名トアドベントカレンダー企画者怒りの100名ノック(後編)
前編投稿が一か月以上二か月以上前ってマジですか。
ウケる。そういえば裏アドベントカレンダーに参加していたんでしたね。
懐かしいです。
頑張ります。51個目から。
No.3778 【地球浄化兄貴】朴 平龍(パク ヘイロン)
偉人杯!
兄貴だ!まじですごい兄貴です。地球すくいまくり。放射線被ばくに対抗する技術を発明し、放射能汚染された地域や生き物の修復治療、そして技術の普及に尽力したとても偉い人。作者によれば韓国では偉業を成したひとを兄貴と敬称するのだとか。日本人からすると親しみ深い印象がでますね。
兄貴の一番良いところは世界を変える大発明をしたが人前に立つことが苦手であり、一時期はメディアで活躍していたが無理がたたってしまったところ。完璧ではない超人が一番良いんだから。彼も人間なんだと強く実感できるエピソードが彼の人間らしさに深みを持たせていると思います。元から人付き合いが苦手だったのに最初のうちはメディアに出演しようとしていた兄貴のやさしさが沁みますね……。
表舞台から退いた後は作家として活動しているとのこと。自分のしたいことが明確で、それをちゃんと貫き通せる人間だ。人並み以上の正義感を持ち、行動力統率力実現力を兼ね備えている。人格者すぎないか。名トのハロウィンにも来ていて、ゴミをポイ捨てする連中に手痛いお仕置きをしていた。顔を隠していれば案外人と話せるのかしら。
No.3799 特に悪いことしてない悪魔 嘆きの河のアヴィオーン
うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
ベストカップル杯2!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
一番良い杯です。間違いない。
あー好き。𝓛𝓞𝓥𝓔......しかもこの方にはお相手もいる。𝓑𝓘𝓖 𝓗𝓤𝓖𝓔 𝓛𝓞𝓥𝓔......
反転目+赤い目だったらうれしくないですか。なあ。青寄りの地肌に黒髪、八重歯が見えている、ピアスはいっぱい、角は二本、高身長、シックなファッションを好みシンプルな服が超似あうタイプ、ですか?俺の中のアヴィはそんな見た目をしています。ノリが軽くいかにも陽キャな性格なのに、ぱっと見大人し目な服装が一番良いんだから。ファッションにこだわりが無いんじゃなくて、あえてシンプルでいる。自分の良さを自覚しているから。これです。
いったんアヴィの一人称見ましょう。「オレ様ちゃん」←オレ様ちゃん!?!??!!??!??!?!?!?!??!!?!?!!?ありがとう。興奮してきた。
ベストカップル杯ですからぁ~相方が当然いるんですよ。なんとファラオのチャラ男。これ以上のベストマッチないっすわ。ほんまありがとう。来世でまた会いましょう。肩を組み合って自撮り棒で自撮りしている様子が目に浮かぶ。二人ともサングラスをつけてナイトパーティーとか行ってるんだから。あ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~完璧すぎる。つけいる隙はありません。完全防御の絶対領域です。
カップル(広義)なので、お二人がその先に行くかはお任せされているんですが……一生友情ラインでいて欲しい気持ちと、軽い気持ちなリバップルでいて欲しい気持ちがせめぎ合い大地が割れました。解釈の幅って最高!そして地獄!助けて!
No.3807 『暴虐』ワニ頭のレア・ファングス
ベカプ杯2って俺得のキャラしかいないんか?
キャラが出た瞬間に告白したんですが、そのあと相方が判明して振られました。BSSです。主催からもスーパービッグ中指飛ばされました。反省してます。
このキャラ、敬語で話すんですよ。『暴虐』を冠しているのに?ワニなのに?敬語??????やってます。私を殺すためにキャラを作ってますね。しかも「相手を見下しているが故の余裕から生じているタイプ」の敬語っぽそうなんですよね。うっひょ~うひょ夫。圧倒的実力と性格の悪さ(誉め言葉)が彼を暴虐たらしめているんだろう。感謝。
ワニの目が好きです。縦に長い瞳孔がね……美しいんですよ。チシャ猫のイメージに引っ張られているのかもしれないんですが、なんか、こう相手を見透かしているようなあの目が好き。個人的にはレアさんは片目が傷で潰れていてほしいな。
相方の話をしようか。ギルド酒場を経営しているビルさんです。え!???!?!???!?!??!??!?!!??!!!?!?!良いんですかコレ。あまりにも肉すぎる。欲の方の肉。目に浮かぶ光景が全部肉体的すぎる。容赦のない交信をしていそうな二人だ。レアさんも思わず噛んじゃうんだろうな。
No.3934 ”灼熱のscratcher“ M.O.C.H.I.
わああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ
ここの並びやばいな。私の好きなキャラが集中しすぎている。叫んでばかりですみません。多感な時期なんです。
夏イベ杯です。夏イベ杯の新規キャラ。
出た当初はあまりピンと来ていなかったのですが、だんだんと、噛めば噛むほどとりこになっていきました。スルメみたいなやつだ。モチだけど。
夏イベ杯になんでモチなんだよ。DJなのになんで音波攻撃がサブでインファイターメインなんだよ。モチのDJってなんだよ!!!どうやってこのキャラが生まれたんだ。過程が全く推測できない。要素が渋滞しそうなところギャグ路線に落とし込むことで納得させる技術が上手。
情報量の少ないデフォルメ体がめちゃめちゃ癖なので、もう、嬉しすぎ。ありがとうございます。目や口が無いのほんとありがとう。一番良いです。全部のキャラ顔無くて良いです。お願いします。
なんとなく不憫属性があると思っています。雑に扱われている感じ。四コマ漫画のオチ要員されるポジション。他のキャラに焼かれたり食べられたりしていそう。ギャグ時空だからすぐ復活するけど。
モチが自分の身体の一部を食べたことがあるというエピソードよすぎじゃないですか。分類化されていない癖を押された気がします。美味しくないらしいですが、食べてみたいですね。モチの目の前で食べたらどんな反応するんだろう。ドン引きされるのかな。
No.3962 夏満喫!!!暴風竜ストームファング
同じく夏イベ杯。
団体戦からきました。自チームのキャラ。
つかさどっている災害は「暴風」なので、夏の季節と組み合わさって台風を巻き起こしている。→海、大荒れ……
台風すぎるのはそうなんですが。ストームファング自身は浮き輪つけていたりかき氷持っていたりとめちゃくちゃ夏を満喫している。萌えや。威厳あるセリフ、優勝者の格を置き去りにして楽しんでいってほしい。なんか親みたいな立場で見てしまうな。ホームビデオを見ている気分になってきた。
団体戦のキャラたち、夏っぽいのが多いかもな。天鎧、Noah's hArk、カチュアは間違いなく夏だ。心は読書だし秋かな。フィルンは冬。姫凛とハッピーレイヴンは特定の季節というよりは四季全体。どうだろ、みんな仲良くしているかな。夏イベ杯に出場していないだけで、ストームファングが他のメンツを引き連れていたら嬉しい。仲間意識、あってくれ。
No.4024 家電王 淀橋
クロスレビュー杯の2。
体温計探すマンしかり、名前と一切関係ないレビューをするキャラが好きなのかもしれない。家電王も家電に触れたのは自己紹介の時のみでそれ以外では一切触れていなかったし。後に、密輸王として闇兵器オークションに出てきたときは家電量販店の経営者としての手腕を振るわせていたが。とはいえ変ではある。家電の王ってなんだよ。なんで家電王がレビューに参加しようと思ったんだよ。
断定的な口調で的を得たような品評したかと思えば、根本的な価値観が違うような変な発言するから侮れない。得体が知れない。なにもんなんですか、あなた。
個人的に、背が低いと思っています。そして金髪かなぁ。見た目から舐められていると嬉しい。
No.4049 黙示録後にただ一人 "放浪せしメカニカルブレード" ナニボウ
同じくイメソンがしっかり出る杯。
の優勝者!こいつのSSを書こうかな〜と思い立ってから六ヶ月経ちました。そのまま年越しました。
ナニボウはおそらく「何某」ですかね。黙示録が訪れて、人っこ一人愚かあらゆる生物が死滅して。彼(女)を認識する存在がいなくなったから、名前で区別する必要がなくなり「ナニボウ」となる。孤独感が良いですよね。個人的に、ナニボウは半分メカになっているのかなと思っています。なんなら全身メカ。荒廃した世界で、自身のパーツを交換しながら生存者を探し続ける。「一人で死ぬのが嫌だから」が理由だったら嬉しくないですか。
余談。イメソンもちゃんと聞いているんですが、普段使わないYoutubeアカウントで動画リンク開いたので、AI君が関連動画でめっちゃおすすめしてくるようになりました。普段使わないからいいけども。
No.4116 ジェット噴射ソファー
最強の家具杯!の失格杯!
何?
最強の家具杯(失格杯)はリアタイしてなくて、そのだいぶ後に私が主催したゲリラ杯限定リベンジゲリラで再登場し、大きく場を荒らして爆笑した記憶がある。今でも面白いし、たまに見返している。夜中三時に脳が疲弊した中、対戦相手をジェットで吹き飛ばしまくるソファってそれだけで面白いだろ。
なんでソファにジェットが付いているんですか。わたしの脳内では、座った時に接する面の方にジェットが付いているイメージが作られているため本当に意味がわからなくなってます。下手なビシージ?
失格していない方の最強の家具杯にはトゲソファが出場しています。だからどうして。ソファってそうなんですか?
No.4151 「逃宙火葬」職員 【此処まで食べたよ】旅島九十九&【毒を以て君を制す】夜辺梨一
リライズ杯。既存名前をパワーアップする大会。
いったん元の名前出すか。えー、私立虚空墜三途大学 毒テニサー代表選手 : 毒を以て君を制す 夜辺梨一(よるべ りいち ) & 毒を食らわば……何処まで? 旅島九十九(とりしま つくも)。毒テニサーの人たちですね。毒テニスって何?
毒を食らわば皿まで、ということわざが好きで。毒を使う夜辺の隣に立つために、愛の力でいろんな障害を乗り越える旅島の構図。「何処まで?」から「此処まで食べたよ」になってるのが関係性が進展してて嬉しいし、「まだ君を全て平らげられない」という果てしなさも感じられて壮大なラブロマンスにやられる。「ここまで食べたよ」と旅島が健気に夜辺へ語りかけつつ、夜辺は「それでもまだ私を知り得てないのだろう?」と旅島の努力を認めながらも小馬鹿にするような、そんなシーンが見えてるんです。私の頭の中では2人は宇宙で2人だけの追いかけっこをずっとしているんです。
毒テニスってなんだと思ってログ見返したら、作者も分からないと言ってました。そうか。
No.4160 バトル鹿
リーグ杯のお試し。4試合が並行して行われる特殊な杯でした。なんで真夜中に?さあ……
バトルする鹿、バトル鹿。深夜帯だったこともあって、どの対戦相手と当たっても面白いマッチを生み出していた。鯛(馬鹿みたいにデカくてアホほど長生きしている上に医学院も出ている癖してキャノン砲まで兼ね備えている決して死なない(即ちNever Die)偉すぎるタイ、宇内最大古代砲台医大偉大不死真鯛)との試合は見ものですよ。
武士道を重んじるというか、スポーツマンシップに乗っ取った正々堂々とした勝負を好んでいて欲しい。戦いそのものを愛し、好敵手には最大限の敬意を払ってバトルする。それがバトル鹿の流儀。片目に傷があり、歴戦の風貌をかもしている。
好きな食べ物はバトル鹿せんべい。
No.4164 花散ル里ノ機関銃 ユーリ・ベイマックス・ガロン
同じくリーグ杯のお試しから。良いキャラが多くて見ていて飽きない大会でした。
花、多分桜が舞い散る風光明媚な情景に響く掃射の音。鮮やかな鋭さを持つキャラ。花散里といえば源氏物語を思い出すんですがあんま関係ないのかしらね。
機関銃なのがいいですよね。舞い散る花が、打ち出された弾、撃ち抜かれる敵、そして飛び散る血潮と重ねられていて、掛け言葉みたいな働きをしている。言葉のリズムもよく、非常にまとめられた二つ名だと思います。
個人的に、吊り目の女性なのかなぁと思ってます。すきな食べ物はお団子。
No.4419 幽霊令嬢 舞宮 新羅
ビンゴ杯。
まあなんというか、不思議な縁のあるキャラです。ビンゴ杯は8人抽選の小規模なゲリラだったわけですが、私もその杯に幽霊の令嬢を送り出しておりまして。たった8人しかいないはずなのにこんな限定的な属性が被る結果になったわけです。一戦交えることは残念ながらできなかったんですが、そういう偶然もあるんだなぁとしみじみ思いました。彼女が登場している記事もあるそうですよ?
詳細は伏せるんですが、やっぱ幽霊体になっても首と胴体は繋がってないんですかね?他人から首元を触られそうになったら発作的に取り乱すかもしれませんね。
No.4447 丑の刻の客人
縛りくじ杯。脅威の262キャラ。262キャラ?丸二日間(本当にまるまる)かけて行われました。正気?
縛りくじ杯は、名前に制限を付けるくじを引いてそれを満たす名前を何とかつくって戦う杯です。私は主催のお手伝いとして、送られてきたキャラがちゃんと縛りくじの制限を満たしているのかチェックする係をしていました。100キャラくらいさばいていた中、突然このキャラが目に留まって、めっちゃドキっときたんですよ。心臓をつかまれた。
たった六文字なんですが。むしろそこがいいんでしょうね。情報量が少ないことは、受け手に想像の余地を与えてくれる。分からないというのは恐怖の出発点であり、分からないを説明しようとする行為が恐怖を実体化させる。一体何者なんでしょう、丑の刻の客人。きっとろくなもんじゃない。
ちなみになんですが。500色鉛筆杯に私が出した「ツギハギの醜い怪物」はコレをリスペクトしてるとか、しないとか。選んだ色とか作者が苦心している没案を見るとなんとなくその様子がうかがえると思います。
No.4449 『不枯の花師婆』華飾サクラ & 『千変開花』植物娘の華飾アンズ(とペットの巨大ハナカマキリ)
これも縛りくじ杯。
縛り内容を確認していた時に、とってつけたかのような巨大ハナカマキリがおもしろくて。サクラとアンズのタッグだけでも強いのに、ダメ押しのごとくおまけみたいに(ペットの巨大ハナカマキリ)ってついているもんだから面白いに決まってるじゃないですか。縛りを確認しに行ったら、どうやら虫をモチーフにする縛りがあったそうです。カマキリではなくハナカマキリなところがなんとも珍妙です。
意気込みも見てみましょう。「苦渋の決断でした。本当に。」私は縛りくじ杯にキャラを出さなかったんですけど、みんな苦しそうだったし、苦しそうな様子が名前から伝わってくるので、手を出さなくて正解だったのかもしれない。私がなんの縛りもないのに名前に(ペットの人食い巨大ウサギ)とか付け始めたら殺してください。そいつはもう私じゃないから。
No.4462 試験管を泳ぐ異域児 廃研究所のウキグモ サイキ
縛りくじ杯です。
二つ名が大好き。「試験管を泳ぐ異域児」なんてそうそう生み出せませんよ。縛りがあることで逆に絞り出せるってこともあるんでしょうけど。
名前全体に漂う濁った沼のような雰囲気が好きなんですよ。生物実験をしていたがなんらかの事故により捨てられた研究所。割れたフラスコ、倒された資料の棚。植物の侵食を受けボロボロになった施設。その中で人知れずコポコポと音を立てながら試験管に酸素を送り続けるエアレーション。試験管には捨てられた以後もだらだらと生き続けた実験生物が残っていた。ぎりぎり顔と判断できる部位が閑散とした研究所をただじっと眺めていて、どこか虚しさが感じられる。生きるために作られたわけではない命がただ浮遊を繰り返していた。
意気込みでも見ておきましょう。
あそこにはオバケが出るって噂を聞いた気が…
No.4508 ハシブト郵便屋期待の新人 音速天狗のカズラ
縛りくじ杯。多いね。262キャラもいるんだから当然。
先に意気込みを見ましょうか。
「ハシボソの奴らには負けません」
まあこれはなんというか。俺が鳥獣人が好きなだけなのかもしれない。ハシブトガラスの烏天狗なんでしょうかね。ハシボソに敵対意識を向けてるようですけど、競合相手なんでしょうか。郵便屋の競合って何?音速、とついてるので即日性が売りの郵便屋さんなのかもしれませんね。
いやぁ萌えですねぇ。勝手にオスだと思ってるんですけど、カラス獣人が郵便局の制服着て空滑空してるんでしょ。最高じゃないっすか……。意気込みも闘争心に溢れていて若者のパワーを感じます。その時空の市民になんとかなって隠れファンとして生きていきたい。無理ですかそうですか(金星のダンス)。
No.4690 グラタンの悪魔 グラタラボラス
感度3000倍杯。表が競ると私たちの感度が3000倍になる変な杯。変だよ。年齢制限付きスレッドで開催されたのでそういうキャラもいっぱいいました。
庶民的な要素と高等なものが組み合わされると予想外の可笑しさが生まれてキャラの良さが出ますよね。ヴォル先とかね。あなたもそう思うでしょ。本来交わることのないねじれの位置のグラタンと悪魔が出会った時、グラタラボラスが生まれるようです。不思議〜。
グラタンの悪魔ってなんだよ。グラタンのマカロニを口に入れた時に、マカロニの筒の中からアツアツのクリームが流れてきて火傷したことありませんか。それの悪魔なのかも。違う気がする。もうただただグラタンが大好きな悪魔でも良いな。グラタンの焼き上がる瞬間を待ちわびながらオーブンを眺めて尻尾を振る悪魔……
No.4751 模様のない月
怪異蠱毒杯。怖いよ〜
月を描く時に月の模様なんて気にしたことないんですけも、現実の空に浮かぶ月がまっさらな表面になっていたとしたら相当不気味に違いない。空を見上げ模様のない月を一瞥して、初めは違和感に気づかないで面を下げるわけだけども、何かが引っ掛かる、何か足りないと思い、あぁそうか月に模様がなかったのか、とモヤモヤがスッキリした気持ちよさの後に来る絶望。沖に鯨が打ち上がっているとか、季節外れの蝉が鳴いているとか。そういう世界の不調を感じられて好きなんですよね。あれです、ライフイズストレンジってゲームの異常現象みたいで。あちらだと月が2つになるんですよね。
模様のない月が登った朝には生き物の死体が落ちているそうです。淡々と世界が終わっていく感じがして不気味。
No.4879 《聖夜の大騒ぎ!》 : 極幸振り荒らす赤衣の聖者 生血袋惨汰(イケブクロ サンタ) & 死血面鳥 ターキーアーミー
自キャラタッグ杯、のお試し編。
自キャラの中にクリスマスに関連したキャラが二名いたんだ!という驚き。どっちも物騒だし。
開催されたのが9月の半ばだった気がするので、それまでにクリスマス関連キャラを2体出していたことになります。そういうこともあるのか。あるみたいです。キャラの幅が広いのシンプルに尊敬する。
聖夜の大騒ぎ!ってタッグ名、明らかに低予算のパニックホラー映画だよ。クリスマスをビバ祝うパーティーの歓声に紛れる悲鳴、クラッカーのように飛び散る血飛沫。見てみたいな〜。ターキーアーミーは絶対目の焦点があってない狂った鳥に違いないんだから。モサモサの胴体に機関銃をくくりつけていて欲しい。イケブクロさんは……というか名前の漢字やばすぎる。固いものが入った袋で殴るんだろうか、返り血で赤くなるからサンタみたいになっている。スプラッタにも程がある。
この前クリスマスに関連したキャラ作ろうとしたんですけど、どうしてもこのタッグが浮かんでしまって、越えられないな〜と思って挫折したことがある。良い名前なんだよな、本当。
No.4945 巨大オオカマキリのベネディクト・マンティス司祭
スパライ2。治安と倫理が終わってる!
カマキリって良いですよね。まずそのビジュアルの奇抜さ。エイリアンのような顔面に細く大きな二つの鎌、昆虫らしい節と膨らみが目立つ腹。スタイリッシュにクールな見た目は進化を疑ってしまうほど完成度が高い。名ト的にも攻撃手段が明白なのでそこそこ登場してます。というか、このキャラが出た当時にカマキリがいっぱい発生してたのよ。晩夏だったしな〜。
鎌を構える姿が祈りを捧げるポーズに見えるところからカマキリは信心深い昆虫としても扱われています。そこから着想を得たとかなんとか作者が言ってた気がする。顔が怖いでっけぇ司祭が甲斐甲斐しく祈ってる姿なんて神々しくて顔を挙げられないよ。美しすぎる。
昆虫の間で起こる宗教ってどんな感じなんでしょうね。人間みたいに一つの種にとどまらず、様々な昆虫種の間で共有される神もいるんでしょうか。弱肉強食で被食関係が明らかになっている中、バッタとカマキリが祈った時に顕れる神様は違う形をしている気がします。この司祭は何に祈りをささげているんでしょうね?
No.5126 モチーフ:リーフィーシードラゴン 静かな欺罔 無人宇宙船『海馬』号
海洋生物杯。海の生きもの!いっぱい。
作者が締切ギリギリに考えて出したって言ってた気がします。これを?滑り込みで?すごいぜ。名ト向いていると思います。
リーフィーシードラゴンはタツノオトシゴの仲間なので、タツノオトシゴ=シーホース=海馬って言う流れなのかしらねぇ。記憶領域を司った部位でもある海馬ですが、その名を冠した船が宇宙を彷徨っている。しかも欺罔で無人。一体何が起きているんですかね?
私の中では、宇宙船に擬態する生き物がいるんだと思います。宇宙を航海するいろんなシャトルに擬態し、交流を図った人間たちを食らっている生き物なのではと。実際、宇宙旅行しているときに、向こうから同じような宇宙船が来ていたら近づきたくなりません?まさか生き物だとは思わないじゃないですか。まだ見ぬ世界が宇宙には漂っている……
No.5131 モチーフ:カクレクマノミ 「わたし、あなた、すきだよ」”嬰児“ 暁月 ミノ
同じく海洋生物杯。
たまにふと思い出す名前ってありません?私はこの名前です。素朴な愛が一番くらう。魂に効く。ストレス社会の希望になれます。
たどたどしくつぶやかれた「わたし、あなた、すきだよ」の言葉。嬰児って幼い子供のことなので、その言葉におべんちゃらや忖度なんぞは含まれていない。社会性の衣を着ていないありのままの好意。あああああ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~嬉し~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~!!!!!!!!!!!!!!!!!私がこの名前をたまに思い出してるのって癒しを求めているからなんですかね。作りてぇなこんな名前。俺、最近擦れたキャラしか作ってねぇよ。
カクレクマノミはイソギンチャクとの共生で有名です(これモチーフのキャラも海洋生物杯にいた)。毒の針をもつイソギンチャクの触手にくるまれて愛おしく大切に育てられた無垢すぎる生き物。ちょっと、命すぎる。守らせてほしい。
カクレクマノミは性転換することでも有名ですよね。この子はまだ性別が与えられていない可能性もありそう。どっちなんでしょう。
No.5172 巨大烏 ゴア
終わり杯。終わりの杯です。本当に。
絶対鳴き声から名付けられたんだろうな。ゴア〜〜って鳴くからゴア。巨大な鳥の持つ「いかつさ」と「ちょっとの間抜けさ」が伺える良い名前だと思います。でっか生物は名前が短いほど良いとされている。という説もある。
ゴアって赤いよなぁ。羽の先はうっすらと黄色に近くなっている。ゴアの羽は近くの村ではレア素材として扱われており、婚姻の衣装にあしらわれている。害は無さそうよね。
今カスゴミ(意気込み)を確認してきたらごあ〜〜って鳴いてました。ファンサしてくれたみたいで嬉しい。
No.5258 終幕譚第一章 原初魔王 傾刻のガロド
ナンバーズ杯。すうじであそぼ。超越禁止ルールのない珍しい杯でもあります。
かっこいい!魔王って本当に良い。ガロドって響きも素晴らしい。根っからの悪な気がして最高です。
ナンバーズ杯の一番最初に登場した魔王。最初にやってきたってところが名前に合っているんですよ。ほんと。かつて世界を支配しもはや語る者もいなくなった原初の魔王が、世界に幕を下ろす序章として降臨する。絶望感良いですよね。実は封印されていたのではなく「時間を飛ばして終末の刻に向かっていた」から消えただけだった、と分かる絶望。
必殺技①の《異刻衝撃》が、魔王が時空の壁を破って世界に顕在したときのインパクトウェーブのことだと思っています。はじめっから魔王がやってくるんだから、このあと世界はどうなってしまうんでしょう。
姿は本当にthe魔王の見た目であってほしい。顔部分は黒く靄になっていて見えなくなっていたらなおよい。私が好きだからです。
No.5404 移動天丼
THE・最強の名前トーナメント杯。昔を温めよう。
移動天丼……?天丼が移動するんだ?そうか。天丼が移動することもあるよな。あってもいい。
私が名トに求めているものってこれかもしれない。ちょっと気の抜けた、意外性のある名前。サウナみたいな感じです。私サウナ苦手ですけど。一般的な評価としてのサウナみたいってことです。
必殺技みたら転倒してました。移動天丼っていうくらいだから宙に浮いたりひっくり返ったりするものだと思ってたんですけど、あっさり転倒するみたいです。そうか。そうだよな。天丼だもん。必殺技②や必殺技③が気になる人がいたら調べてみてください。驚くべき事実がそこにあるので。
あれ、今更なんですけど、頭の中で思い浮かべてたのかつ丼でした。ごめんなさい。
No.5589 『財宝が吠えた』雪崩打つ金鱗 アヴァルス
ドラゴン&ゴブリン杯。名トの人気属性を集めよう!
優勝者ですね。ギラッギラのドラゴンさん。二つ名の 『財宝が吠えた』部分が本当に好きで。伝聞みたいに過去形で語られる特徴の書き方が新しいなと思った。この部分から、財宝だとおもって近づいた人間に対しジャラジャラと音を鳴らしながら体躯をうねらせ咆えた姿が思い浮かぶわけですよ。どこかの人間の体験がこの六文字だけで伝わってくるわけです。「吠える財宝」ではなく「財宝が吠えた」だから伝わる。第三者の視点が名前に入ることでキャラの世界の奥行が増している。テクニックだよなぁ。
私は似たようなことをしようとして辞めた過去があります。ガンマン杯2に「発砲する鉄屑荒野」廃棄対象個体:トレーサーカメレオンってキャラ送ったんですけど、ここの「発砲する鉄屑荒野」を「鉄屑荒野が発砲した」にするか悩んだ末に前者を選びました。なんか、どうしても「財宝が吠えた」を思い出してしまって。越えられなかったわけです。パクリに思えてしまった。まだ私にはこのテクニックは扱えないみたい。
No.5613 【悪魔】の末裔 ベルシディア家の双子 モニン&イト
闇兵器オークション杯。全然オークションじゃない。記事がnoteにあるよ! かわいい!かわいいね。おもちゃを探しにオークションに来たそうです。無邪気な双子の子供、だけど悪魔らしい残虐性も持っている。出品されていた人間に対し「初めから従順なのはおもしろくない」「反抗的な方が楽しめる」などと発言しており、悪魔の血が確かに流れている。 作者によれば二人は「性別不詳」。性別不詳という性別なんだとか。確かに、女性らしい口調で一人称が「オレ」のモニンと男性らしい口調で一人称が「わたくし」のイトという、少しあべこべな印象。そこがまた、人智を越えた感じがして良いですよね。そっくりのコーデしててくれないかな。
脳内イメージがシャドバのフギン&ムニンなんですよね。そんな感じしない?
No.5623 タータルーズの世界設計図 第二十九項
同じく闇兵器オークション杯。の、商品の方。
先にセールスポイントを見ておきましょう。「生物進化の起動原理およびその元姿について」。兵器としてこれを出品するのはなかなか勇気のある行動。これを手に入れられれば、生物を好きなように進化させることができるのかもしれない。
私はこのヤミオクに無貌の錬金術師として参加していたんですが、内心「進化の起動原理なんてあるものか」と複雑な心象でレビューを書いてました。フィクションなのは理解してるんですけどね。なんか、こう、譲れない部分が……でも、実際に原理があって立証されたら手に入れたい……いろいろ悔しい。
タータルーズを私は人名だと解釈しました。タータルーズという超すごい人が世界を自作した時の設計図だと。世界のシステム全てを手作りで組み立てるのなら、進化に原理があっても、まあおかしくないだろうという設定と主義を折り合わせた妥協案です。世界の完璧な模倣はさすがに人間の手によるできないだろうと思ったので、レビューでは興味深いどまりにさせてもらったけどね。気になるな~~~本当に。
No.5684 防空壕の花園―"そとはまっか" ちさ
第三回ギミック杯 ス - パ - ギ ミ ッ ク バ ト ル 杯。こういう表記なんです。
ギミック杯ってあまりにも多くのことが起きすぎて見た後全部忘れちゃうんですけど、スパギミで唯一ちゃんと思い出せるギミックなのがこのキャラなんですよね。試合中に空襲が起きた(ように見える)ギミックが積まれています。空襲がやってきて火が燃え広がり安全な場所がなくなっていく幻覚を選手に見させ、自分に近づくよう強制する能力。近づかなければまぼろしの炎で「焼け死んでしまう」し、近づいたならば何をされるか分からない。実際どうなっちゃうんだろうね。ろくなことにはならない気がする。
あるいは、被害妄想が現実にまで影響してしまう能力なのかもしれない。過去に体験した空襲がフラッシュバックしてしまい、現実に反映されてしまう、そういうギミック。PTSDのさわぎではない。
なんでこのキャラのギミックだけ覚えているのかといえば、そういうギミックの使い方もあるのか~とひざを打ったからです。ギミックを積んでいいとなると、他に効果のあるもの、たとえば名前変更だったり投票基準変更だったりみたいにしてしまうので、「フレーバーだけなのに効果が発動したように思わせる」ってのが良いな思いました。「爆発音の幻聴が聞こえます。」が「会場で爆発が発生しました。」じゃないから良い。効果が発動しているかうやむやにされているから、より幻に包まれている雰囲気が増長されていて、キャラにあっているんですよね。
No.5755 バカ舌貧乏高校生 雨取 千(あまどり せん)
グルメレビュー杯!記事が読めます。
おお、萌であるかな。素朴で等身大な品評が好印象なレビュワー。食べられる料理(食べられない料理があったということ)のほとんどの味の感想が「美味しい」だった。あどけなさがあって良いですよねぇ。
思ったことをはっきりと口にする割に、意思が弱いのですぐに取り消したり謝っていたりする。大胆かつ繊細。主人公の素質がある。一人っ子なのかなぁ。歳の離れた弟がいても嬉しいかも。抜けてる兄キャラって最高だから。
レビューの最後には黄泉竈食ひをした(してしまった)ので、不死になった可能性がある。なんでそんなトラップがあるんだよ。やっぱ主人公なんじゃないか。「グルメレビューに参加した結果、不死の体を手に入れた」。変だけど、ありえる範囲。
No.5816 燦々亭 炎夏 (さんさんてい えんか)
落語家杯の最良の方。
名トの落語家はなんだか変な名前が多い。名前で全部説明したり、語呂合わせと漢字の当て字で表現したりと、直接的な名前がいっぱいある。初出の落語家も 「武器の落語家、刺突亭 破流血山(しとつてい ぱるちざん)」だし。もう、そういう運命なのかもしれない。
そんななか、この名前は婉曲した良さに秀でている気がしている。変な言い方だけど、見て楽しむのではなく味わって楽しむ名前のような。咀嚼して理解していく名前だと思っている。ごめん、俺が勝手に言ってるだけかも。人によっては単純に炎属性の落語家に見えてる気がする。私は頭の中に「溌剌とした思い切りのある噺をする金髪の女性落語家」が見えている。全部幻覚な気がしてきた。俺にはそう見えてるんです。
No.5918 月
これも真・チーズ杯。
月はチーズらしい。月はチーズなんですよ。実際に月とチーズを同一視するお話は世界にいくつかあるそうです。
私もチーズ杯に「月はチーズである」をテーマにしたキャラを送っていたので、月が登場した時はおったまげました。その時は自キャラがまだ登場していなかったので冷や汗だらだらです。まさかネタが被るとは。仲良くしましょう。
そして三回戦目で自キャラと月がぶちあたりました。どんな運命だよ。私のキャラが月特攻な必殺技を偶然持っていたのも不思議な噛み合いだった。こういうこともあるんですね。
もし月が本当にチーズだったら、熱量は1.0753275e+26キロカロリーになるらしい。必殺技②に書いてあった。でっけ~~~~~
No.5976 <人類王国の仲裁人>竜胆 瑠霧 ⇔ <迅雷鏖殺の龍>再臨・リンドヴルム
要素跳ね返り杯!悪意と向き合おう。
性質が反転するキャラって珍しいですよね。タッグで正反対の能力を使うってのはそこそこあるんですが、それを一人のキャラでやるとなると、名前の情報量が多くなって文字数も長くなってしまうので、名前だけしか使えない名トには少々後ろ風。それでも裏の顔があるキャラは素敵なので最近ちょくちょく見かける感じがします。怪盗のやつとか竜の魔女のやつとか。
そんな反転キャラで一つ上げるなら、と言われたらこのキャラが最初に思い付く。いったん声に出してみればわかると思います。それもこのキャラの要素「ダジャレのドラゴン」が原因らしいんですが……
人類王国の仲裁人とついてるあたり、他種族との争いを丸く収める交渉に身を粉にしているんでしょうかね。そんな人間が裏では(どっちが表なのか分からないけど)鏖殺しまくりぶっころドラゴンなわけだから、闇が深そう。ドラゴンの国で戦士、人間の国で仲裁人として活動している胃痛苦労人なのか、それともドラゴンとしての大虐殺を人間立場で捏造や隠ぺいしているガチ悪人か。もしかしたら、入れ替わっている間は完全に意識が切れ変わるジキルとハイドみたいなやつなのかもしれませんね。
No.6047 粘菌ヤマツツミ
巨大生物杯。でっかでっか命。
世界最大の動物と言えばシロナガスクジラですが、世界最大の生物であればオニナラタケという菌類だそうです。諸説あるかも。アメリカのオレゴン州のどっかの地域で採取されたオニナラタケからは同じ遺伝子群が確認されており、その地域に生えているオニナラタケは全部同じ個体として考えられるのだそう。正しい情報かは分からないんですけど3.8 kmにも続いてるんだとか。でかーい。
粘菌ヤマツツミもそれと似た感じなんですかね。粘菌と菌類は全然違うんですが。ネバネバした繊維的な糸状の物質が拡散、繁茂(?)してことごとくを飲み込んでいく。山ですらも。フレーバーテキストを見る限り、侵食速度が早そうなんですよね。個体が大きいから侵食し続けなければエネルギー収支が合わなかったりするんですかね?
ヤマツツミにはどの程度の知性があるんでしょうか。無い、というか、「知性があるようにふるまう」タイプだったらとてもうれしいです。
No.6095 メタル蛇
あの日の僕らが作っていた様な名前を作ることで初心に帰りながらノスタルジーに浸ることができるのではないかという提案をしてみようと思うのだがどう思いますか杯。嘘じゃない、これが正式名称。私は勝手にあのノスって言ってます。
良いよね……かなり好き。いやめっちゃ好き。良さのベクトルは毒のピエロと同じ感じの類。なんて言えばいいかな、納得感?安心感?実際、もし第三回大会に出ていたらそこそこ話題になっていると思います。巨大熊、毒熊みたいな感じ。
ヘヴィーメタルからメタル蛇、らしいです。言われてから気づきました。
私が主催したゲリラ杯限定リベンジゲリラにもきてくださって、素の力で勝ち上がっていました。タイマンだと絶対強い。勝手に個の発言をもってくるんですが、「メタル蛇の尾は鞭の様にしなり、鉄の硬度で○○の柔肌にミミズ腫れを作る」ってコメントが好きで、構文になってほしいと思ってます。
No.6112 『現実は記録される(THE CAMERAMAN NEVER DIES)』 観測者アダムス
積杯。内容秘匿募集でした。良さと強さの両方が求められる杯。
財宝が吠えた、でも触れたんですが二つ名に文章が入る名前が好き。なんで好きなんだろう、情緒的?よくわからない。謎の魅力。
観測「される」となっているあたり、これまでの全てを見ていてかつ、これからの全ても見てくれるのだろう。一つ上のレイヤーから、ただ見守るだけの存在。見守るだけで意味がある。人間誰だって、誰かにカメラを向けられると身構えてしまうもの。カメラマンは神に似ている。
この名前見た時に思い出したのはSCPの「実験は継続されなければならない。」だった。すこし無機質で機械的な二つ名だよね。それに人間の祖のアダムを冠した名前をつけているんだから。あ、コレもしかして「人類」のことなの?人類の総体がこのキャラなのかも。
No.6125 消失技術の復元者(ロスト・リストア)ストラ・デ・ヴァル
同じく積杯。
「失われた技術」という概念がすげー好きなんですよね。私もそれテーマでキャラを作ったことがあります。なぜ失われてしまったのか、後継者がいなかったから、対勢力によって根絶されたかから、そもそも表舞台で使ってはいけない封印された技術だったから、だとか。夢がある。
名前を含めて考えると、消失技術が指してるのは「バイオリン」のことなんでしょう。どうにも、バイオリンの最高傑作「ストラディバリウス」は数百年前に作られたにもかかわらず、現代技術で再現ができないようで(諸説あり)。このキャラは、製造方法が失われてしまったものを再現・模倣することができる能力があるのかもしれないですね。もしくは、技術が絶えてしまった時期をなかったことにして、今もなお継承され続けていることにするとか。そっとの方が「復元」ぽいかも。
No.6159 戦ぐ歌仙の比伊守(ひいのかみ)
時間が無い!地獄クロスレビュー杯。
一時間の間に15つの名前を品評しなければならない狂気の沙汰のクロスレビュー。私はレビュワーとして参加しました。死ぬかと思った。
そんな杯のレビューされた側の方。「戦ぐ」は「そよぐ」と読み、風がなびくみたいな意味です。そこに「戦い」などの意味は含まれていないので、「戦」の文字だけ見たレビュワーを罠にはめるために作者があえてこの表記にしたらしい。ふん、俺はひっかからなかったけどな。
とはいっても、どこか強そうですよね。戦闘能力は明示されていないにもかかわらず、強者の威風を感じる。「書いていないのになんかできる気がする」名前はそう簡単に作れるものじゃない。議論の方向性や対戦相手にもよるけど(今回はクロスレビューだから関係ないが)、一度注目されるとそこそこの順位まで勝ち上がれそうな名前だと思います。対戦相手に辞世の句詠んだって~~~
No.6441 佐藤と池田 : 『ワームホール』の佐藤 & 『アンチグラヴィティ』の池田
運動会!既存名前と新規名前がタッグになって競技に挑みます。
素朴な名字に強属性すぎる異能の組み合わせが綺麗。なんとなく学生なのかなと思ってます。セリフも素直な印象で、すれていない純粋さが感じられます。自分たちの強さを認識していないというか、彼らは悪いことに異能を使わないような安心感。いや佐藤は都市国家消失させてるけど。無邪気ゆえなのかしら。
彼らが参加したのは砲丸入れ。チートみたいな圧倒的パワーで競技を攻略し、見事一位を獲得しました。勝利を素直に喜ぶ二人がまぶしい。そのままでいてくれ。
No.6530 スライス・ガールズ主将 伊乃木 真美
最強の秋モチーフ杯。私が初めて主催した杯です。
このキャラはスポーツモチーフ。新体操。木乃伊(ミイラ)の入れ替えにマミー(真美)だから、多分競技はリボンかしら。リボンをくるくるしながら、触れたものをスパスパスライスしていく。名トでなかなかみない斬新な戦い方だなぁと感心した記憶があります。それにつなげる表現方法も上手だしね。
スライスガールズという団体はなんなんでしょう。おそらくみなが新体操競技にちなんだ異能や特技をもっているんだろう。「フープ、ボール、クラブ、リボン」の中で、リボンを扱うのが伊乃木。フープはチャクラムみたいに刃の円を投げるのかな。ボールは円形に抉り取るとか。クラブについて知らなかったのでちょっと調べてみたんですけど、かなり武器みたいな見た目でした。ククリナイフのように扱ってそう。新体操の衣装をまとい一糸乱れぬ連携で次々に人を斬っていく四人組、殺伐としているけども神秘的な美がつきまとっているような気がする。良いキャラ。
No.6539 『堆き全能的偏食(ウルトラグランドファーストクイーン)』 メイシア・ムシャムシャール
同じく秋杯、こっちは食べ物モチーフ。
秋鯖がモチーフだそうです。秋鯖なの?いくらでも食べられるほどおいしいから?
何でも食べてしまうキャラ。ムシャムシャールって名前が愉快で楽しいですよね。ばちっと決まった二つ名に抜け感のある名前がくっつけられていると愛らしく思えてしまう。全体のバランスが良いんですよね。今気づいたんですけど、メイシアもメシから来ているのか。たくさんお食べ。
この前行われたバレンタイン杯にも来てくれました。嬉しい。常人ではとうてい食べきれないほどのチョコを持ってきて食べていました。さすが全能的偏食。個認識なんですが、見た目や日常的な行動はいたって普通なのに、ある一点において極端に逸脱している女性をよく作っているイメージがある。
No.6544 [はめつはこのなかに はこなかなこ]
秋杯、本モチーフ。
京極夏彦さんの『魍魎の匣』がモチーフ。大会当時は未読だったので、終わってから図書館で借りてきて読みました。
「はめつは/このなかに」と「はめつ/はこのなか」と二通りの読み方ができる二つ名が印象的な名前。名前全体が[]で囲まれているところから、この子はきっと箱の中に入っているのだろう。魍魎の匣を読んだからうわぁとしか言えない。名前がひらがなのみで構成されているのも、幼さとか足りていない様子が現れていて、どうしたって取り返しがつかない禁忌を感じられる。内容知ってから名前と必殺技見ると~~ね。いろいろ分かっちゃうね。読む前は単に名前が綺麗だったから目に留まったんですが、内容知ってからだと、ああなるほどね、しょうがないよね、となる。二度楽しめました。ありがとう。
No.6553 一日千住の異空建築家〈Parallel Printmaker〉[対野 住壱]
秋杯最後の部門、芸術モチーフ。
モチーフはエッシャーの版画の画廊〈Print Gallery〉。絵の飾られている廊下が描かれているのだが、その一つの絵画が大きく歪曲し、絵画が画廊の一部になっているので、画廊の中の絵画の中の画廊の中の絵画の中の……と異次元の繰り返し構造になっている絵、がモチーフ。
一日千秋、終の棲家などのキーワードがちりばめられながらも、空間の増設という一本の筋でまとめられていて、しゅっとした印象があります。綺麗ですよね。printmakerは版画家という意味で、エッシャーが版画を使って作品を作っていたのに加えて、空間を版画のようにコピーして増やしていくような戦闘方法も見えてくる、言葉の使い方が上手。
このキャラ自身が登場するときは額縁からぬっと出てきてほしい。ドアみたいなものが出現したかと思えば、開けばドアを開ける自分の姿が無限に続いていたりとか。こういう視点がバグり散らかすトリッキーな戦い方っぽくて好きです。パズルゲームにしてほしい。
No.6594 《雨を待つ老人》旧き魔術の祖 ヲルバ
500色の色えんぴつ杯。フェリシモのあれです。
良い~~~~~~~~~~~~~~~~~~
良いキャラです。この世に火を生み出した魔法使い、もしくは罪人。太古の人類が発明した火の始祖だそうです。このときの「火」は自然現象としての火ではなく、道具として文明の利器としての火のこと。火のおかげで人間はここまで進歩したが、それによって種々の致命的な問題も生まれた。そんな功罪の火を生み出してしまったが故、ただひたすらに雨を待つ。そういうおじいちゃん。
テーマカラー(?)は「子どものように泣きじゃくりたいほどに晴れた空の色」。まじで。ほんま。頭の中どうなっているんだ。すごすぎる。後悔だとか、未練だとか、そういうものを抱えて生きてきたからこそ、それをふぅっと吹き飛ばしてしまうほど晴れ渡った空で、泣いてしまうのだろう。いやまじですごいです。これ。
No.6597 月の魔女
同じく、500色の色えんぴつ杯。
湖畔の魔女をほうふつとさせる、余韻と余白の美しいキャラ。ハロウィンの時期に月背景に魔女が飛んでいるイラストを見かけることがよくあるんですけど、そういう魔女イメージではなく、こう、孤高というか、触れられない、禁忌の魔女のイメージがあります。「まるで月のような」魔女。そんな感じ。
このキャラのテーマカラー(?)は「鋭くて痛い深淵の冷たさ色」だそうです。青と水色の中間くらいの色。色的にも色えんぴつの名前的にも月要素が含まれていないのに、これから「月の魔女」が抽出されているのが怖い。何が見えたんだ。
決勝でうちのキャラと戦っているとき、絵面が美しすぎて感極まった記憶があります。嬉しかった。ドラマを見せてくれてありがとう。
No.6609 ヘッヌソ
これなんだと思いますか。
最悪のキモ笛トーナメントです。
もう笛じゃないし、一番最初に出てきたので選びました。私はこういう自由記入欄が好きです。これは自由記入欄じゃないですが。
これのキモ笛2以降は見なくていいです。
No.6813 人間弾道(じんかんだんどう)ミサイル人間(にんげん) 美才 流(みさい・りゅう)
人間杯。人間がいっぱいいます。
名前がまっすぐすぎる。ミサイル一直線。これくらい思い切った名前をみると気持ちがいい。僕のヒーローアカデミア的。読んだことないけど。
大陸間弾道ミサイルの人間版。人と人の間を縫い、貫く、ミサイル人間そのもの。セリフを見れば、彼?はミサイルに対し清く真面目であるためらしく、彼の精神もミサイル並みの直線なんだろう。こういう「周りから見ればネジがはずれているように見えるが本人自身はいたって真面目に美学を追及している」って言うのが好き。近寄りがたさも一つの魅力になっている気がする。
No.6825 錨任せ(アンカー・アンマネジメント) 雷島 とるく(いかづちじま とるく)
またも人間杯。
二つ名が良すぎる。怒りと錨、アンガーとアンカー。こんなにも英語と日本語がはまることがあるのか。あったようです。戦闘力も担保されている題材なうえに、それを端的に表した綺麗な二つ名。本当によく見つけてきたよ。
怒りっぽい性格で、力に任せて錨をぶん回す。名前だけでジャラジャラと不機嫌に音を鳴らす鎖の音が聞こえてくるよう。豪放磊落な快活な船乗りの益荒男だと思っているんですが、作者的には女性だそうです。お前女だったのか……!それもアリ。デカ武器って良いもんね。バレンタイン杯ではいろんな表情を見ることができました。
必殺技を見ると、乱暴一辺倒というわけでなく、静と動を使い分けている印象があります。アンカー(アンガー)・マネジメントなわけだし、思いのままにコントロールできないわけない。いやぁ本当にすごい名前だ。
No.6828 9mmの宣告 黒躯 榴雅(ぐろく るが)
またも人間杯。良い名前多くない?
これも二つ名が大好き。前の記事で取り上げた「1秒間の恋 失奪 瞬奇(しつだ まばたき)」と同じタイプだと思っています。数字が入っているところも似ているね。数字が含まれた名前ってどうしてこんなに良いんでしょう。ボカロの「六兆年と一夜物語」とかさ。具体的な数値の表現と、代名詞としての抽象度が混在しておかしみを生み出している?独特の雰囲気がありますよね。
「9mmの宣告」いや~きれいすぎる。ともすればふと口から出てきて流されてしまうような素朴な文字列ではあるんですけど、一度でも目にとめてしまったらずっと頭の中に残り続けている。これ、するめです。
名前部分もグロッグにルガーですね。銃にはてんで知識が無いのですが、二つ名と一緒になって一撃で仕留めてやるという強い意思を感じる。黒髪の綺麗な長身の女性を想像しています。暗殺者なのかな。
No.6921 『芍薬』『牡丹』『百合』妖艶な怪死体(Ugly Mind, Awake.)
人格交換マルチクロスレビュー杯。それと……
もともと縛りくじ杯に送る名前だったそうです。二つ名三つ以上縛りとかかしら。「立てば芍薬座れば牡丹 歩く姿は百合の花」という都都逸の花の名前を冠したなまめかしい死体。立ても座れも歩けもしなくなった人間のような何かは見る人に醜い心を湧き出させる。見たものを誘惑して、近づかせて、取り込んでしまう。そういう化物なんじゃないかなと思っています。英語部分の頭文字をつなげるとUMAになるのは作者が意図的にやってるみたいだし。
まあ、その。このキャラは個人的に思い出があって。私が開いた個人品評会に忍び込んでいたんですよね。図鑑にナンバリングされる前に。個人的に、「図鑑に載らなかったキャラ」に強く魅力を感じているので、このキャラの怪異らしさも相まって一つの物語のようになっているような気がします。気づいたらそこにいて、名前が綺麗だったから品評をしてしまったので、私も怪死体の思惑に嵌ってるっちゃ嵌ってるのかもしれない。
終わった……長かった。
これ書いているうちにもキャラ数は増えていき、先日五桁台を突破しました。多いね。多いよ。
まだ公式戦第五回にたどりつけていない図鑑番号までしか取り上げられていないので、エクストラ記事をいつか出します。取りこぼした名前もね。
いつかね。ほんと。一か月は猶予ください。
表立って褒めることはなくとも、私みたいなやつが覚えていることはあります。自信もって名づけライフをすごしてください。ほんとに。あなたの名前は誰かの心の中で生き続けてますから。
ほんま疲れた。他の人の100ノックも待ってます。