
株は技術だ! 倍々で勝ち続ける究極のチャート授業(2016/7/4 相場師朗)
概要
個人投資家の相場師朗さんが記した本であり、主にテクニカル分析を軸に「下落」や「波乱」など、どんな地合でも資産を増やすための方法について書かれている。
方法としては主に逆張りを軸にしつつも順張りも併用し、チャートと移動平均線のうねりを読みながら細かく利益を得る投資法である。
相場で勝ち続けるための知恵が纏められている一冊である。
目次
印象に残った内容
株価形成は「美人投票」
株が上昇するためには、株を「売る人」よりも「買う人」が多くなければならない。
どんなに業績が良くても、素晴らしい新商品が出ても、その会社の株を買おうという人が売ろうという人の数(株数)を超えなければ、株価は上昇することができない。
最後の勝負は需給で決まる。
1回のトレードで勝ちにいくな!
株価の流れを読めるようになると共に、建玉の操作ができるようになることによって、上げと下げの波に乗りながら細かく勝ちに行く。
練習なしのトレードはありえない
トレードの技術で勝つためには、何回も練習を積み重ねるしかない。
何度も何度も練習することによって、技術が磨かれていく。
出来高は多いほうが良い
出来高が多いということは、「売る人」と「買う人」がそれぞれたくさん存在しているということ。
参加者が多いということは、「売る人」もあれば「買う人」もあり、その時々でひとつの「傾向」ができやすくなる。
それが上げ下げの「うねり」を作り、上下の波を取りやすくなる。
大化け銘柄は狙わない
大化け・暴騰銘柄を狙うのではなく、一銘柄の株価の流れを読んで、その上げ下げのうねりを地道にトレードすることで利益を重ねていく。
反省も重要な仕事
世の中で成功したプロは皆なぜ負けたかの反省をしっかりと行い、次に繋げている。
反省するだけでなく、その内容を正しく実行に移して自分のものにすることが重要。
元々の能力は関係ない。
感想まとめ
私自身の投資法が見つからなかった時期に、様々な本を読んでいった際に出会った本です。
最初はテクニカル分析こそが株式投資の醍醐味だと思っていたため、本書も真剣に読んだのですが、正直私には難しく内容はあまり理解できませんでした・・・
また、現在に至るまでテクニカルのスイングトレードで色々と上手くいかずに一時的に相場から離れた後、現在はファンダメンタルズ分析を軸にその裏付けとしてテクニカルのチャート分析や出来高を見て判断する投資方法に切り替えたことから、ザラ場を見ながら建玉を立てて波に乗るような細かい技術が必要とされる投資法は少し私に合わず、印象に残った内容についてもあまり具体的な内容を書けませんでした。
ただし、株価は最終的に需給で決まることについては私も同意見であり、技術を磨くまで努力し続ける姿勢や、反省を次に活かす大切さについても感じる局面は多々あることから、これからも努力する姿勢を大切に相場と楽しく向き合っていけたらと思います。
相場師朗さん X(旧Twitter)アカウント