数採用されており、盤面をコントロールすることに長けている。
効果発揮のトリガーに系統指定されていることもあり、「系統:血晶」でデッキを固めることが推奨される。
低コスト帯を中心としたビートダウン戦術も採れなくもないが、基本的にはライフを2点削った後に「黒紫騎士シュバル・バット」の蘇生効果に「黒煙竜フォグニール」を絡めて防御不能な3点を押し付けるプランを採ることが多い。
スタートからゴールまでが明確で扱いやすいデッキだが、細かいプレイングが勝率の底上げに大きく影響するデッキでもある。
採用カード
確定枠
相棒騎士バット
このデッキの契約スピリット。
基本的にやることは簡単で自身のデッキを破棄してカウントを貯めていく。
注意する点は「このスピリットの召喚/アタック時」効果は「その後」のテキストなため、上のカウント増加効果は割り込まないということである。
とどのつまり、召喚/アタックする時点でカウント4でなければならないという単純なことなのだが、勘違いすることもあるので留意すべき。
黒紫騎士シュバル・バット
このデッキのフィニッシャー。
フィニッシャーとして使用することが最も多いが、受け札としても優秀で、単純なブロッカーを複数体並べたり、召喚時効果を連鎖させて相手のアタックを防ぐこともできる。
相手のリーサルを防いだ後は処理を強要できるため、より有利な展開を作ることが可能。
聖魔神皇パラディ・バット
血契約の【超契約煌臨】。
シュバル・バットの弱点を補完する性能を有している。
メインステップに煌臨しそのままシュバル・バットのアタック時が使用できるため相手のフラッシュタイミングを挟むことなくフォグニールを絡めたフィニッシュプランを目指せる。
またカシウスの槍を当てられてしまった場合でもソウルコアを回収できる都合上、次はシュバル・バット本体の契約煌臨を構えることができる。
加えて煌臨時効果は耐性貫通を有しており、以前はコアをトラッシュに送るための準備としてノワールシュートが要求される場合もあったが、そういったことも不要となった。
総じて【血契約】のデッキパワーを大きく底上げするカードであるが、トラッシュからしかシュバルバットを吊り上げることができないためトラッシュの管理はこまめに行いたい。
血盟十三侯ヴラド・バット
メインステップにもカウント:1から【契約煌臨】できるカード。
先行1ターン目から煌臨が可能で、煌臨時にトラッシュからミラージュをセットできるため、序盤の潤滑油として機能する。
またコスト5であるため、「バタフライジャマー」のミラージュ効果から逃れられるのも優秀。
血盟十三侯フォールンハイド
このデッキの中盤を支える【契約煌臨】。
今となっては数が増えたカウント4以上でソウルコアを使用せずに【契約煌臨】できるカードで攻防で重要なカード。
このデッキにおいてネクサスを除去できる数少ないカードであり、うまく使用して相手のシンボルを常に少ない状態にしておきたい。
デモンズスカル
召喚時効果でトラッシュから系統:血契約を持つカードを回収する低コストスピリット。
序盤中盤終盤その都度必要なカードを回収でき汎用性が高い。
ドヴォルザックやデスリザレクションなど蘇生手段も多く、このカードを何回も使いまわすことができれば、キルターンは大幅に早めることができる。
Lv2効果はヴラド・バットの登場で使用する機会は減った。
オラクル二十一柱 XV ザ・デビル
血晶の効果でデッキから破棄された際に踏み倒せるスピリット。
序盤に召喚できた場合はLv2、3効果でカウント加速が可能。
カウント8達成時のアタック時には3ドローが付き、手札が枯渇しがちな中盤にリソース回復する手段として非常に有用である。
手札に引き込んでしまった場合は邪魔になってしまうことも多いが、このデッキにおいてはドローする枚数よりデッキから破棄する枚数が多いので、序盤に展開できた場合のメリットを考えると採用は十分あり得る。
黒煙竜フォグニール
フィニッシュパーツ。
高コストながら手札に引き込んでも0コストでカウント増加できるカードであるため邪魔にならない優秀なカード。
シンボル増加は【契約煌臨】を持つ紫のスピリットなため、「相棒騎士バット」は指定できない点には注意。
忘れがちだが「3枚まで」なので終盤では1枚だけに留めておくプレイングも頭の片隅に置いておくとよい。
捻じれた古大樹
ミラージュ効果を持っているが基本的にミラージュでセットすることは少ない。しかしそのためヴラド・バットの煌臨時効果でトラッシュからミラージュにセットし手札のミラージュと入れ替えることで回収することができるという利点がある。
ネクサスとしての効果はコア1個以下の盤面処理。
パイロットブレイヴや異魔神などの【血契約】で処理が難しいカードに対処できる。
系統:血晶を持つカードにしては珍しく、効果発揮のトリガーが「紫1色」となっている。
マルグゥル礼拝堂跡
1弾で登場した「カウント4以下で相手の効果を受けない」ネクサス群の1つ。
最大軽減1コストで2ドローできる破格のカード。
どのタイミングで使用しても強い。
Lv2効果は使用する機会は滅多にない。
優先枠
ジェリーム
ミラージュ効果が強力なカード。
カウント増加と面除去を同時に行うことができ、2枚目以降は普通に召喚して軽減シンボルにするなど腐りづらいカード。
しかし腐りづらいといっても盤面においては基本的にただの低コストスピリットでしかないため、採用枚数には一考の余地がある。
ノロイリカ
血契約では珍しい純粋なドローソース。
前弾環境までは貴重なドローソースとして3枚投入されていることが多かったが、キルターンが早まったことで単純に4(2)で出すことがテンポロスにつながる盤面が増え、採用枚数が減った。
しかしドヴォルザックの有用な蘇生先であり、かつ序盤の純粋なドローソースであることには変わらないため完全にデッキから抜けてはいない。
骸皇ドヴォルザック
【血契約】の展開を大きく助けるカード。
ミラージュでの運用が基本で、カウント増加と自身の手を進める役割を担う。
蘇生先はデモンズスカルになることがほとんど。
以前は【血契約】でオーバースターを剥がせる数少ないカードだった。
ジェリームと違い2枚目以降が手札で死に札になってしまうことが多いためこちらも採用枚数は要検討。
ノワールシュート
優秀な除去カード。
フィールド全体からコアシュート可能なため、フォールンハイドと組み合わせて相手の盤面を一掃できる場合もある。
単純な除去としてだけではなく、カウント増加や破棄する枚数が4枚と多いためデビルの踏み倒しを狙いに行くなど、様々な使い方ができる。
3枚採用したいカードではあるが、枠の都合上枚数が減りがち。
選択枠
虚栄の鎧
環境に増えている【ゼロカウンター】に対するメタカード。
基本的にバットに【契約煌臨】は行わず、横に立てることが多い。
場に残せるのはターンごとに1回だが、デッキ破棄は効果使用済みでも何回でも使用可能。
また同名ターン1ではないため、効果使用後蘇生しなおせば同一ターンに複数回効果を使用することも可能である。
【OC中】の効果もフォールンハイドと同様の効果で腐りづらいのも評価点。
叡智の白蛇アデル・ブラスカ
創界神メタ。
アタック時効果で低コストを蘇生できるがメインの役割は創界神の処理。
最近は創界神を使用するデッキが減ったことややはり5(3)を召喚するよりは先にカウントを貯め切ってしまった方が勝ちやすいということでデッキからは抜けていく場合が多い。
魔界七将デストロードXV
アタックステップメタ。
契約スピリットがオボロではないため、積極的に手札から召喚したいカードではない。
採用するのであればフォグニールが絡まない場合のビートダウンプランで役立つ場合があるだろう。
魔導術士ストレーガ・バット
序盤から使用できる【契約煌臨】。
相手ターンにも2ドローできるのは非常に便利であるが、最序盤に使いづらいカードであることと、このカードよりも展開を進めやすいヴラド・バットの登場で枠がなくなっていった。
オラクル XV オーバーデビル
最近注目している1枚。
セット時の効果はシンプルなコアシュートだが、スピリット耐性を持つ相手スピリットを除去する場合にノワールシュートを温存できるメリットがある。
ミラージュ効果は捻じれた古大樹と組み合わせることで耐性を持たない生き物を確定除去できる。
手札を封殺しながらリーサルを取ってくる蒼契約への対抗策の1つとなる。
また単純にコアを多く乗せたスピリットのアタックに対しては複数枚の除去を要求されていたが、オーバーデビルのミラージュ効果があればプラス1枚で対処できるようにもなる。
デスリザレクション
蘇生マジック。
カウントの進み次第で大型も踏み倒すことが可能だが、その場合は恐らくシュバルバットの方がバリューが高く、カウントが貯まっていない状況でこのカードを使用するのはコスト的にも展開的にも苦しい状況である可能性が高い。つまりそもそもこのカードを使用するよりも他に展開を進めるカードを採用するべきだと思う。
デッキリスト
現在構築
その他のデッキリスト
・契約編 第1章
・パラディ・バット1枚しかない人(自分)のデッキ
立ち回り
カウントの増加を優先する。
最初に目指すのはドヴォルザックやフォールンハイドが起動するカウント4。
次にフォグニールが蘇生できるようになるカウント9。
これらを3ターン以内に達成してゲームを終わらせるのが望ましい。
またフィニッシュプランは3シンボルになることが多いため相手のライフを3点以下にしておくことも重要。
デッキに採用されるカードは基本的に系統:血晶のものに限られるためバーストや誘発に対応することが難しいが、ある程度予測することで被害を抑える努力はするべきである。
対策
召喚時効果や煌臨時効果を多用するため、バーストが非常に刺さる。
メジャーなもので言えば「幻惑の隠者騎士バジャーダレス」、「砂海賊神ファラオム」、「吸血伯爵エル・サルバトール」などが挙げられる。
バジャーダレスであればドローによってこちらの手が進み、ファラオムやエルサルバトールを当てれば大体ターンが帰ってくる。
これらのバーストを始めとして上手にバーストを駆使することが【血契約】に対して有利に立ち回れる。
カシウスの槍は前環境程ではないがクリティカルなタイミングで使用すれば非常に効果的。
採用可能であればゼロカウンターも有効だが、構築をゆがめてまで採用する意義は少ない。
緑系統のデッキであればトラッシュ除外のカードが採用されていることもあり、そういったカードももちろん有効となる。
総評
個人的tier:3
デッキの再現性が高く、キルターンも比較的早い。
しかしデッキが系統:血晶を持つカードのみで固められているため相手に動きが読まれやすいのが難点。
そのためデッキを動かすだけであれば難易度は容易な部類だが勝率を出そうとするとプレイングの面が如実に出るデッキである。
環境に応じてデッキのリストが大きく変わるといったことはないため、環境で採用されているバーストを把握しているかなどのプレイヤーの努力でカバーしていきたい。
デッキの地力自体はtier上位とも渡り合えるものであるが、勝率がプレイヤーに大きく依存しているため全体的なtierは低いものとなっているように感じる。
リンクなど
バトスピ部リンク
・契約編第1章構築
→https://club.battlespirits.com/bsclub/mydeck/decksrc/202303/11678351534394_20230309.html
・契約編第4章構築
→https://club.battlespirits.com/bsclub/mydeck/decksrc/202303/11678335599271_20230309.html
・契約編第4章妥協構築
→https://club.battlespirits.com/bsclub/mydeck/decksrc/202303/11678351534394_20230309.html
最終更新日:2023/06/27
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