「何かを成し遂げて何者かになりたい」という想いから学生起業/創業者として果たす役割【互いをエンパワーメントできる開発チームへ】スムーズ 合原祐希
こんにちは。スムーズ採用担当です。
今回は、創業メンバーの1人としてスムーズ設立当初から開発を牽引している合原のインタビューです。
設立までの道のりや組織の中で合原が担う役割、これから作っていきたい開発チーム像について、熱く語ってもらいました。
【合原祐希 PROFILE】
創業までの道のり
▽始まりは「何者かになりたい」という想いから
ーー小泉さんとの出会いについて教えてください。
初めて会ったのは大学1年の夏です。同級生の誘いで入った学生団体がきっかけでした。代表の小泉と取締役の高嶋を含めた3名が創設した、音楽の野外フェスを作る団体です。
私は上京組なので「東京には色んな人がいるなあ」と思っていた中で、小泉と初めて会った時に「なんかこの人は違う」と感じたことが印象に残っています。
ーー大学時代からの付き合いなのですね。当時の出会いから一緒にビジネスをする仲間になっているなんて、素敵なご縁ですね!ぜひ、スムーズ創業の経緯についても教えてください。
起業の理由は、人と違うことに価値を感じ、「何かを成し遂げて何者かになりたい」という想いを持っていたことです。
もともとパソコンを触る機会が多かったことと、当時所属していたゼミの先生が持っていた小さなシステム会社のアルバイトのお声がけをきっかけに、プログラミングを始めました。そして1年ほど経った頃、システム開発やデザインの受託を個人で行っていた小泉からの誘いで、当時3名でweb受託開発の会社を立ち上げました。
起業を決心した時、「気心の知れた仲間と共に何かを成し遂げられるかもしれない」とワクワクしたのを今でも覚えています。
大学を休学するくらい熱中してのめりこんだその会社では、web制作だけでなく、自社サービスの開発・運営もしていました。サービスを作っては潰しを繰り返しながら、とにかく挑戦し続けた5年間。そんな中で、スムーズの事業には直感的にそれまでとは少し違う雰囲気を感じていました。仲間と一緒に何か成し遂げたい想いから、「改めていっちょやったるか!」とスムーズ創業に参画することを決意しました。
▽プロダクト開発初期の苦労
ーー開発を始めた当時の印象的なエピソードを教えてください。
創業メンバーの繋がりで、メガベンチャーなどでバリバリ活躍されていた方達が開発当初から協力してくださっていたことです。自分たちと違う道に進んで活躍されている方達と一緒に開発する時間はとても刺激的で、ワクワクしながら開発をしていました。
一方で、自分が井の中の蛙だったことを思い知らされました。それまではずっと自分たちだけでやってきたので、自分のスキルやレベルの低さに気づくことができていなかったのです。それに気づけたことで、「自分はまだまだだ。もっと上を目指さなければ!」とよりモチベーションが上がったことを覚えています。
ーー初期のプロダクト開発において大変だったことは何ですか?
大きく2つあります。
1つ目は、金融領域のシステムの機能開発です。
門外漢ばかりの組織だったため、正しいシステムを作るのにかなり苦労しました。お金が1円でもずれてしまうと大問題なので、まずは金利や遅延損害金、支払いなどのさまざまなユースケースを網羅的に定義して理解する必要がありました。金融の知識がない中でこれをやり切るのはかなり大変でしたが、社外のアドバイザー様にも頼りながら根気強く丁寧に進めました。
2つ目は、LINEを利用したプロダクトの開発です。
スムーズのプロダクトは、チャットというUIの性質上、それまで自分たちが作ってきたwebページ上でのプロダクトとはと大きく異なりました。特に後方互換性(古いシステム向けのデータなどが新しいシステムでも全て使用できること)を意識した設計をしてうまく取り扱わないと、意図したフローでユーザー様にサービスを提供することができないため、自分なりに工夫をして作ってきました。
ーー金融領域のシステム開発もLINEを利用した開発も、知見が少ない中での挑戦だったのですね。
はい。ただ、難しさを感じつつも、とにかくできることをスピード感を持ってやるしかありませんでした。
初期の開発は半年程でやり切りました。
サービスのリリース1~2か月前の時点で完成度はおよそ8割。一日でも早くサービスを世の中に届けるため、追い込みをかけるべく、旅館に缶詰で5日間の開発合宿を行いました。今では良い思い出です。
スムーズの開発チーム
▽合原が果たす役割とは
ーースムーズにおけるミッションを教えてください。
主たる職務である「エンジニアとして」と「創業メンバーとして」のそれぞれの観点からお伝えします。
まずエンジニアとしてのミッションは、これまでのプロダクト開発における背景や意図を社内のみんなに伝えることと、現状と未来を鑑みてプロダクトをより良いものへと育てていくことです。
創業メンバーとしてのミッションは、良い仲間を集めてみんなが意欲的に働ける環境を作ること、円滑に仕事が進められるような環境を作ること、そして事業成長を推進していくことと定義しています。
ーー多岐に渡る役割を担っていらっしゃるのですね。開発チームにおいてはどのようなポジションになるのでしょうか?
自分の職務はエンジニアです。
一方で創業メンバーでもあるので、自分よりもシニアなエンジニアやプロダクトマネージャーがいる中で、期待されていることや出来ることはただのエンジニア以上にあると思っています。
例えば、プロダクトのこれまでの背景や知識を共有したり、新しくジョインしたエンジニアさんに他チームの人たちともやりとりできるようになってもらうため、コミュニケーションの機会を設定して両者の関係作りをサポートします。また、プロジェクトの進行で曖昧な部分があったら一旦自分がボールを持って整理したり、開発チームの採用に携わったりもしています。
▽プロダクトの要である開発チームの今
ーースムーズのエンジニアの業務内容とやりがいについて教えてください。
プロダクトオーナーの伊藤が、プロダクト開発において何に優先的に取り組んでいくべきかを考えてくれるため、基本的にはそこに沿ってスクラム形式で開発をしていきます。
一方で、スクラムと並行して取り組むプロジェクトが発生することもあります。その際には、各々のエンジニアが主たる存在としてチャンピオンと名乗り、他部署を含むステークホルダーとコミュニケーションを取りながらプロジェクトをリードします。
小さくとも1つの機能をリリースできたときには達成感がありますし、実際にその機能をユーザー様に使っていただき、CVR(Conversion Rate, 成約率)向上などの数字の成果に繋がった時には大きなやりがいを感じます。
ーー誰もがリーダーシップを発揮できる環境なのですね。開発やチーム作りにおいて大切にしていることはありますか?
「チームメンバーが困った時にすぐに解決できるよう、準備・実行をしていくこと」、「開発においてとにかく前向きに取り組むこと」、「常にポジションを取り、停滞が生じないようにすること」を大切にしています。
また、ただただ仲良くなることも大事にしています。
例えば、お酒が好きな人におすすめを聞いて実際に飲んだ感想を伝えたり、おすすめしてもらったアニメを見てみたり、旅行に行く社員にお土産を頼んでみたり、休日に一緒にボルダリングしてみたり。木曜の出社日と毎朝の朝会くらいでしか会う機会がない人もいるので、メンバーがアクセスしやすい場所に行って一緒に仕事をしたこともあります。
まだまだ行動量が足りていないなと反省しつつも、できるだけ積極的にコミュニケーションを取るように心がけています。
ーーチームの雰囲気は生産性にも影響する重要な部分ですよね。プロダクト開発における現状の課題についても教えてください。
技術と組織の2つの観点があると考えています。
まずは技術について。
最近ではビジネスとして十分成り立つレベルになったAI系の技術を、早くプロダクトに取り入れていきたいです。コモディティな技術なので、競合に負けないためにも必須な技術であると考えています。
また、プロダクト開発の初期段階で想定したアーキテクチャだと円滑に開発を進めることができない部分が多々あります。今のビジネスモデルで、今後の発展も見据えたアーキテクチャで開発をしていくことが課題です。
次に組織について。
会社の成長を成し遂げるためにはCVR(Conversion Rate, 成約率)とLTV(Life Time Value, 顧客生涯価値)の向上、およびユーザー様が満足するサービスを提供する必要があります。そのためにプロダクトができることは多分にあるので、それを実現するためのチーム作りと仕組み作りをしていく必要があります。
単純にリソースの問題もあります。既に優秀なメンバーが集まってくれていますが、例えば今のチームがもう一つあれば、もっとスピード感を持って開発を進めることができます。価値あるサービスをより多くのユーザー様にいち早くを届けていくためにも、もっと仲間が必要です。
仲間をエンパワーメントしながら共に創る未来
ーー事業成長に向けて、ご自身が取り組んでいきたいことは何ですか?
まずは既存プロダクトをより良くしていくことです。
例えば、お部屋探しの機能改善について。LINEをサードパーティーとして使っているからこそ、自分たちでコントロールできない部分もあります。その中で、いかにシームレスにユーザー様がやりたいことを不動産会社様にも共有し、かつ不動産会社様の業務コストをできるだけ小さくして成約に繋げていけるか。プロダクトの改善によってできることは非常にたくさんあります。
他にも、審査の機能改善が必要です。よりユーザー様が情報を入力しやすい仕様にしたいです。また、審査を自動化することで、審査精度の向上や審査結果のお伝えにかかる時間の短縮を実現していきたいです。
将来的には、スムーズが描く世界観の実現に向けて新たなプロダクトを作るタイミングが必ず来ます。その時に、爆速でユーザー様にとって価値あるプロダクトを作っていきたいと考えています。
ーーこれからの挑戦に向けて、どんな開発チームにしていきたいですか?
自分事として仕事に取り組み、仲間全員に対してリスペクトを持って接し、「エンパワーメント」することができる人が集まった組織にしていきたいです。
エンパワーメント(empowerment)は、直訳で「力をつける」という意味ですが、よく「個人やチームがもともと持っている能力を十分に引き出せる環境を整えていく」というニュアンスで使われる言葉です。
あるチームメンバーが教えてくれた言葉で、大切な概念として私も最近よく使うようになりました。
ーーチームの中でエンパワーメントが体現された事例を教えてください。
バグ報告や改善報告が他チームから上がった時の対応を一例に挙げます。
「工数が小さいので私がやっておきますね」と手を挙げれば、その場で意思決定し、MTGの時間を短くすることができます。
一方で、その機能の意図や背景などがわからないと、上手く意思決定できないということがよく起きます。そういう時に、あるメンバーが「『こういうことがあって、こういう操作をしたからバグが出ました。その結果、ユーザー様に対してこういう見え方になっていて、それが実際にこの数字に影響を与えているかもしれないです。』『なぜこういうコードを書いたかと言うと、こういう意図・背景があります』という説明するようにしましょう!」と言ってくれました。
これを地道にやっていくことで、中長期的に他のメンバーもプロダクトに対する知識・情報を身に着けることができ、アウトプットのクオリティを高めていくことができます。また、チーム全員で話している場でこの提案をしてくれたことで、そういう意識がチームに根付くきっかけになりました。
まさにチームをエンパワーメントしてくれたアクションだったと思っています。
ーー最後に、これからご入社いただく方へメッセージをお願いします!
確実にユーザー様にとって価値あるサービスを提供できています。
その価値をさらに大きくしていくためには、仲間が必要です。
貢献の実感を持ちながらユーザー様の喜びを理解することで楽しく働けますし、自己効力感を持つことができます。また、今いるチームメンバーはとても優秀で良い人ばかりなので、ご自身の成長も見込めると思います。
そういった意味で、スムーズはとても素晴らしい環境が整っている組織だと自負しています。
ぜひ一緒により良いプロダクト・組織を作りましょう!
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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