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企業探偵の独り言 vol.5

小生が社会に出て、「初々しい」、「昭和50年代生まれの子と一緒に働くことになるとは」などと持て囃された時から既に20年近くが経とうとしている。わけも分からず飛び込んだ会社という組織でいろいろ学び、失敗を重ねてこれでもかというくらいに怒られた。
その経験があってか、小生は人は誰でも失敗するものだと考えている。だから、たとえ失敗をしても隠したり嘘をつかれたりするのだけは絶対に嫌なのだ。前にも述べたことがあるが、バックグラウンドチェックをしていると、まぁ多くの人が自分の履歴に嘘を書いてくる。永続性が無いと思われるのを避けるため、短期間で辞めてしまった会社を長く書いてみたり、やってもいない管理職経験を書いたりとみんな必死。
小生が思うのは、「それがあなたがこれまで生きてきた轍なのだから、恥じることなんて無い」という事である。どんな経歴であろうと包み隠さず堂々と書けばいい。それを批判したり揶揄する人は放っておけば良いし、相手にしなければ良いのだ。
嘘が一番良くない。
これだけは言える。嘘をつかれると、もうその人が何を言っても信用できなくなるし、一緒に働いていても不安になる。だから、仕事の第一歩である履歴書がいかに大事なものなのかというのを、企業の代表者や採用担当者は理解していて欲しいと思う。
話は戻るが、小生の部下として働いてくれている従業員が初々しく、「自分が高校生や大学生の頃に産まれた人と一緒に働く日が来たのか」とまさに実感している最中なのである。
自分がオッサンになったせいか、「今時の子はこんな感じなのか。。」といろいろ気になる部分があるものの、精一杯頑張ってくれているのもわかるので、いつも微笑ましく観察している。
この部下たちもいずれは先輩になり、上司になる日が必ず来るのだから、時には厳しく叱ってでも成長させてあげたいと思う。


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