空前の日本ブームはブームではない。

空前の日本ブーム

訪日外国人が、2024年は過去最高となる見込みです。

円安も手伝って、かなりの数が来日していますが、ただ安いだけでは、人は来ません。

円安と言っても海外から日本に来る旅費は高額です。

それにはやはり日本文化が評価されている背景がある。

空前の日本ブームを象徴する出来事

日々ニュースを見ていると思いますが、実に様々なものが取り上げられています。
象徴するものはひとつではなく、様々なものが話題になっています。

  1. 日本食の人気拡大:
    シンガポールでは日本食レストランが非常に人気で、日本食目当ての旅行者も多いとされています。また、世界的に「ラーメン」が人気で、帰国後にまた食べたい日本食の上位に挙げられています。

  2. アニメ・マンガの世界的人気:
    2023年には日本のアニメやマンガが世界的に注目を集め、2024年にはさらなる飛躍が期待されています。世界のマンガ市場は成長を続けており、日本の知的財産(IP)が大ヒット映画の基となっています。

  3. 観光地としての人気:
    「観光目的で再訪したい国・地域」のランキングで日本が1位となっています。訪日旅行で期待されているのは「グルメ」「独自の文化」「自然」などです。

  4. J-POPの国際的認知度向上:
    米国の音楽データ会社が2023年の中間報告書でJ-POPの世界市場での可能性を紹介するなど、日本の音楽が国際的に注目されています。

  5. テクノロジーと伝統文化の融合:
    日本の伝統的な文化と最先端技術が共存する独特の文化的景観が海外から注目されています。

  6. アニメ・ゲームのメインストリーム化:
    日本のアニメやゲームが世界的な人気を博し、メインストリームの娯楽として認識されるようになっています。

日本が旅行先に選ばれる理由

多くの外国人インタビューで最初に答えるはだいたい3つ

YoutubeやTikTokなどで外国人インタビュー動画というものを見かけると思う。
それを見ると、だいたい答えは3つある。

清潔
他人への配慮がすごい(自国に持って帰りたい)
街が整っており整然としている

この3つのどれかか2つ以上を最初の日本の印象で答える。

我々からすると、普通だが、海外には実はこの状態が無いために、非常に驚いているようだ。(どうやらリップサービスでも無いようで、本当にそう感じているようだ)

人によっては仕事とお金の心配がなければ移住してくると言う人も最近は増えている。

安全・衛生的

なにをするにも女性に決定権がある。
これは日本だけのことだけでない。

どこの国のひとであろうと、人という生物である以上、子孫を残すという事は本能であるわけだが、その子孫を残している主体は女性になる。

子どもの世話をする以上、好みとして安全レベルが高く、衛生面の質が高いというのは、恐らく生理的に好みになるのだと思われる。

日本ブームが起きたのは歴史上、今回で2回目

現在の日本ブームは確かに大きなものだが、歴史上にも日本文化が世界的に注目された時期がありました。

最も有名なのは19世紀後半から20世紀初頭にかけての「ジャポニスム」と呼ばれる現象です。

ジャポニスム(19世紀後半〜20世紀初頭)

  • 1867年のパリ万博を契機に、フランスを中心にヨーロッパで日本美術への関心が高まりまった。

  • 浮世絵や陶磁器、漆器などの日本の美術品がヨーロッパの芸術家たちに大きな影響を与えた。

  • 印象派の画家たちや、アール・ヌーヴォーの芸術家たちが日本美術から多くのインスピレーションを得た。

現代の日本ブーム

現代の日本ブームは、ジャポニスムとは異なり、より広範囲で多面的な特徴を持っている。

  • ポップカルチャー(アニメ、マンガ、ゲーム)が中心となっている。

  • 食文化(寿司、ラーメン等)も世界中で人気。

  • テクノロジーや製品品質への高い評価も含まる。

  • SNSやインターネットの発達により、より広範囲で急速に広がっている。

現代の日本ブームとジャポニスムとの比較

  • より広範囲(ヨーロッパ中心から世界中へ)

  • より多面的(美術中心から文化全般へ)

  • より大衆的(エリート層中心から一般大衆へ)

  • より長期的(数十年単位で継続)

という特徴がある。

他国でこんなに世界中でブームになっている国をあなたは見たことがありますか?

結論として、
現在の日本ブームは、その規模、範囲、持続性において、歴史上例を見ないものだと言える。

ジャポニスムは主にヨーロッパの芸術界に限定されていましたが、現代の日本ブームは世界中の一般大衆を巻き込む現象となっています。


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