大澤ワールド120%『ジョシ力エンジン』
2020年5月6日
昼寝研究所寝言レポート#2234
あら大変。
今日で連休が終わりじゃないですか。
……明日から再びテレワーク。
なにがどうなったら外出OKになるのかまったく不明。
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さて、読みました。
大澤めぐみ先生KDP参入第二弾の『ジョシ力エンジン』であります。
販売ページの紹介文に寄れば『これぞ大澤めぐみ! 商業小説では許されないインディーズならではの生絞り大澤めぐみ汁120%スーパードライブ闇鍋SF青春ストーリー!』
えー、わたしは大澤先生のファンなので120%を非常に楽しめました。
主人公の二山夕子さん視点でお送りする女子高生の日常生活描写のうまさはもう安定の技。バトントワリングの説明も、もう読んでいるだけでちょっと自分も回せそうに思える(ちょっと誇張)ぐらいの躍動感。1つの単語にカッコによる注釈てき属性の羅列なども軽やかで楽しいし、主人公がイケてないことを自覚しつつ華やかな人種に憧れつつ、でも基本的に譲れないところはあってマイペースというハードボイルドてき立ち位置が好感抱かずににいられません。
で、最初はユルユルと1章を読んでいて、次第に不穏な雰囲気に。この辺りの出し方もうまいなあ~
そこからは一気読みです。
第2章の事件。学校側の理不尽さに憤りながら引き込まれます。そして、夜の工場の美しく穏やかで夢心地の時間。ええシーンや……
そして第3章。
……なんじゃこれは!
……なんじゃこれは! (大事なことなので二度言いました)
……まあ、あれですよ。タイトル。そして、ちょくちょく出ていた謎の単語。
ちょっと予想して待ち構えていたのですが、さらにその斜め上を行ってました。
いやいや、おーい、ちょっと、行きすぎだろ! どこだよそこは!
アレやコレやどうなったんじゃーい!
うわー、ここまでこう、丁寧に積み上げて、それをこういった畳み方するのか。
力業がすごいな……
というわけで、物語の自由度がすごい作品。まあ、それも大澤作品の特徴なのですが。
あ、ゴローって男子生徒が出てくる(わーい)のですが、とんでもなくヒドいやつです(ぎゃー)!
最初に大澤作品を読む人にこれをオススメして良いものかは迷うところ。
下記の作品を読んでから多様性を楽しむというスタンダードなコースをオススメ。この世界に酔えます。
もし、この作品を読む人でUnlimitedに入っている人は、そちらで読むのがオススメです。その上で気に入ったのなら改めて購入するのも良いかと。作者にとってはそれが一番良い(Unlimitedの読まれたページ数に対するロイヤリティ+購入された値段の75%のロイヤリティが発生)読まれ方になります。
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NieR:Automataの3周目……
いまさらだけど、すごいな。
ここへ来てあの赤毛の二人も俄然存在感が出てきました。
どうなっちゃうんだ~
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というわけで昨日2020年5月5日の自作Kindle有料版ダウンロード数は7冊。無料版が4冊でした。
Kindle Unlimitedの既読ページ数は4159ページ。ありがとうございました。
小説は、まあ、連休の間にそこそこ進みましたよ。
あとひと月ぐらい休みがあったら完成するんでしょうけど……まあ、この後は暇を見つけて頑張ります。
それでは本日もお疲れ様でした。
お休みなさい。