ツエーゲン金沢外国籍選手列伝(森下監督後編)
モリさん後編行きます!
地味に韓国人地獄続くけど久しぶりにブラジル人もやってきたりしてまとめ甲斐がありそうです。
カン・ソンホ(2014)
影が薄いとは言わせない。わずか半年の在籍ながら今なおサポーターに愛される陽気なニーチャンである。Jでの実績も十分だった在日コリアンの彼はシーズン途中に加入するとボランチとして定着しJ3優勝とJ2昇格に貢献。あの琉球戦もスタメン出場していた(なおハーフタイムで交代)。あの保﨑淳と共に中盤の底を担っていたと思うと実に濃いメンツだった。プレーよりもその明るいキャラクターが印象に残っている人の方が多いと思うが、アウェイ秋田戦で水永翔馬のゴールをツエサポの目の前で誰よりも喜び、はしゃいでいた姿は「ソンホかわいいな」の印象を決定付けたものだった。ソンホかわいいよソンホ。その年限りで引退した彼は古巣・京都にスタッフとして復帰。今も西京極に行けば会えるので見かけたら声をかけよう。
田中パウロ淳一(2014~2015)
日本人でした。ごめんなさい。ピーマン!
ジャーン・モーゼル(2015)
この年最もツエサポを泣かせた男。歓喜的な意味で。異国の地で通訳不在という難しい状況の中でも数々の印象的なゴールでツエサポに歓喜をもたらした。ホーム水戸戦で後半ATに決めたヘディングシュートはツエーゲンの歴史の中でもハイライトのひとつである。ヘディングが得意、というかゴールは全てヘディング。フリック気味に絶妙なコースに飛ばしていたのは見事だった。ユニフォームの速脱ぎも見事で歴代最速。脱いだのジャーンしかいないけど。完全にチームにフィットしていた訳ではなく1年で退団となってしまったがJ2初年度のヒーローとして強烈な印象を残したイケメンブラジリアンだった。翌年は栃木の選手として入れ替え戦で対戦。今は香港だったかな?全力前進ジャジャジャジャーン!
チャ・ヨンファン(2015)
この年のMVPを決めるとしたら清原翔平で満場一致であろうが、次点に推したいのがこの男である。栃木でもレギュラーとして活躍していた彼はJ2に昇格したてのツエーゲンに加入すると左SBとして攻守に渡って絶大な存在感と活躍を見せた。そんな彼のハイライトといえばアウェイ讃岐戦の「太ももゴール」。相手選手のクリアボールがすぐそばにいた彼の太ももに当たりそのままゴールに吸い込まれ、そこにいた全員をポルナレフ状態に陥れたこのシーンはようつべの珍プレー特集動画で世界中に紹介されている。最終戦でこすけおじさんにアシストした時のドリブル突破も圧巻だったな…。兵役の関係で惜しくも1年での退団となってしまったが、もし日本に戻ってくるのならまた金沢でのプレーが見たい。現時点で歴代の助っ人の中でナンバーワンの選手だと思っている。
メンデス(2015~2017)
みんな大好き愛されメンディー。2015年の途中に加入した左利きの長身CBで、とにかく笑顔がかわいいし練習後のファンサでも大人気だった。2016年はレギュラーを勝ち取った頃もありセットプレーからのヘディングシュートで2ゴールを記録している。その後はケガがちで2017年途中契約解除となり当時J3の栃木へ移籍。CBのレギュラーとして栃木のJ2復帰に貢献したが度重なるケガで長期離脱を余儀なくされた…が!つい昨日(2019/6/12)練習復帰!!!おかえりメンディー!!!西部で待ってるからね!!!
アン・ビョンジュン(2016)
在日コリアンで北朝鮮代表のFW。川崎からのレンタル加入で「テセの後継者」と期待されていたアタッカーだがツエーゲンではケガが多くシーズン通した活躍は出来ず、ゴールもわずか2に留まった。悪夢のアウェイ熊本戦でPKを決めたのがツエーゲンでの最後のゴールとなったが、個人的にはそのファールを受けた阿渡真也のインチキっぷりの方が印象に残ってるっていう。あの倒れ方は無いぜwそんなこんなで期待に応えられず1年で退団となってしまったが移籍先の熊本ではエースとして活躍。その熊本もJ3降格…現在はKリーグでプレーしている。熱い姿勢が好きだったのでまたJでのプレーが見たい。
ロマリーニョ(2016)
この年のお騒がせブラジリアンその1。鳴り物入りで加入したもののケガがちでほとんど出場機会は無くプレーの印象も全く無い。毎年選手全員に用意される選手チャントの中でも屈指のややこしさを誇る彼のチャントは本人からのリクエストであり、本人歌唱の音声まで送られてきた。ちなみにメンディーも本人のリクエストだったけどこっちはシンプルでよかったですね。で、何がどうして鳴り物入りだったかというとロマーリオの実の息子だからである。あのセレソンのレジェンドロマーリオ。獲得が発表された時はスマホ三度見した。彼のインスタグラムに上げられた父とのツーショット写真を見て本当にガチなんだと思ったツエサポも多いだろう。クラブはそんな彼の素性を知らずに獲得したなんて噂もあるがホントだろうか。そもそもどこのパイプなんだ。現在はブラジルに戻ってプレーしているが鳴かず飛ばずの模様。
ダビ(2016)
お騒がせブラジリアンその2。降格圏に沈むチームの救世主となるべく夏に中東からやってきた見た目は大物っぽいストライカー。母国ブラジルの他マルタやアイルランドでもプレーしたというさすらいっぷり。嫁さんが中東は嫌だとか言って日本行きを希望したとかどうとか。真偽は不明。来日の時点ですでにお騒がせでなかなか登録が完了せず2週間ほど経ち、ようやく姿を見せた練習場では明らかに体が重そうだった。そんな彼が伝説になったのはホーム山口戦。途中出場でゴールを奪ったと思ったらイエロー2枚で退場したのである。試合後の気まずそうな挨拶には不覚にも笑ってしまった。その後ケガをしてシーズン終了、ゴールもその1点のみ。しかしあのゴールによる勝利が無ければギリギリでの入れ替え戦進出はありえなかった訳で、一応救世主となった。翌年なぜか中東に復帰、いろんな国を渡り歩き今は韓国にいるとか。今知ったわ。
キム・ヨンホン(2016)
(一応)影薄い韓国人その7。練習参加からの契約。のほほんとした雰囲気でツエサポからの人気は高かった。毎日練習場からは自転車で帰っていた。印象は長身のCB、ということしか…練習中よく他の選手から名前を呼ばれていたのは覚えている。愛のムチを入れられてたんだな。翌年武者修行(?)のため福井へレンタルされ数試合に出場したがその年限りでツエーゲンからも契約満了。公式戦に出られるレベルではなかったものの応援したくなる存在だった。まだサッカー続けてるのかな。
キム・テソン(2016~2017)
影薄い韓国人その8。年代別韓国代表経験者。ヨンホンとセットで覚えている方も多いだろうが、こちらはとにかくケガが多く練習で姿を見れただけでもレアなレベルだった。俺は練習試合でゴール決めたのを目撃したぞ。その割に2年もいたのは若いしとりあえず面倒を見ようということだったのだろう。2018年青森にレンタル移籍となるがすぐに本人の意向で契約解除、金沢からも去ることになった。色白で小柄でテクニックもあったように思う。ヨンホン共々お元気で。
以上が森下仁之監督の元プレーした外国人選手です!当たり外れが極端な感じ。
ヤンツーさん編もやる気があれば。