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プレミアリーグ 第31節 MUN vs SHU 雑感~リスクとゲインと~
6月22日午前2時KOで行われたユナイテッドvs.シェフィールドの個人的感想をまとめてみた。
さてさて、まずはこれまでの両チームの戦いを振り返っていこう。
ユナイテッドは現在勝ち点46で5位につける。CL権の4位チェルシーまでは勝ち点差5とそれなりに離されているが、これからのカード的にチェルシーの方がキツそうなので、最終節までデッドヒートが繰り広げられるだろう。まあシティさんの不正が認められれば繰り上がりで出れるんですけどね。前節はスパーズとの1戦で痛み分け。ポールポグバの復帰と圧巻のパフォーマンス、20数分限定だったがブルーノとのコンビは破壊力抜群で、オプションとしての強さを見せつけた。それなりにいいイメージを持ちつつ本拠地OTに戻ってきた形だ。
対するブレイズは勝ち点44の8位につける。勝てばユナイテッドと順位はひっくり返る。今季は昇格組にも関わらず台風の目となった。しかしその前の勢いはどこへやら、再開後初戦の前節はニューカッスルに0-3と完敗。不安を残したまま夢の劇場に乗り込む。
またブレイズのプレミアリーグへの昇格、躍進を支えたユナイテッドのユース出身であり現在もブレイズに武者修行している未来の守護神候補ディーン・ヘンダーソンが出場できれば、ユナイテッドの来期からの正守護神を占う1戦という堪らないゲームとなるが、ローン保有元とのゲームとなるので彼はおやすみ。ちょっと残念ではあるがチェルシーを追い落とすにはもうひとつも落とせないので、守備の要が不在というのはユナイテッドにとっては大きなプラスであろう。
Starting XI
さてさてスタメンですよ。ユナイテッドは4バックは前節と同じ。中盤はポグバ、ブルーノが揃い踏みです。さあ吉と出るか凶と出るか。3トップはグリーンウッド、マルシャル、ラッシュフォード。前節鳴かず飛ばずだったDJがベンチスタートと。ブレイズは以下の通り。
ゲーム雑感
・マティッチのアンカーにブルーノポグバ横並びかと思いきや、どうやらマティッチとポグバのダブルボランチにトップ下にブルーノの形。
・最初から結構オープンな展開。ブレイズが何度かシュートチャンスを迎えて肝を冷やす。
・両チームの形を掴む前の開始7分、スローインからマルシャルが受け、ラッシュに渡し右サイドを抜け出したラッシュの高速ロークロスにマルシャルが反応しゲット。ユナイテッドが早い時間に先制ゴールを奪う。完全にマルシャルとラッシュのデュオでの力によるゴール。ホットセットのようになって欲しい。
・ボール保持時、ユナイテッドはマティッチがリンデロフ、マグワイアの間に落ちるサリーダ・ラボルピアーナor左CBにマティッチを入れて、最後尾を3枚にする。そして1つ前のアンカー気味にポグバ。基本は4枚で作って、ここにマティッチが絡んでドリブルで運んだり、両SB、落ちてきたラッシュ、マルシャルが絡んだり結構ビルドアップのバリエーションは多かった。
・幅取りは適宜。左は主にショーが担って、ラッシュをブルーノと近い位置に。ただショー、ラッシュを大外の同レーンに置いて、ブルーノがハーフスペース使ってトライアングルで左サイドを制圧しようとする形もアリ。
・右のグリーンウッド、AWBは攻撃時は厳しい。グリーンウッドはもうちょっと中のポジションで使ってあげたい。もちろんスピードもないことは無いけど、彼の魅力は両足から繰り出されるシュートのパンチ力でありもっとゴールに近いところでプレーさせてあげたい。AWBに関して、確かに攻撃のクオリティは高くないが、逆のSBが攻撃色が強いこと、また右CBがカバー型のリンデロフなことを考えるとまあ仕方ないかなーって感じ。
・と、AWBの文句を言ってたら、42分、左からマティッチ→ブルーノ→ポグバ→AWBと繋ぎ、彼のリーチの長さを生かした突破からのクロスをマルシャルが合わせて2点目を奪取。ブルーノ、ポグバがバイタルで持ち、マルシャル、ラッシュがゴール前にいるとやはりどうしても外は空いてくる。そういう意味でこの先、警戒され出した時、1つ活路を見出すてしたらクロスの質になってくるかもしれない。ごめんねAWB。
・後半になっても依然ユナイテッドペース。ボールを持って遅攻してる時の手詰まり感がものすごく少なく感じる。これも何度も言うように、ブルーノポグバのアイディアとムービングの賜物だと思う。
・それ以上にブルーノ、ラッシュ、マルシャルのカウンターがまあエグい。そもそもビッグ6に強かったのはカウンターが鋭いからなんだろうけど、磨きを増してる感じ。ヴァーティカルなスピード感はもちろん、横の距離感も遠からず近からず最適。
・73分、ポグバがブルーノへ斜めの楔→ブルーノがヒールでマルシャルへ落とす→マルシャルから左インサイドのラッシュへ、それと同時にダイアゴナルラン→ラッシュが溜めてマルシャルへリターン→ループでマルシャルがゲット、という理想的なゴールが決まり試合を殺した。マルシャルはこのゴールでハットトリック達成。RVP以来のハット。てか2013年のRVP以来ハット取った奴いないのか。と思って2013年以降のアタッカー遡ったら、麻〇カルテルの構成員に居そうなコロンビア人FWとか、海外旅行行っても絶対お前だけには道聞かないわ、って感じの元エールディヴィジ得点王思い出して胸糞悪くなった。
↑当時「面構えがまるで麻〇カルテルのようだな!」とブリティッシュ・ジョークを飛ばされたユナイテッドのベンチメンバー。
・まあこのゴールの後は特に何も無くユナイテッドペースで3-0でゲーム終了。ユナイテッドは再開後初勝利、ブレイズは1分け2敗と不調に陥ってる模様。公式が発表したMOMは問答無用でハットトリックを達成したアントニー・マルシャル。
試合総括、ポグバ+ブルーノの答えは?
・オーレはファンの期待に応えるように、ポグバとブルーノを頭から併用した。ただこれがたただ並べるだけではなくポグバを低めの位置でゲームメイクに徹させた。これは2人の併用で生まれる守備リスクを最大限まで小さくするための方策。もし1列前で使えばアンカーが相当の横幅をカバーしなきゃいけなく、かつDFラインとポグバ、ブルーノとの橋渡し役も担わなくてはならなかった。現状こんなこと出来るのはカゼミーロぐらいしかいないだろう。そういう意味では確かにIHではなく、ダブルボランチの一角というポグバの魅力を全て生かせてる場所では無いところで使っているが、IHで起用した時のディフェンスでの不安を差し引きした時を考えると手元に残るメリットが最大になる形はこれなんではないか。まあ問題はポグバのこのパフォーマンスが続くかだよなー。入った時はほんとに凄まじいけど、ちょっとそれが心配。
・マティッチは出色の出来。最初の創りへの関わり方はもちろん、ショー、ポグバの隣での守備面のバランス、そしてたまに見せるドリブルでの駆け上がりはチェルシーでプレミアリーグを獲った時の彼を彷彿とさせた。このプレーが稼働率が上がった時でもできるのかどうか。
・ただまだまだポグバのアリバイ守備だったり、ポジショニングの悪さが目立つのも事実。あとWGの守備意識の薄さが気になる。サイドで2vs1作られてるシーンもちらほら。
・ブルーノは現代型のトップ下。何かの能力が長けてるスペシャリストって感じはしないけど、フィニッシュもお膳立てもムービングも大体のプレーが高水準でできて、プレーの幅が広い。
・何はともあれ3-0気持ちぇぇえええええぇぇえええええぇぇえええええぇぇえええええぇぇえええええぇぇえええええぇぇえええええぇぇえええええぇぇえええええぇぇえええええぇぇえええええぇぇえええええぇぇえええええぇぇえええええぇぇえええええぇぇえええええぇぇえええええぇぇえええええぇぇえええええぇぇえええええ。
はい。次も時間きついけど、気向いたら書くわ