見出し画像

【雲契約】


デッキの概要

「相棒鳥フェニル」を契約スピリットに据えた黄単色のデッキ。
フェニルの【契約煌臨元】の効果を最大限に利用するため基本的に系統:金雲のカードのみでデッキが構成される。
打点形成能力が非常に高く、「サンクティファイドライト」による防御札封殺も併せて、先攻2ターン目での決着が現実的であったが、重要カードの「蠱惑姫ミズア」の制限カード指定や環境の変遷もあり、現在使用率は低下傾向にある。

採用カード

確定枠

相棒鳥フェニル

置物型の契約スピリット。
カウント増加のタイミングはメインステップにおける起動効果しかないが、この効果と相性の良い踏み倒し効果も兼ね備えているため連鎖的にカウント、展開も進めることができる。
系統:金雲のカードがオープンされなかった場合、カウント増加すらできないため、デッキは系統:金雲のカードで統一することが推奨される。
良くも悪くもこのカードの効果が自ターンにおける起点となっているため、フェニルの盤面維持に努めたい。

アルカナビースト・クラブパンダ

最大軽減0コストで召喚できるスピリット。
ネクサスの効果を1ターン完全に無効化できる。
「凍れる火山」を始めとするのメタネクサスを気にせず展開を進めることができるようになる。
またアタック時に手札からさらに打点を用意することが可能でこれも速攻を大きく助けている。
ただし召喚する際のコストは支払わなければならないので注意が必要。

マリキャッツォ

相手依存ではあるが、メインステップでバーストや相手の手札誘発を受けずにカウントを増やせるカード。
最大軽減0コストで出せ、アタック時にドローできる点も優秀。

蠱惑姫ミズア(制限1)

クラブパンダの上位効果でこちらは創界神も効果対象に含んでおり、フェニルを必要としないため他のデッキでも採用することができる。
フェニルのメインステップ起動効果を追加で発揮できる効果を持ち、ミズアが複数体いればその分追加で発揮できるため、このデッキにおける上振れ要因の一つとなっている。
除去しようにも破壊時効果で手札に戻るため、再召喚されてしまい、展開が鈍ることがないのも強みである。
2023/5/1の制限改定で「制限1」に指定された。

堕天使リクス=テトラ

ミズアに続く【雲契約】の上振れ要因。
2ターン目のカウント増加で踏み倒せるため、そのままアタック時効果でカウント6を達成することが可能。
アタックした時点でカウント6を達成するため、除去もBP15000までを射程に収め、序盤の盤面は大体除去できる。

天使ファルシエル

序盤は契約煌臨を含め召喚/煌臨時効果でフェニルを復帰させる札として、詰めの段階ではアタックステップ終了効果に対するメタとしてデッキ全体で重要な役割を担うカード。
誤解しやすいが【OC中】効果は一度発揮してしまえばファルシエルを除去しても効果は残るため、アタックステップを効果で終了したい場合はアタックしているスピリットを除去したうえで発揮する必要がある。

カンムリグリフォン

攻防両方に有用な【契約煌臨】。
煌臨/アタック時は破壊時効果や破壊後バーストを踏まないうえ、範囲も広いため優秀な除去となっている。
OCのアタック時は「金雲」を踏み倒せ、単純な打点形成能力も高い。
煌臨中でなくとも使用できるのも高評価。

フェニックスプリンセス・フェニル

このデッキの実質的フィニッシャー。
煌臨時で展開しアタック時で「サンクティファイドライト」を使用して締める。単純な動きであるがこれが非常に強力。
コストを踏み倒すわけではないためコア計算を間違えないように。
煌臨条件とOC条件が異なる点にも注意が必要。

クラウディブロウ

このデッキにおいて唯一と言ってもいいバースト枠。
基本的には伏せておいて踏み倒し効果を使用することになる。
フラッシュ効果は単純な除去として使用する機会の方が多く感じる。

サンクティファイドライト

【雲契約】における詰め札。
基本的にはプリンセスフェニルの【OC中】効果でこのカードを使用して詰めることになる。
一応相手ターンでも使用可能で「アルケーガンダム」の召喚や【煌臨】などの追撃を事前に防ぐこともできる。

優先枠

アナザー・ペンタン

カウントを増加させる低コスト。
追加でドローもできるため基本スペックは十分だが、コストが軽減込みで若干重く感じるタイミングも少なくなく、召喚時効果は強制であることからバーストのケアもしづらい。
そのため無条件で3枚かと言われると難しいカードである。

魔方数学者ピア・フィボナッチ

自身はカウントを増やさないが、軽減が多くクラブパンダから召喚できるスピリットとして優秀。
盤面除去と回復による打点増加でリーサルが容易になる場合がある。

ショコドラ・ルシフェ

召喚/煌臨時は単純なデッキボトムからのドローだが、フェニルやクラウディブロウの効果で踏み倒せることもあり使い勝手は良い。
しかし、序盤に引きすぎてしまうとテンポを損ねてしまう。

雲数の絆神フラグジャッジメント

待ち望まれた少ないカウントでメイン煌臨できる【契約煌臨】。
フェニルの復帰が容易になったのは僥倖ではあるがソウルコアを使用してしまっているため、逆にそのターン中はプリンセスフェニルへの煌臨は難しくなってしまった。
一方でゴッデスフェニルを一度経由したり、アタック時効果でライフを減らせるためクラウディブロウを能動的に発動してプリンセスフェニルに繋ぐというルートは取れなくもない。
とはいえミズアの代わりのカードとしては十分な性能をしていると言える。

フェニックスゴッデス・フェニル

【雲契約】の【超契約煌臨】枠。
他の【超契約煌臨】持ちと比べて煌臨タイミングが若干シビアであるが、ソウルコアを回収できるため、一旦盤面除去を受けたとしても2回目のプリンセスフェニルを再度煌臨して切り返すなど、攻撃の幅が広がった。
OC効果によって【ストライク・ジークヴルム】のような強固な耐性ブロッカーを要するデッキに対しても無理矢理押し切ることができるようになった。
またそういったデッキ以外の相手に対しても総コア数を増やせるため、そのターンでの追撃や次ターンでの行動を増やすことができる。

選択枠

フェニックス・フェニル

カウント1から煌臨できる【契約煌臨】。
【OC中】の効果はシンプルながらこのカード1枚で2打点分となるため、速攻戦術との相性は良い。
しかし、ソウルコアを消費して出すとそれ以降の行動が狭まりがちになりやすく、フェニルに煌臨して出すよりプリンセスフェニルの横に出した方が活躍する機会は多い。

アルカナクィーン ハートのユディト

【雲契約】では珍しいメインステップでも煌臨できるカード。
召喚/煌臨時にマジックサーチが行える。基本的にはサンクティファイドライトを探すことになるだろう。
フェニックスフェニルと同様、煌臨してしまうとそのターンの動きが狭まりがちになるため煌臨するかはよく考える必要がある。
ただこちらはメインステップで煌臨可能であることから魂状態のフェニルを復帰させる手段としては十分。

ラッキーウイング

カウント7達成前は基本的に受け札としての運用になるが、達成後は1コアを1打点に変換できるカードとなる。
回復できるのは「雲契約」のスピリットのみなので注意。

デッキリスト

現在構築

フラグジャッジメントをミズアの枠にそのまま採用した。

立ち回り

基本的には相手の準備が整う前に早期決着を狙っていく。
プリンセスフェニルを使わずに低コストスピリットを横並べしてビートダウンしていくか、プリンセスフェニルを絡めるのかは手札次第なところではあるが、どちらかの方針に固執せず柔軟に切り替えられるようにはしておきたい。
カウントが6以上になると様々な効果がアクティブになるため、2ターン目には達成してしまうのが理想となる。
フェニルを除去された場合、すぐに復帰できないとそのままカウントが伸び悩んでしまう場合があるため、復帰させるカードをバックアップとして構えられるかという点は重要なところではある。

対策

序盤のカウント増加をフェニルの効果に依存している部分が多いため、積極的にフェニルを除去していきたい。
クラウディブロウのバースト効果でファルシエル召喚、フェニル復帰といったパターンも考えられるため、フェニルを除去した後アタックを行うのかといった点は非常に悩ましい。
「凍れる火山」などの手札干渉ネクサスは、ネクサスの効果を消されてしまう場合もあるが、刺さる場面も少なくはない。ただ、完全に安心できるものではないことには留意すべきだろう。
【ゼロカウンター】も効果的に働く場合が多いが、複数同時召喚を行うカードも存在しているため、完全な回答にならない場合がある。
アルティメットを対象に取ることができるカードが少ないのも現環境では致命的で、獄契約であればジャバドによる除去が継続して行え、難しい盤面を相手に押し付けられるだろう。

総評

個人的tier:4
デッキパワー自体は非常に高いものがあるが、獄契約であったり「ツイノムシバミ」のような流行しているバーストの存在が完全に向かい風となっている。
ミズアの制限カード指定によって上振れ要素が減少した点も痛く、不利対面を速度で強引に突破しづらくなってしまった。
しかし、今後の強化や環境の変遷次第では使用率が再び向上する可能性は十分に秘めているデッキである。

最終更新日:2023/07/19

今回の記事はここまでです。
投げ銭用に有料部分を設定しています。

ここから先は

32字

¥ 100

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?