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コレクションをメルカリへ ~8~ マルシン製 ベレッタM92F HW

今回はマルシン製 ベレッタ M92F ヘビーウェイトモデルだ。
7話で書いた通り、私は戦闘機、戦車等よりGUN好きが先だった。
小学生の頃、エアーガンが友達界隈で大流行し、公園や神社の境内で友達と遊ぶ際は皆、自転車のカゴに安価なエアーガンとBB弾を持って集まった。当時の小学生が買えるエアーガンはちゃちで非力だったから、ある程度の距離からの撃ち合いなら、当たっても全然平気だった。周囲の大人たちも子どもの「鉄砲ごっこ」には寛大だった。
そして中学生になるとMGCやコクサイといった一流メーカーのガスガンへと移行した。当時はまだ規則も激ユルだったので、お年玉で良い感じのガスガンを買って友達とサバゲー風に遊ぶのが楽しかった。
ちなみに初めて買ったガスガンはMGCのスライド固定式ベレッタM93R (私はMGC派だった)。同年代のエアガン好きの方は良くご存知のモデルだと思う。そして「月刊コンバットマガジン」や「月刊GUN」を読むようになると、みるみる銃器の種類などを覚えマニア化していく事になった。

マルシン製 ベレッタM92F HW①

出品名:マルシン製モデルガン ベレッタM92F HW 未発火【ジャンク品】
販売価格:4,000円(送料込み)※販売済み
~商品説明~
種類...モデルガン
系統...ベレッタM9系統
名前...ベレッタ M92F
材質...HW樹脂
カラー...マットブラック

今回の出品物は20年位前にアメ横のショップで新品購入した老舗マルシン社製のM92Fモデルガンである。発火させることなく観賞用として部屋に飾っていて、時おりスライドを引いたりテイクダウンして遊ぶ程度(もう社会人なのでBB弾は撃たないと思った(^^;))だった。しかしこの個体は購入後しばらくして気づいたのだが、スライドストップレバーにややグラつきがある。その為本来は弾倉にカート無しでスライドを引くとスライドストップが掛かるはずが、マガジンフォロワーとスライドストップレバーの内部構造が噛みこんでしまう現象がでる。噛みこんでしまった場合はマガジンが抜けなくなるので、テイクダウンレバーを下げてスライドを外して復旧しなくてはいけない。私は鑑賞メインだったのでメーカーに相談せずそのままにしていた。モノ自体はヘビーウェイト(HW)樹脂という事もあり、重量感、質感も良くがっしりしている。
スライドストップの問題からこのM92Fはジャンク扱いで試しに出品し、数日様子みて引き合いが無ければ引っ込めようと思っていた。
ところが、出品して半日ほどで購入者が現れこのM92Fの次のオーナーの元へ旅立って行った。

マルシン製 ベレッタM92F HW②

上の画像はスライドを後退させスライドストップの状態。
M92Fはこの状態が一番特徴的で美しいと思う。モデルガンなので各部実銃と同じ動きをする。M92系はスライド上部が大きく切り取られ、バレル上部がほぼむき出しのデザインなのでショートリコイル特有のバレルが僅かにチルトアップするという構造も良く分かる。
ガンマニア以外は何の事だか意味不明だと思うが、私はショートリコイルでブローバックをするオートマチックが大好きで、この機構を完成させた天才銃器開発者 ジョン・ブローニングには心から敬意を表する。
また最近開発されるオートマチックはグロッグ系に代表されるようにハンマー式からストライカー式に移っている。ストライカー式は後端のハンマーが無くなったのでデザイン面含め色々とメリットが多いと思うが、私はやはりハンマー式の方がメカメカしくて好きだ。映画などでもオートマチック拳銃を構えリボルバーの様にハンマーをカチャっと起こすシーンはカッコいい。
映画「リーサール・ウェポン」ではメル・ギブソン演じるリッグス刑事がM92Fを手に自在に撃ちまくる大好きな名画である。
また映画「キングコング:髑髏島の巨神」でサミュエル・L・ジャクソンが演じるパッカード大佐のコルトM1911A1&ホルスターの軍服姿はいかにもベトナムの猛者のいで立ちでカッコいい。コルト ガバメント/M1911A1は私の中で永遠のNo.1拳銃だ。9mmパラも良いが、45ACP最高!
銃器が出てくる映画で最近の一押しは何といっても映画「ジョン・ウィック」だ。キアヌの拳銃さばきはプロが見ても一流らしく、Youtubeに実銃でのトレーニング動画がUPされている。

ショートリコイルによるバレルのチルトアップ
パブリック・ドメイン, https://commons.wikimedia.org/w/index.php?curid=6733221より
マルシン製 ベレッタM92F HW③

上の写真で分かるようにスライドを引くとバレル後端のチャンバー部がほぼというか完全にむき出しになって、マガジンから弾薬が給弾されていくのが分かるデザインでなっている。このデザインによく似ているのがかの有名なドイツのワルサーP38 かな?と思っている。P38もバレルがほぼむき出しでショートリコイルするから、ベレッタがP38をオマージュして設計したらM92Fになったのか?など勝手に想像してしまう。
構造の話はさておき、このマルシン製M92Fはヘビーウェイト樹脂(HW樹脂)モデルだ。マニアの方は良くご存知と思うが、質感をリアルに仕上げる為 ABS樹脂に金属粉を混ぜてある素材がフレーム、スライド、バレルに使われている。金属製のフレームとスライドが発火式モデルガンでは違法な日本ならではの工夫だが、本当に樹脂とは思えないほどの質感が購入後年数が経つほど出てくる。写真でもバレルとスライドを見て頂くと金属に様な質感が分かると思う。そしてHW樹脂は金属粉が含まれているので、やろうと思えばブルーイングまで可能と言う素晴らしい素材である。
マルシン社やタナカ社のトイガンを合法且つよりリアルに再現しようとする開発精神は感謝に堪えない。

冒頭に書いたBB弾を発射するエアーガン、ガスガンはこれまで無数に購入してきたが、このM92Fを含めBB弾を発射しないモデルガン購入はこれまで3丁程度だった。今回M92Fが旅立ち、今 唯一手元に残ったモデルガンはコルト シングルアクションアーミー SAA(バレルが閉じられた合法オール金属モデル)だけになった。また別の機会に記事にしたいと思う。

追記:「キングコング:髑髏島の巨神」についてもう少し。
この映画に出てくる銃器はベトナム期なのでM16A1もマガジンがストレート・ショートだし、バレル先端のフラッシュハイダーはちゃんと三叉形状だったり、ハンドガード一体型のM203グレネードを装着している兵士もいる。パッカード大佐は新参者のM16A1ではなく、信頼と実績のM14を使用している点もGUN好きとしては見入ってしまう。
また分隊支援火器としてM60機関銃を持つ兵士がいるのも嬉しい。
(中学生の頃、アサヒファイアーアームズから販売されていたM60機関銃に憧れてた)ともあれ私としてはキングコングの云云よりベトナム参戦の兵士の兵装に目が行く映画だ(^^)/

M1911A1を構えるパッカード大佐
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