のたりなはなし
辛い話や悲しい話はしんどいのであまり聞きたくない。
実際に人から聞いているときもしんどいし、映画や本などのフィクションでも「うわーこの展開やだわ、早くなんとかなってー」と心の中で念じている。たとえ、主人公がそこで倒れると話が早々に終わってしまうぞあと1時間くらいどうするんだ、とかいうメタ的考えが頭をよぎったとしても辛いもんは辛い。
ひねもすのたり、のたのたのた、くらいでお願いできないかしらとは思うのだけれど、のたのたばかりでは緩急も起承転結もむずかしいのだろう、どうしてもジェットコースターのようなフィクションに出会う回数のほうが多い気がする。
本屋や図書館で、のたのたした話を求めてうろついてみるのだけれど、あーもうこのフォントとかデザインとかサスペンス系だわー、あーこの人の名前がもうハッピーエンド書かなさそうだわー、などど思ってしまってなかなか新規開拓がはかどらない。
こないだ読んだ本、面白かったから同じ人のを、と思うとじりじりする展開が続いて辟易してみたり。なんでそこで新境地開拓するのよ!と叫んでみたりするけれども、のたのたした話を求める人のほうが少数派なのだろう、逆にのたのたした話にそういう開拓者が訪れた話は少ないように見える。
自力での開拓には限界があるから、のたのたした面白い本なにかないですかね、とここで呼びかけてみようと思ったものの、のたのたの具体的内容について説明が難しいことに気づいた。
なんか、ぼーっとした面白い話、どこかにありませんかね(暴論)
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