1勝4敗でもしっかり儲ける新高値ブレイク投資術(2016/7/1 DUKE。)
概要
普通の会社員でありながら1億円以上の資産を築いたDUKE。さんが書いた本。
ザラ場は仕事で見れないことから、帰宅後のわずかな時間と週末だけを株に費やすも、そのような環境でも「新高値をつけた銘柄を買って、さらに高値で売る」という方法に基づいて資産を築く。
また、主な探し方としてはチャートを利用して成長株を探し出し、会社のビッグチェンジ(新製品、新業態、新事業、新経営陣による大変革など)の波、株価の大波に乗るというやり方である。
この本ではこの投資術の仕組み、大化け銘柄の見つけ方、買いと売りのタイミング、損切りのルールやポジションサイズ・マネジメントまでをDUKE。さんの経験をもとに、勝つ投資家、負けない投資家になるための攻め方と守り方が纏められている。
目次
印象に残った内容
新高値ブレイク投資術とは
新高値を抜けると、それ以前に投資をしていた人たちはみんな含み益の状態になるため、売りたい人が減る。
そこに達するまでに何かの事情で売りたい人や、以前に高値で買ってようやく戻ってきたいから売りたいという「やれやれ売り」の投資家も一掃されている。
その際に一気に視界が開け、株価がどんどん上昇していく。
殆ど動かない株式を長期保有するのは時間の無駄。テクニカル分析とファンダメンタル分析を組み合わせて利益を取る。
まずはテクニカル分析で良さそうな銘柄をチャートから見つけ出す。
基本的にはボックス圏を上抜けてきた動きや、「カップウィズハンドル」から上値ブレイクをしたような動き、いわゆる保ち合い状態から、出来高を伴って新高値を上方にブレイクしてきた株が有望。
次にその銘柄のファンダメンタル面を調べてから、最終的な投資判断を下す。
ファンダメンタル分析では、「利益はどれだけあるのか(収益性)」、「それはいつまで続くのか(持続性)」、「それはどれほど確かなのか(確実性)」について考える。
株価の精度を上げるためには、テクニカル分析とファンダメンタル分析を両方組み合わせる。
株で儲けるには、人気化するかどうか
株式投資は美人投票である。
いくら自分が評価していても、他人が買いに来なければ株価は上がらない。
自分が買った直後に人気化するかどうかを見極めること。
インパクトの大きさが株価を上昇させる。そのために会社のビックチェンジがどれくらい業績にインパクトを与えるかを考える。
低PERの銘柄に投資しても成長性が低く変化がなければそのままで放置される。
業績が大きく改善しそうな会社ほど、株価は大きく上昇する。
そのために会社のビックチェンジがどれくらい業績にインパクトを与えるのかを考えることが大事。
インパクトが大きければ大きいほど、株価の上昇率も大きくなる。
ビックチェンジが起きやすい銘柄としては、大型株より小型株のほうが多く、政策銘柄などもおすすめ。
過去のビックチェンジの事例を抑えておく
新製品、新サービス、新業態、新技術
新事業、M&A(買収・合併)
新経営陣
政府や日本銀行の政策
他の投資家の目線でストーリーを考える
重要なのは自分以外の他の投資家がどう考えるかということ。
株は美人投票のため、後から他の投資家がどんどん追随して買ってくれるような展開になりそうかどうかを考える。
「人々の未来に対する想像力をかき立てることによって、上昇するような株」を探すこと。
勝率を高めるためのチャートの見方5選
① 保ち合いの期間が長い
保ち合いが短いと高く飛べない。
短くても半年は保ち合いの期間が欲しい。
② 保ち合いの値幅が狭い
値幅が狭いということは、それまでの期間の期待が少ないということ。
何かきっかけができると急上昇する可能性が高い。
③ カップウィズハンドルを形成する
前回の高値寄りやや低い高値の後に、高値を消化する期間(やれやれ売り)が発生。
安くなればなるほど売りが枯れて出来高が減少するが、ブレイク時に出来高が急増する。
④ 新高値ブレイク時に出来高が急増する
出来高の多寡は人気の度合いを示す。
出来高が高まると市場の注目度が高まり、さらに新規の投資家を呼び込む好循環が起こる。
⑤ 新高値ブレイクの初期に買う
2回目のブレイクくらいまでなら上昇相場の初動として比較的安全に投資ができる。
3回目以降になるとかなり市場参加者からも注目され始めるため、ブレイクが失敗するケースも頭に入れておく。
わからないものには投資しない
中期計画の資料に目を通して、ビジネスの内容を理解できないような会社には投資しない。
内容を理解できなければ、将来を予想することも、決算の実績を理解することもできないため。
資料を読む際のポイントは、「経常利益」、「利益率」、「売上高」の3点が、なぜ高成長を続けられるのかを突き止めること。
買うべきものは、利益政党が著しく、上方修正を繰り返し行う会社の株式
以下の第2ステージに当たる、初回のポジティブサプライズが終わり、業績上方修正が繰り返し行われて機関投資家が買い集めを行うタイミングで買う。
会社の将来の姿は経営者の器で決まる
特に時価総額の小さい会社ほど、経営者の人間性を見ることが重要。
会社の成長、将来の姿はその経営者の器で決まる。
また、下記のようなIRサイトから経営者の顔をみることもおすすめ。
ブリッジサロン
ストックボイス
IR Times
日興アイ・アール
大和インベスター・リレーションズ
エントリーで成功する7つのルール
原則として新高値更新日の翌営業日、寄付成行で発注して買付
初回のエントリーは投資上限額の5分の1の金額で試し玉を入れる
含み益が出た段階で5分の1ずつをトレンドに乗って買い増す
最初のポジションで含み損が出ている場合は買い増しをしない
1回あたりの買付金額を変えない
タイミングを逃したときは次のブレイクポイントを待つ
一度損切りしても再度ブレイクしたらルールに従って買う
ボックス理論で損を減らす7つのルール
元のボックスに戻ったら売却
10%下がったら売却
20%上昇したら損切りラインを引き上げる
ボックスの下限を一定期間うろうろしていたら売却
日経平均より弱い動きのときは売却
間違えたと感じたら反対売買
相場全体の危険シグナルが点灯したときはポジションを落とす
どれだけ良い会社でも相場全体の流れを把握して資金量を調整する
重要なのは相場全体の流れを見ること。
どれだけ良い会社でも株式全体が下げトレンドにあるときだと、市場全体の売りに押されてしまい、株価が上昇するには厳しい環境になる。
トレンド全体を見て、下落相場に入ったことを確認したら資金量を絞ることが賢明。
感想まとめ
DUKE。さんの投資に対する考え方は、同じくサラリーマンとして仕事をしながら投資を続ける身として、私自身の投資スタイルを確立する上で大きな影響を受けました。
特に会社のビックチェンジが起こり得る可能性についてファンダメンタル分析をしっかりと行い、勝てる銘柄に集中投資する、他の投資家が注目するかどうかについてストーリーを立てて考えるというスタイルは特に現在も大きく活かされております。
また、買いの場面ではより安く仕込むためにボックス相場で上放れする前の銘柄をコツコツ下値で拾うスタイルを自分の軸にしておりますが、やはりいつ上昇するか?という時間軸を無駄にしないよう意識することはとても重要であると感じており、勢いのある上昇相場では新高値をブレイクするタイミングをテクニカルで見極めたうえで乗っかることも重要であると今回の記事をまとめる際に認識させられました。
今後もDUKE。さんのトレード手法について参考にさせて頂き、日々のトレードに取り入れていきたいと思います。