なぜか聴きたくなるカバー曲オススメ③選
はじめに
子どもの頃に好きだったお菓子(卵ボーロなど)が急に食べたい気持ちになるように、カバー曲を無性に聴きたくなる瞬間がある。原曲の歌手は自分よりも何十年先に生まれている、あるいはすでに亡くなっていることだってあるのに。カバー曲ということで「オリジナルからかけ離れているやないかい!」と心の中の粗品さんが登場する方もいると思うが、私はそんなことは全くない。形は違えど、親やそれよりも上の世代が聴いていた曲の良さをちょっとでも味わえることが嬉しい。
今回は超個人的におススメのカバー曲を3選綴ります。
➀吉岡聖恵『ヘイヘイ・ブギー』
原曲は「ブギの女王」として戦後のスター歌手となった笠置シヅ子さん(1914~1985)によるもの。2023年度後期朝ドラのモデルになっているようで、名曲『東京ブギウギ』とともにホットトピックの1つになりそう。
聖恵さんカバーのものは2018年10月にリリースされたアルバム『うたいろ』に収録されています。
スウィングのような(これを「ブギウギ」と呼ぶのでしょうか?)軽やかな始まりに、気づかないうちにステップを踏んでいました(笑)
原曲よりもいくらかテンポが速めにアレンジされているため、ビートにも乗りやすいです。
前向きになれる歌詞に聖恵さんの力強い歌声が組み合わさり、抱えきれないくらいのエネルギーが伝わってきます。
ちなみに私は通勤時の満員電車ででこの曲を聴きながら揺られています。
昔から笑う門には
ラッキーカムカム
ワッハッハッハッハッハッハ
ワッハッハッハッハッハッハ
歌詞の力は偉大だなと改めて感じます。
笑い声の部分を聴いていると、ネガティブな感情が一瞬で消え去りどうでも良くなるんです(笑)
「あれ、自分何でこんなにモヤモヤしてたんやろ…?」みたいな。
気になった方はこちらから。
https://spotify.link/arBHvMtL2yb
② 三浦大知『決戦は金曜日』
原曲については綴る必要が無いように思えるのですが…(笑)
DREAMS COME TRUE の11枚目シングル(1992年にリリース)。余談ですが、Earth, Wind & Fireの『Let's Groove』とシェリル・リンの『Got to be Real』の2曲が参考にされているそう。三浦大知さんのカバー版は2017年にリリースされたドリカムのトリビュート・アルバム『The best cover of DREAMS COME TRUE ドリウタ Vol.1』に収録されています。
原曲はこれまで何度かカバーで歌われていましたが、「三浦大知さんに依頼した方の名刺いただけますか?」と思わずにはいられないくらい大大大優勝。
この夜がだんだん待ち遠しくなる
出だしで鳥肌が立ちました…。
原曲の間奏がカットされているためか、歌声で吸い込まれていく感じ。
イヤホンが心地良すぎて離したくないってこういうことを指すんですね。
EDMのアレンジが現代に合っていて、前へ前へのビートもちょうど良いですよね。
特に注目したいポイントはCメロの転調部分です。
心はやる
近づいてく近づいてく決戦の金曜日
目が覚めます。シビれるという表現の方が合っているような気も。
とにかく聴いてください!以上!
③ King Gnu『飾りじゃないのよ涙は』
原曲は1980年代を代表するアイドル中森明菜さんの10枚目シングル(1984年リリース)。『少年時代』でお馴染みの井上陽水さんが作詞・作曲を手がけました。King Gnuカバー版は2019年に発売された『井上陽水トリビュート』に収録されています。
イントロからは原曲の想像もつかず、King Gnuらしさがこれでもかと詰め込まれたアレンジですね。
原曲は比較的テンポが一定であるものの、カバー版は変化も楽しめます。
『BOY』等と同じような跳ねるビートに身体が持っていかれそうになります。
夜景を見ながら流すのも素敵だなと。
飾りじゃないのよ涙は
HAHAN
好きだと言ってるじゃないの
HO HO
井口さんいつもよりも色気があるなと感じるのは私だけでしょうか?
個人的には井口さんにスナックで歌ってほしいです(笑)
気になった方はこちらから。
おわりに
原曲への味付けはアーティストごとに異なるものの、そのまま歌われる詞は何年経っても変わらず受け継がれていくカバー曲。当時の背景やアーティストの想いを知る貴重な存在なんだなと感じます。最近は世代に関わらず、K-POPアーティストが日本の楽曲を謡ったりと、カバー自体が大きな広がりを見せています。昨日まで身近なものだと感じていた曲が急に世界チャートにランクインすることもあるかもしれないなと思うと本当にワクワクします。
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