ホームレス支援ボランティアで想い至ること。
毎週ではないが私はたまにホームレス支援のボランティアに参加している。結婚前は半年くらい週一で通った。夜だったし当時はパニック障害があったので電車に乗るのが恐怖だった。
2015年当時、私は福祉の事業所に通っていたが
自分のプライドや自分は障害者だと思いたくないというジレンマでやきもきしながら毎日過ごしていた。福祉の世界にお世話になり年下の支援員から大丈夫ですか、とか焦らないで下さいね、とか
今にしてみれば「じゃかしいわーい」という事を言われ自分を惨めに思っていた。
そんな矢先、私は大人らしからぬ発言を多々してしまい、あまりの酷さに福祉の世界からもクビになった。
どうしよう。当時の自分はこんな状態では社会と本当に接点がなくなってしまう、と焦った。
そこで思いついたのがボランティアだった。自分は五体満足だし、誰かの役に立てるのではないかと。世の中色んなボランティアがあるが、私の中には既に明確にホームレス支援というビジョンがあった。恐らく子供の頃ドキュメンタリーでそういうテーマの番組を観たのだろう。
そしてすぐにググると地域に団体がある事があり迷わずそこへ行った。
食事に困った人、一人で孤独な人、問題ありな人
色んなホームレスの人があった。
私はひたすらパンやジュースを配ったりするので精一杯だったが、時々現場でトラブルがあったり
など日常とかけ離れていて尚且つ現実の縮図の混沌があった。
そんなボランティアを半年続けたが、それから結婚したのでしばらく行けなくなってしまった。
だが、私はそのボランティアを忘れた日はなかった。そして夫の許しも得てまたボランティアに行き始めた。
現場の様子は9年前とはかなり変わった。外で寝ている様なホームレスの人は減り生活保護の人が増えたのだという。新聞社の記者も来たりしていてマスコミも時々夕方のニュースで炊き出しの様子を流したりしている。
私に出来ることはなに?
それはただ簡単に笑顔でパンやおにぎりを配ること。同じ人と人として声を掛け合うこと。
配るのは食べ物だけじゃない。温かい言葉も配るんだと思っている。
また、ボランティアの日が近づいている。お金を使いすぎてしまった人やなかなか役所に生活保護の申請を出来ず、とにかく困っている人が大勢来る。私には大したことは出来ないが、食物を配り続ける事、体が動く限りボランティアを続けさせてもらおうと思っている。ボランティアって大袈裟に聞こえるけど、困った人がいたら話を聴いてあげる。それらが立派なボランティアだと私は思っています。