デイトレード勝ち続ける人の逆張りテクニック(2006/3/8 二階堂重人)
概要
金融コンサルタントの二階堂重人さんが記した本。
二階堂さんは主にテクニカル分析を駆使したデイトレードやスイングトレードを中心に行っており、高い勝率を誇る。
安く買って、高く売る―。そんな逆張り買いによるデイトレードのテクニックが詰まっており、デイトレードの基本を学ぶことができる。
目次
印象に残った内容
デイトレードの3大ツールは「板」、「日中足チャート」、「リアルタイム・ランキング」
・板
現在の株価や市場に出ている注文状況を把握するのに使う
・日中足チャート
過去の値動きや株価の位置を把握し、今後の値動きを予測するのに使う。売買戦略を考えたり、買うタイミングを見極める。
・リアルタイム・ランキング
値動きのよい銘柄を探すのに使う。株式市場の数ある銘柄の中から、デイトレードに適したものを効率よく探すことができる。
デイトレードは値動きのいい銘柄を狙う
デイトレードでは業績よりも値動きが良い銘柄を選ぶ。
また、流動性が高い銘柄を選ぶのが大切。
デイトレードでは5分足チャートがメイン
1分足チャートに比べると細かな動きを捉えられない代わりに、髭の出る確率や長い足が出る確率が高く、トレンドの変化や反転のタイミングを見極めやすい。
ランキングで「旬」の銘柄を探す
デイトレードでは値動きのいい銘柄を探す必要があるため、ランキングに乗るようなテーマ性のある銘柄に乗っかる。
トレーダーの心理として、プラス圏で下げている場合は強気のままであるが、マイナス圏で下げている場合は弱気になる
株価が下がっている銘柄に前日比プラスの場合は強気になる。
一方で前日比マイナスの場合は弱気となる。
上昇傾向にあるなら1回目の押し目から狙う
トレンドを形成してから仕掛けるとなると、その2回の押し目を確認してからとなり、3回目以降の押し目を狙うことになる。
「上昇傾向にある」と判断したら、押し目を狙うことが大事。
勝ち組は複利で増やすことを考えている
株の売買の魅力は、資金を複利で増やすことである。
勝ち組は、常に資金を複利で増やすことを考えている。
勝ち組になりたければ塩漬けは厳禁
資金効率の悪さは、機会損失を奪うことになる。
塩漬けすることは収支面でも精神面でも辛くなる。
材料が出た銘柄をメモしておく
材料が出ることによって株価が動けば仕掛けることがあるため、デイトレーダーにとって、材料をチェックしておくことは重要な作業。
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① 売買手数料が安い
② 提供されている情報量が充実している
③ システムダウンなどのトラブルが少ない
感想まとめ
株式投資とは何ぞや?、デイトレードとは何ぞや?ということを色々と調べていた際に読んだ本。
現在はファンダメンタルズ分析を軸にした投資家が増えているようですが、昔はデイトレ全盛期の時代があり、株式投資と言えばデイトレという頃があったみたいです。
私自身デイトレはこの本を読んでもサッパリで、社会人になってからザラ場を見る機会がなくなってしまったため殆どデイトレをしたことはないのですが、正直非常に難しく感じ、私のような判断が遅いタイプは向かないというのが正直な感想でした・・・。
ただし、複利の重要性や塩漬けの考え方、テーマ株のチェックなど、デイトレでも中長期投資でも共通して重要なポイントはあるため、これからの投資にもそのような考え方を意識して取り入れたいと思います。