【旅での工夫】ガイドブック
今週は「僕の100日旅行記」の番外編として、ガイドブックについて書いてみました。
私はインドを旅行したとき、ガイドブックを持って行った。もっと正確に言うと、ダイヤモンド社の『地球の歩き方』を買っていった。このガイドブックは宿の情報も多いし、地図がわかりやすかった。そして、各ページの一番下にある「はみだし情報」も有益である。
ほかの海外旅行のガイドブックを使ったことがないので比較はできないが、旅行前も旅行中もなにかとお世話になっていた。
ただ、情報が多いだけになかなか重い。ウエストポーチに入れるとがさばるし、地図を見ながら場所を探すときに手がふさがってしまうのは少し不便だった。そこで、私は各々の街で必要なページだけをガイドブックから切り取って持ち運ぶことにした。
すると、一気に身軽になった。元々お金やパスポート、デジカメは盗難に警戒して、首にかけて服の中に入れていた。だから、地図がポケットに入ることでウエストポーチはいらなくなった。地図も一枚ずつなら片手でみれる。見たいページをめくって探す必要もない。パット見て、パッと仕舞う。顔を上げている時間も長くなるから、見られる光景も増える。本当に一石何鳥にもなった。
それから、街を移動するときには使い終わったページを捨てていった。旅が進むたびにガイドブックが軽く、薄くなる。実際には重さはそれほど変わらなかったが、二十だか三十都市は行ったので、少なくとも五六十枚は切り取った。旅行の終わりには、厚さは違ってみえた。もっと減らせればよかったのだけども。
たまに地図を失くして焦ることもあった。でも、焦らなくてもいい。道がわからなければ、そこら辺のひとをつかまえて聞けばいい。生来人見知りである私がその境地に達したのは、旅行の残り一か月を切ったあたりだが。
インドでも英語は割と通じるし、行きたい場所の名前がわかっていれば何とかなるものだ。わからなければリキシャーのドライバーにおすすめのスポットを聞くなり、テキトウに歩いてみるなり楽しみ方はある。
旅行から帰ってガイドブックめくり、行った場所に思いを馳せるのも楽しいだろう。私にはそれが出来ない。行った場所の地図は置いてきたのだから。でも、私にはほぼ毎日(泥酔した日と気分が乗らない日は書けなかった)書いていた日記がある。思い出だって心に仕舞ってある。
そして、日記をのぞく。すると、字が汚すぎて読みずらい。思い出も所々薄れてしまった。もう二年ぐらい経つのだから仕方ない。そう思いながらも寂しい。だから、日記の解読と写真の整理を行いつつ、少しずつ旅行記を書くことにした。
写真注:スリランカとバングラデシュは行ってみたいけどまだ行ってません。おすすめスポットなどがありましたら、ぜひ教えてください。
P.S
ダイヤモンド社 様、御社のガイドブックを粗末に扱ってしまい申し訳ありません。また旅行に行くとしたら、きっと同じように使いますが、お許しくださいませ。
(完)