海外の方が日本に来るまでのプロセス
初めて日本にした理由が「アニメ」「ゲーム」という声が多い
YoutubeやTikTokの訪日外国人へのインタビュー動画を良く見ます。
すると、初めて日本に来た理由が、アニメや漫画だという事が多い。
コロナ禍に初めて他国のサイトでモノを購入する
コロナ禍はもちろん世界中で起こったことだが、その巣ごもり中にアニメを見て、インターネットをよく見たようで、その過程で、アニメのキャラクターなどが欲しくなり、初めて日本のサイトに来て、モノを買った人が多かったようだ。
アニメの日本の世界観を不思議に思われた
アニメの中では日本の普通の生活が描かれているものが多い。
その中で、日本人の振る舞いが生活、文化が描かれているわけだが、それが他国の人には信じられない事が多く、アニメの中だけの世界なんだろう。と思われていた事も多かったのだそうだ。
その中のひとつで、気にされていたのが「おにぎり」だ。
日々ニュースになっているので知っている方も多いと思うが、今、訪日外国人にとって「おにぎり」は人気の食べ物だ。
街中には「おにぎり専門店」もかなり増えてきた。
米不足が騒がれているが、以前より米消費が増えたのは間違いない。
同様に、学校の中の生活の風景もアニメで描かれているものが多いが、これも千葉県に学校の体験ができる施設ができており、アニメの中で見た日本の生活を体験したいというニーズは増加している。
そういう姿をSNSなどで見て初来日する
アニメで描かれている事は本当なのか?
という風に感じ、初めて来日する。
そこで秋葉原やアニメで見た場所へ聖地巡礼する。
そうするともちろんSNSで投稿するわけなので、
その人の友人、知人が日本に行ったことを知る。
すると、その友人、知人も、行ってみたいとなって、更に訪日する。
まるでねずみ算のように無限連鎖していく
アニメがすごく好きになる
↓
越境ECなにか欲しくって購入する
↓
日本に来たくなる
↓
日本に来る
↓
SNSで投稿する
↓
友人・知人に知られる
↓
その友人・知人が越境ECや訪日をする
こういったループを繰り返すわけだが、日本にはいろんな観光地がある。
海外には実はあまり歴史的なものが内戦や戦争で残っていない国が多い。
そうすると何度も訪日する機会もある。
日本は類稀なる国なのだ。
インタビュー動画の方の中には、もう20回目は超えているわよ。
という方もいた。
加えて、北米、欧州の方は日本と違って休み期間が長い。
1ヶ月休みなどは普通で、アジアを回ってきて最後に訪日し、その後帰る。
という人もよく見かける。
市場は恐らくまだまだ拡大していく
まだまだアニメに留まっている人も多いと思うし、食べ物を楽しんでいる人も多い。
ただ、訪日外国人の中には富裕層も多いので、そういった方は経営者だ。
ある企業では、きなこ団子を提供していたのだが、これを自国でも店を出したい!という申し出があり、のれん分けすることとなった。という例がある。
つまり、B2CだったビジネスがB2Bに変化したのだ。
日本はモノを大事にする国で、質が高いと認識されている。
それを考えると、今後日本と海外ではB2Bの需要が増えてくるのは間違いないだろう。
ただし、PRしていなければ、これをキャッチする事はできない。
世界での日本のアニメの放送状況
訪日のトリガーになっているアニメだが、実はかなり以前から放送されている。
日本でもう人気が下火になってしまったものを海外のテレビ局に再販することで、アニメコンテンツは利益をえているようだ。
古いものでは1960年代から放送されており、このブームの布石は60年も打たれているものから来るものだと捉えるのが妥当であろう。
アメリカ
1960年代: 「鉄腕アトム」が「Astro Boy」として放送され、日本アニメの先駆けとなる。
1980年代〜1990年代: 「ドラゴンボール」「セーラームーン」などが人気を博し、アニメファンの裾野が広がる。
2000年代以降: 「ポケモン」「ナルト」などがメインストリームに浸透し、アニメの人気が急速に拡大。
フランス
1970年代後半: 「ゴルドラック」(日本名:UFOロボ グレンダイザー)が大ヒットし、アニメブームの火付け役となる。
1980年代〜1990年代: 「キャプテン翼」「ドラゴンボール」などが人気を集める。
イタリア
1970年代後半: フランスと同様に「UFOロボ グレンダイザー」が人気を博す。
1980年代: 「キャプテン翼」が大ヒットし、サッカーアニメブームを巻き起こす。
中国
1980年代: 「鉄腕アトム」「ドラえもん」などが放送され、人気を集める。
1990年代以降: 規制が緩和され、より多くの日本アニメが視聴可能に。
韓国
1970年代: 「マジンガーZ」などのロボットアニメが人気に。
2000年代以降: 規制緩和により日本アニメの輸入が増加し、人気が拡大。
東南アジア諸国
1970年代〜1980年代: 各国で徐々に日本アニメが放送され始める。
1990年代以降: 「ドラえもん」「クレヨンしんちゃん」などが人気を博す。
これらの時期を経て、2000年代以降はインターネットの普及やストリーミングサービスの発達により、世界中でより多くの日本アニメが視聴可能になり、グローバルな人気が急速に拡大している。
熱気があるタイミングがチャンス。この機会を逃しては行けない。
アニメ人気はこれからも続くだろう。
ただ、日本ブームはどこかでピークを迎えて緩やかに冷めていくだろう。
SNSでもそうだが、話題が沸騰している時が最も攻め時。
熱を帯びているトキを傍観していては何も起きない。