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【氷姫】

デッキの概要

転醒編で有力だったデッキタイプの一つ。
系統:氷姫をほとんどのカードが持ってはいるが、系統:起幻を持つカードも多く投入されており、【白起幻】とも呼ばれる。
基本的には転醒カードや系統:起幻を持つカードを中心に構築されるため、白デッキによく入りがちなメタネクサスは採用されないことが多い。
しかし個々のカードパワーが高く単体で完結しているものも多いため、系統:起幻を持たない強力なカードを増やす構築も存在し、そちらは一般的に【白コントロール】と呼称される。
今回は氷姫サポートも含めて採用したデッキをメインに紹介する。

採用カード

確定枠

パイオニア シルバーオール

他のパイオニアより仕事してる感ある

白属性のパイオニア。
条件を満たせば最大3枚を回収できる。
氷姫は持たないが白属性はドロー手段が限られているため条件が満たしやすく複数枚手札を増やせる可能性があるカードは非常に重要。

氷の家令ライサ/アイスパレス

転醒を持つ氷姫の足場。
召喚時の1コアブーストとシンボル追加効果で序盤の動きを手助けしてくれる。
除去された場合でも転醒し足場として残るうえ、氷姫のサーチ効果を持つ。
転醒時に除去を飛ばすため相手視点でも除去するか難しい判断を迫られる。

小氷姫クラーラ(制限1)

召喚時に相手と自身の手札を同じ枚数にする。
こちらもドローが少ない白には嬉しい効果を持っている。
Lv2では氷姫全体に【重装甲:赤/緑】をばらまく。
緑の耐性はこのカードでしか与えられず、現在は制限1カードであるため、以前ほど気軽に召喚できなくなっているのは悲しいところ。

氷神姫フリージアム

Lv1から氷姫全体に強力な耐性をばらまくXレア。
アルティメットも耐性に含んでいるのも優秀。
強力な効果を持つ割りにコストがそこまで重くなく、早期の着地も見込める。
Lv3になると氷姫全体に疑似シンボル追加効果も付与される。
総じて氷姫を強力にサポートするカードではあるが自身のBPはそこまで高くなく、安易にアタック/ブロックに参加させてしまうと返り討ちに遭う危険もあるため、その点はよく考える必要がある。

氷奏の乙女エリザヴェータ

召喚時にネクサス/創界神ネクサスを除去する氷姫のメインアタッカーその1。
色指定しない耐性で非常に場持ちが良い。
Lv2から持つ効果は自身がアタックしていなくても発動でき、回復するのは自身でなくても良い。バウンス効果は相手のブロッカーや煌臨元を除去するのに便利で、総じて柔軟性が高い効果である。
前述の耐性も相まって、優秀なアタッカーとして機能してくれる。

氷刃姫プリヘーリア/大氷斧の姫君プリヘーリア

氷姫のメインアタッカーその2。
単体で効果が完結している個人的に評価が高いカード。
このカードに関して語ることは非常に多い。
詳細は立ち回りの項目で後述する。

魔導氷姫アガーフィア(制限1)

自発的に発動できるバースト。
発動したターン中氷姫全てに完全耐性を付与する。
その後、デッキ上3枚をオープンしその中の氷姫1体を踏み倒す。
バースト効果以外を持たず、発動後はバニラとなってしまうが、発動できたターンのリターンは大きく氷姫の攻めを補強する役割を持つ。

導きの少女ヴィーナ

このデッキでなくとも系統:起幻を中心とするデッキであれば自然と入ってくるカード。
他の起幻デッキの例に漏れず、転醒カードの割合は多いため疑似的なサーチ札としても機能しやすい。
【神技】は白の転醒ネクサスの条件に多い「効果で回復したとき」の条件を自発的に満たしやすいのも相性が良い。

新しき世界/風雅龍エレア・ラグーン(制限1)

バーストへのメタカード。
手軽に中コスト帯へバーストメタを付与できる。
転醒するだけで2コアブーストができ、一気に行動の幅を広げられる。

白の世界/白き機神

受け性能の高いネクサス。
配置時の効果もブレイヴが増えた現環境で刺さることも増えるだろう。
手札保護が増えたとはいえ2枚ハンデスは強力で詰めの手段としては最適となる。
耐性貫通効果も装甲を突破しづらいこのデッキでは有効に働く場合も少なくない。

氷姫の創界石/氷魔神姫

白の世界と同様に表面では強力な受け性能を発揮する創界石。
転醒後は氷姫全てにアンブロッカブルを付与し、強力な詰め性能を発揮する。

千年雪の裂け目/尖塔大亀サウザンタイマイ

展開速度に大きく寄与する転醒ネクサス。
基本的に効果はコアブーストを選択することが多いが、バウンスを選択する場合も少なくないのでしっかり盤面に合った選択をすることが重要である。
転醒時には純粋な展開が可能だが、こちらは【ゼロカウンター】に引っかかるため耐性を付与できないときには注意が必要。
アタック時にもネクサスも対象とした除去を有しており、氷姫ではないが転醒してそのままアタックすることも珍しくはない。

優先枠

零ノ障壁

【ゼロカウンター】持ちのサイレントウォール互換。
系統:起幻を持つためパイオニアでサーチできる点が他のデッキにない利点である。

白晶防壁REVIVAL

系統:起幻を持つ受け札。
パイオニアでサーチできる点は変わらず。

氷刃血解/ミブロック・バラガン・オリジン

ヴィーナ、パイオニアでサーチ可能な防御札。
他の防御札と異なりカウントを消費してしまうのが懸念点。

選択枠

時空龍クロノ・ドラゴン/時空龍皇クロノバースドラグーン(制限1)

言わずと知れた強力カード。
アタック時の1ドロー効果、転醒後のライフバーンどちらも氷姫では貴重な効果であるため、余裕があれば是非とも採用したいカード。

魔石の守護者レナータ

氷姫をサーチできる低コスト氷姫。
サーチ効果自体は有用であるが、このデッキは氷姫以外のカードもそれなりに採用されており、狙ったカードの回収ができない場面も少なくない。

翼神機グラン・ウォーデンREVIVAL(制限1)

白の汎用煌臨持ちカード。
基本的にソウルコアは使用しないうえ、他カードの転醒時に戻ってくることが多いため使用タイミングには困らない。
煌臨元も転醒したカードで用意しやすいのも利点。
系統:武装を持つカードは多くはないが「白き機神」が一応武装を持っているので連続アタックもできなくはない。

五英雄 氷槍の聖女グラフィーラ

氷姫で耐性貫通効果を持つ唯一のスピリット。
バーストカードもバウンスできるため効果が腐ることはない。
アタック時効果が総じて強力で「氷魔神姫」と合体することで高打点で一気にライフを奪うことも可能である。
マジック使用阻害効果も手札保護が増えている現状では昔のような信頼度はないが、不意に出てきたこのカードに対して対応が難しいことには変わりない。

大氷巨獣イエティカ・エラケス

【Cブレイク】持ちの白の大型スピリット。
ネクサスすべてをバウンスしその枚数分のライフバーンを行う。
バウンス待機状態のネクサスはその時点で「離れるとき/離れたとき」以外の効果を失うため、「命の果実-原種-」のようなライフバーンメタ効果を持つネクサスをバウンスしたときにもライフバーンを行える。
基本的にはカウントを減らす目的で使用することが多い。
滅多に起こることではないが【氷姫】は転醒カードの割合が特に多いため、カウントが上がりすぎて転醒が不可になると出力が大幅に落ちてしまう。
それを回避するためにこのカードを採用することがある。
アタック時にもアルティメットを除去できるのは現環境において優秀である。

デッキリスト

契約編:界 第1章 閃刃環境

対獄契約に重きを置いた構築。

立ち回り

初動は他のデッキと変わらず足場を固めていくことから始める。
ヴィーナやライサから入ることができれば先攻1ターン目から複数シンボルを立てることも可能。
その後はそれらの足場を利用して中コスト帯の氷姫を召喚してアタックを仕掛けていく。特に転醒を連鎖させることで一気に盤面を展開することも可能で、早々に決着がつくことも珍しくはない。
長期戦になるとカウント管理の面でも厳しくなってしまうため、基本的には短期決着を目指す方が良いだろう。

転醒連鎖の処理に関して

このデッキにおいて転醒の効果処理への理解度は非常に重要である。
転醒はあくまで「派生効果」である点に注意してもらいたい。
そのため、別効果の処理に移ってしまうと転醒効果を発揮できなくなる場合が存在する。特にこのデッキにおいては一度のアクションに対して複数の派生効果が発生し、その効果の中に転醒効果が含まれている場合も多い。
しっかりと処理順を理解するように努めてもらいたい。

例)プリヘーリアLv2、白の世界、バーストにアガーフィア、カウント0
この場合の基本的な処理順は
①プリヘーリアのLv2アタック時効果の解決
②効果回復による白の世界の転醒、転醒時効果発揮
③プリヘーリア自身の転醒
④バーストアガーフィアの発動宣言
⑤プリヘーリアの転醒時効果発揮
⑥バーストアガーフィアの解決
となる。

この3枚だけでも非常にややこしいのがお分かりだろう。
転醒カードの表面の効果は当然転醒してしまうと失われてしまうため、先に転醒を処理してしまうと当然Lv2のアタック時効果は発揮しない。加えてLv2のアタック時効果を処理後にプリヘーリア自身の転醒を発揮しても、白の世界の転醒は使用できない。
同様にアガーフィアの発動宣言タイミングは「コスト6以上の氷姫スピリットがアタックしたとき」であるため、その条件を満たした瞬間に宣言をする必要がある。ちなみにスピッツァードラゴンもこのタイミングで提示しなければアガーフィアを破棄することはできない。
それでいてバーストの処理はすべての解決軸の最後になるため、今回の場合だとプリヘーリアの転醒時効果を処理したのちに解決することとなる。

対策

ミッドレンジデッキではあるが場合によっては速攻を仕掛けてくる場合があるため、受け手段をしっかり用意することが重要。
除去手段自体は豊富だが耐性を貫通するものは少ないため耐性付与も有効。
リソース補充手段が少なく、カウント上昇後は取れる手段が極端に減少するため、長期戦に持ち込むと有利に立ち回れる場合が多い。

総評

個人的tier:4
最盛期から期間は経ってしまっているが環境で戦えるポテンシャルは十分持ち合わせているデッキ。
特にアルティメット相手でも無理なく相手できる点は評価が高い。
今回の再録でデッキパーツが揃えやすくなったため、まだ使用したことがない人も是非使用してみて欲しい。
特に初心者にはおすすめしたいデッキの1つである。
先述したような転醒やバーストの処理への理解は他のデッキにも転用できるものであり、このデッキの基本の動きとセットで覚えられるのが大きい。

最終更新日:2023/06/30

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