ダニング・クルーガー効果をマーケティングやセールスで応用するためには?
能力が低い人ほど自己を過大評価し、逆に能力が高い人ほど自己を過小評価する傾向を指す心理学的現象。[1][2][3]。
マーケティングやセールスでの応用方法
過大評価か、過小評価かを測るには、現時点と自己評価の乖離を測れば良い。
それから考えると色々使い所がある。
しかし、現時点を言うのは人間は言いずらい。
そもそもそれを認めたくない自分がいるからこそ、過大評価なのだろう。
本当の素性を出してしまうと、相手が引いてしまうなど不利益がわかっているから過小評価なのだろう。
ひと言で相手が過大タイプか過小タイプかを判別する方法
相手が、過大評価タイプなのか、過小評価タイプなのかを判別するのに簡単な方法がある。
相手に、
「自分の能力を10段階で評価するとしたら、何点ですか?」
と、質問する。
この質問に対する回答を分析することで、その人が自分の能力をどの程度評価しているかを把握できます。
過大評価タイプ:自信過剰な人は、通常8〜10点と高い評価をつける傾向があります。彼らは自分の能力に対して非常に自信を持っているため、高い点数をつけることが多い。
過小評価タイプ:自信が不足している人は、通常1〜4点と低い評価をつける傾向があります。彼らは自分の能力に対して不安を感じているため、低い点数をつけることが多い。
適切な評価タイプ:自分の能力を客観的に評価できる人は、5〜7点と中間の評価をつけることが多いです。彼らは自分の強みと弱みを理解しており、バランスの取れた評価を行います。
この質問により、短時間でその人の自己評価の傾向を把握することができる。
セールスの場合は、少し仲良くなったことで、笑顔で自然な形で質問する。
もし、かなり仲良くなれるようであれば、少し持ち上げて上げてあげられるぐらいに仲良くなったら、気分良く本性を答えてくれるだろう。
マーケティングの場合は、アンケートというオーソドックスな方法もあるが、それだと、少しバイアスが掛かる可能性がある。抽選で◯◯があたるキャンペーンや、占い、ゲーミフィケーション要素を交えて質問した方がナチュラルな回答が得られるだろう。
ダニング・クルーガー効果の補足内容
この効果は、コーネル大学の心理学教授デヴィッド・ダニングとその大学院生ジャスティン・クルーガーによって検証されました[1][2][3]。
彼らは1999年に、大学生を対象に論理的推論、文法、ユーモアセンスなどのテストを行い、参加者の実際の成績と自己評価を比較する実験を実施しました[1]。
研究結果は、1999年12月に心理学の学術誌「Journal of Personality and Social Psychology」で発表されました。
論文のタイトルは「Unskilled and Unaware of It: How Difficulties in Recognizing One's Own Incompetence Lead to Inflated Self-Assessments」(未熟で自覚なし:自身の無能さを認識する困難さが自己評価の過大をもたらす)でした[1][2]。
この研究は、2000年にイグ・ノーベル賞(「世の中を笑わせ、考えさせてくれる研究」に贈られる賞)を受賞し、広く知られるようになりました[2]。
情報源
[1] ダニング=クルーガー効果 - Wikipedia https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%80%E3%83%8B%E3%83%B3%E3%82%B0%EF%BC%9D%E3%82%AF%E3%83%AB%E3%83%BC%E3%82%AC%E3%83%BC%E5%8A%B9%E6%9E%9C
[2] 自己を過大評価してしまう「ダニング=クルーガー効果」 チェック ... https://www.e-falcon.co.jp/column/psychology/dunning-kruger-effect
[3] ダニングクルーガー効果 とは?原因や対処法を確認 https://www.cydas.com/peoplelabo/ed_dunning-kruger/
[4] ダニングクルーガー効果とは?発生する問題や改善方法を解説 https://www.pa-consul.co.jp/talentpalette/TalentManagementLab/dunning-kruger-effect/
[5] ダニングクルーガー効果とは?内容や対処法をおさえてビジネスに ... https://www.ashita-team.com/jinji-online/business/13366