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詩(消失点/星の下で、星の下を/もしも願いが叶ったなら/無題) +あとがき

詩の続きです。9〜10月に書いたもの。

ヤケクソぶっちゃけなのと、「上を向いて歩こう」的イメージのつもりのと、短めのを2つ。

最初のが一番、言葉がきついです。
(書いた順なので。そうなっちゃった;)



消失点

何度刃は突き刺さる
刺さったものを当てもなく投げ返す
死ね、そっちこそ


心を自らつぶした感触がわかるか
この足で 自ら 抱いた愛こそを
おぞましいものとして踏みつぶさねばならなかった この 感触が

それさえただのくだらない一幕だと
激しい雨の向こうの狂った笑いを 聞かないふりして

私に生きる意味はない 
この世に生きる価値はない
私を否定するものを私も否定する
残るものは

きっと 呪いと呼ぶのでしょう
全てが詰め込まれた汚濁の命を ただひとつの持ち物として


私もあなたも狂っているのなら
たいしたことはない

致命傷の断末魔も 息の止まる目覚めも 殺意を誓う夜も 白熱した放心も
全ての愚かな行いも 醜い情も 全て 全て
一人の人間を引き裂くに充分というだけ

地球は回るよ 勝手にしろ
知ったことじゃない 誰の幸も不幸も
遠すぎるこの地獄で


たいしたことはない 人一人がつぶれただけ

呆れるほどよくある無惨を
私は一生許さないだろう それだけのことだよ

空虚の白 汚れた染み 赤く散ったのは あれは 誰の涙だったのでしょうね

のどを裂き鳴く鳥の 
そのすり切れた声に涙するのは どこをさまよう心だった?


身勝手に 理不尽に ただ白く ひたすら白く 雪が降る

それでも残る命こそ
呪いと呼ばれる たったひとつの持ち物なのでしょうよ




星の下で、星の下を

遠く瞬く 星の光を胸に
隣に誰もいない夜を

いつかたどり着く終わりを目指し
歩く 歩く 砂になるまで


空はるか 細く鋭く輝くのは
時を越え 距離を越え届く 無言の光
ぼんやりと道を照らした

強がり 泣き笑い そこまで素直になれないや
そこまで信頼してないや
でも心は揺れるから
強がり 泣き笑い 私もそうだよ 言いたかった

遠く儚い あの光を胸に
話す人もない夜を

いつか誰もが消えるだろう だから
歩く 歩く 歩く


遠すぎる終わりを目指して
心の迷いを踏みつぶして
未練さえ振り捨てて
歩く夜に後引く影が
置いてかないでとささやくけど

ごめんね 今は聞けないんだ
ごめんね こんな私で
自分とさえ仲良くできないで
捨てるしか知らなくて


星の下で、星の下を 一人歩く時
ぼんやりと道を照らしたのは

遠く瞬く あの光

だから責められないよ いいも悪いもなかったよ
灯りも煙も流れてく
泣き笑いのため息 流れてく

そして いつか その光のもとで
最後の手を下ろしたい


星の下で、星の下を 
一人歩きながら
ぼんやりと照らされる道を 歩きながら

息絶える時は その光を胸に




もしも願いが叶ったなら

もしも願いが叶ったなら 私はどんな顔をしてただろう
もしも願いが叶ったなら この世はどう見えたただろう

もしも願いが叶ったなら 私はどこにいただろう
もしも願いが叶ったなら そこはどんな場所だっただろう

砕かれた夢たちがたどり着いた宇宙の果て
にぶく光る そこからの光は届くだろうか

確かにそれはあったのだ 誰にも知られず意味もなく
持つなと言われてもあったのだ この地球の片隅に


疲れた体を横たえる時 遠く差す薄明かりと気だるいメロディーを 去りゆく今日に

もしも願いが叶ったなら
もしも願いが叶ったなら

私はこの世を愛せただろうか




無題

ひとつつぶやいて
あてなく消える儚さに
冷えた指先をぎゅっと握って

遠い鉄路を

耳をふさぎ顔をそむけ
砂を振り払いついで
もつれる足でステップ踏んで

長い旅路を 

このまま 愚かなままに 行こう 
私もただの人の一人だから 

悟れずに 愛せずに それでも何かを引きずって





「上を向いて歩こう」は、私の懐メロ趣味の中でも、「こういう曲好きだな〜〜」って曲の代表?のひとつです。
シンプルで鼻歌っぽく、どんなシチュエーションにもあてはまる、励ましすぎない励ましソング。

あの色あせなさ、永六輔、天才だなって。
(SAYOKOのレゲエバージョンが好き。https://youtu.be/zgz0g1mX7QY


あのイメージが好きだし。
そんなふうに、各種表現を見上げてきたな、と。
そんなふうに、自分の好きなものを好きであることを、支えにしてきたんだと思う。

詩を書くのとかも、非常に、そういう行為なんだな。
星を見上げるような、好きな作品へ思い馳せるような。



最近。今年も、K-BOOKフェスをオンラインで楽しみました。
無料なんだよ〜〜太っ腹〜〜〜!!
普段の単発オンラインは有料が多いから、年末の前に、特別なお祭り感があって、ありがたい。

で、昨年に続き、"アジアン年末年始"をやろうと思ってます。いろいろ混合した、アジアごはん。
韓国はナムル何種か、香港はドリンク一種、とか、そんなんですが;


フィギュアスケートはあまり見る気になれず、ニュースとか写真だけ、チェックしてみたり。
でも、スポーツの前に、「戦争反対」しか言いたくなくなっちゃうから。
本当に、「戦争っぽいもの」全般が嫌いなんで…

ダークな作品は好きなのにねえ…
ミステリー好きだし、大河ドラマ『鎌倉殿の13人』も、地獄バラエティを楽しんでる。

矛盾してるのかな? まあでも、そんな感じ。


来年の望みは…
さらに、読みたい本を読む努力をしたい、ってこと。
やっぱ、「読みたい本を」ってとこ大事。

日常だけでは生きていけなくてカルチャーが必要なように。
日本文化だけでも足りないから、海外文化が必要、みたいにね。
より細かく。こと、趣味の読書に関しては。

邁進したいな〜〜〜。


それができる状況であることを、願いますよ、ただ。

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