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病、障害のあるピアニストとして生きる。

私は精神の病と発達障害という障害があります。精神の病は双極性障害といって躁うつ病と言えば早いですがまとめると、気分のテンションが上がりすぎたり下がりすぎたりする精神疾患です。
発達障害障害の方は最近テレビで取り上げられることが増えました。私はADHAという注意欠陥多動性障害とアスペルガーという特性を持っていて、この障害がまとめられないのですが空気が読めない、極端な考え方、言われた事を言葉のとおりに受け止める、極端な行動を取る、などあげればキリが無いですね。ただ誰にでもそういった兆候はある!と言われればそれまでですが、発達障害と診断されるのには医師によって、明らかにこれらの症状によって社会生活に支障をきたすと判断された時です。

私は小学校3年生頃までは、なんら他の友達と変わりなかったのですが、それ以降はなんだか周りの友達との関わりに違和感を覚えました。
母も何かおかしいけれど何か分からない、と言っていました。

しかし私はピアノが好きだったので思春期までは習っていました。本当はずっと続けたかったのですが、中学生の時にはかなり神経質になりレッスンに集中できなくなり辞めざるを得ませんでした。でも音楽は好きでしたし楽譜を買ったりすることはやめませんでした。

その後は学業をなんとかこなしながら、精神病院に入退院を繰り返しました。もうピアノを弾く余裕すらありませんでした。
ようやく自分にとって良い医師に出会えてからは入院することは無くなりましたが、家のピアノはほこりを被っていました。

私は多分このまま引きこもって人生終わるのだろうと思っていました。唯一の大切なことは愛犬の介護でした。その子だけが私の救いでした。
でも、その子がいなくなってしまった時、私は悲しみをどこにもっていいか分からず、悲しみを表現したのがピアノを弾くことでした。

ピアノを弾くって私にとっては感情を表現する事だったのかと初めて気づきました。私は音を奏でながら涙を流していました。

時が経って、私は結婚し両親のもとを離れ、たまたま知り合ったギタリストさんにコンサートホールを紹介していただきました。
そしてそのホールでソロコンサートをさせていただくようになりました。

夫はよく私の障害を理解してくれていました。
だからこそ彼は、人付き合いの増えた私に自分の病気と障害のことは言っておいた方がいいとアドバイスをくれました。

私ははっきり自分には病気と発達障害がありますがよろしくお願いします❗️と言うようになりました。SNSでもカミングアウトをしています。
精神疾患だろうが、発達障害だろうが乗り越えられる、無理して倒れてもまた這い上がればいいと決めて前に進もうと決意しました。

世の中がコロナになった頃私はまた症状が重くなり入院を余儀なくされ2回あったコンサートの予定をキャンセルせざるを得なくなりました。
しかし、ようやく身の回りが落ち着きだし症状も癒え来年早々にまた、コンサートを開くことが決まりました。実に四年ぶりのコンサートです。

今から落ち着いていららませんが、土俵に上がったら病気だろうが障害だろうがお客さんには関係ありません。いい演奏ができるように時間を見つけては練習をコツコツ積んでいる毎日が幸せす。
さすがに病と障害を持っていて良かったとは言えませんが、自分に出来ることは精一杯やる!
というモットーでこれからもしぶとく生き続けていこうと思います。



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