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新刊『WORK』に書いたこと

書籍『WORK-価値ある人材こそ生き残る-』の発売が決まりました。

前作『転職と副業のかけ算』は「転職」や「副業」という手段を通じて“個人の価値を最大化する”というテーマでしたが、今回は「仕事との向き合い方」がテーマです。

前作が約7万部を超えるロングセラーとなったため「もう本は書かなくていいか...」と思っていましたが、コロナによって当時とは取り巻く環境が変わり、僕自身も起業や会社の売却によって見える景色が変わったため、改めて「働き方」や「キャリア」について書くことにしました。

個人的な感覚ですが、環境の変化に伴って、個々の転職観は変わってきたように思います。最近は「転職したい」とか「スキルを身に着けたい」「お金を稼ぎたい」というより、「これから先、どのような場所で、どんな働き方をするか?」という点に重きをおく人が増えたように感じます。

環境の変化に柔軟に対応するために、転職や副業という手段を使っていくことも大切ですが、自分のキャリアにおける選択肢を増やすためにも、日々の仕事を通じて自分の価値を最大化し、どんな環境でも“労働市場から必要とされる人材”になることも働く上では大切です。

「これから先、どんな働き方をすれば自分の価値は上がるのか...?」

この答えは「目先の時給や安定を考えるより、目の前の仕事を通じて、自分の経験値を増やし続けること」に尽きると思っています。

本作では、僕の過去の経験から「成果との向き合い方」や「組織で働く上で持つべき視点」、「自分の価値を上げる働き方に必要な思考法」など、会社員として働く中で得た考え方を70項目に分けて書き出しました。書籍の詳細はこちらをご覧ください。

せっかくなので、第一章「社会がどうなっても活躍できる人材の基本的な思考法」から「仕事のアクションは自分で起こす」の一部をご紹介します。

ぜひ「自分に置き換えたときにどうか?」という視点で読んでみてください。

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■仕事のアクションは自分で起こす

「仕事に追われている=仕事がある」と考えがちですが、その仕事が「やらされ仕事」なのか「自分で生み出した仕事なのか」を考えることが大切です。

休日明けに、あなたが取り組む最初の仕事を考えてみてください。

例えば、休日明けに出社した際、メールをチェックして「なんか今日は特にやることないな、上司も休みだし定時で帰ろう!」という人は、与えられた仕事だけをこなしている可能性が高いです。

“誰かの指示がないと仕事がない”という状態の人は、無意識のうちに会社から与えられる仕事に依存している傾向があります。これは良い悪いという話ではなく、事実として「会社からの指示がないと動けない人材になってしまう可能性が高い」ということです。

この状態で給与に不満などを持っていたとしたら、まずは自分の仕事の取り組み方を見直してみてください。

会社は「仕事を産み出して、お金を稼げる人」に対価(給与)を払っています。会社に必要とされたり、市場価値が高い人ほど「今日は〇〇について調べておこう」「来週の会議に必要な資料を作っておこう」など、主体的に動いています。

「きっと来週の打ち合わせで上司から〇〇の資料が欲しいと言われるから、事前に資料を作ってメールで送っておこう」
「クライアントに送った△△の資料が好評だったから、メンバーに共有する時間を作ろう」
「次の打ち合わせでXXについて提案するから、先回りして企画を出しておこう」

当たり前の行動であるように感じる人もいらしゃるかもしれませんが、上記のように「自分で仕事と時間を創って行動できる人」は、途切れることなく“仕事”をしています。

どんな環境であっても「自分でアクションを起こし続ける人」の仕事がなくなることはありません。自分で仕事をつくり続け、その仕事において自分の価値を発揮することが大切なのです。

「たくさん働いたところで給与も評価も変わらないから、無駄に働かずに最低限のことだけやっていればいい」という考え方の人もいますが、この考え方は非常に勿体ないです。

短期的に見れば時給は高いかもしれませんが、長期的に見ると他の人よりも経験値が少なくなり、仕事に対するスタンスも受け身になってしまいます。

人材の市場における評価は「自分の経験値」に紐づきます。目先の時給より、成果を出す過程における「思考力」や「行動量」を身につける方が将来の自分に役立つはずです。

では、具体的にどんな視点や考え方を持って取り組めばよいか。これらについて私がホームセンターやリクルート、ベンチャー企業で働く中で実際に取り組んできた事例をご紹介しながらお伝えします。

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この続きはぜひ書籍で読んでみてください。僕の会社員経験を全て詰め込んだので、明日からの働き方に役立つはずです。

新刊『WORK-価値ある人材こそ生き残る-』はAmazonにて予約受付中です(ご予約はこちらから)。

もう少し読んだ上で買いたい!という方は、第三章の一部をこちらで公開しているので、合わせて読んでみてください。

書籍の発売はkindle版が2022年1月1日、全国の書店には1月6日より並びます。お楽しみに。

<著者プロフィール>
moto / 戸塚 俊介
1987 年長野県生まれ。新卒で地方ホームセンターへ入社後、株式会社リクルートや株式会社スポットライト (現:楽天ペイメント株式会社)など複数社へ転職し、営業部長や事業責任者などを務める。会社員として働きながら、自身の転職経験を元にしたメディア『転職アンテナ』を立ち上げ、2021 年 4 月に上場企業であるログリー株式会社へ事業を売却。現在は moto 株式会社の代表取締役を務めている。著書『転職と副業のかけ算』(扶桑社)はベストセラーとなり「読者が選ぶビジネス書グランプリ 2020」にノミネートされた。

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