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テレビから好きな音楽をカセットテープに収めていた日 〜 音楽好きの原点(アナログな愛で奏でるメロディー)

流れてきて「あ、いいなぁ・・・」と思った音楽は、
すぐに消えてしまいますよね。
もう一度、また聴きたいと思っても、音は聴けません・・・・ 
ラジオ、テレビ、商店街など、子供の頃から
身の回りの音楽に関心を向けていた筆者は、
その気に入った音楽を
複数回楽しみたいと思ったものでした(笑)
つまり、自分が良いと思えた音楽が大好きだったんですね。

時代としては、昭和40年代後半から昭和50年代にかけてなので、
テレビの影響は大きく、次にラジオがありました。
でもテレビは、まだ多くは一家に一台、それも
居間にある時代ですから、
何でも好きな番組を観られるという事情では
ありませんでしたため、枕元に置いて
気軽に聴ける小型のラジオ、
または学研の科学の付録であったコイルラジオなどで、
自分自身のための音楽を探していました。

テレビ番組のテーマ、
あるいはテレビドラマのバックに流れ出る
ムード・ミュージック、そしてコマーシャルで使われていた
音楽に興味を持つも、一体何の曲かも分かりません・・・

当時の子供時代の筆者にとっては、
テレビ番組でもアニメ(マンガ)の主題歌が
一番簡単に音楽を得る方法でした。
近所のレコード屋さんへ行っても、店内には、
いわゆる流行り物ばかりで、
マニアックな音楽はありませんでしたが、アニメなら
置いてあるレコードを見つけやすく、
買えば聴くことが出来た訳です・・・が、
実際にテレビで流れてくる主題歌と、
レコードに吹き込まれている主題歌が違って満足せず(苦笑)

この件は、以下の筆者のブログに書いてますので、
よかったら御覧ください。

TVアニメ『デビルマン』・・・思い出の演奏を探った、レコードのひとつ

https://record-music.com/archives/1255


それで、ラジカセ(ラジオとカセットテープの機能が
一緒になっている機械)を使って、
テレビの音をカセットテープに録音して聴くことを思いつく訳です・・・が、ラジカセに付いているカラオケ用のマイクを
テレビのスピーカー前に近付けて録音するので、
他の人の声や物音が入ってしまうんですね(苦笑)
「ちょっと!静かにしてよっ!!」なんて怒鳴ったり(笑)

当時、実際に使っていたラジカセの説明書です・・・ 

これがあまり上手く撮れないために、
いつもイライラしている筆者を見た父親が、
ケーブルコードを近くの電気屋で買って来て、
これをラジカセのマイク端子と、テレビのイヤフォンジャックに挿せば
録音出来ると・・・ 
これでアニメの主題歌や、番組のテーマを色々撮りまくりました(笑)

でも、まだラジカセのカセットデッキ部分は1台なので、
カセット・テープに録音しても、編集が出来なかったんです。
録音の前後に余計なものが入っていても、
またそれを聴かなければならず・・・ 

テレビドラマの劇中に流れる
ムード・ミュージックの類(後に、これらをサウンドトラックと
呼ばれるのを知りますが)は、会話や物音が重なってしまうので、
ほとんど諦めるしかないものの、
コマーシャルの録音は挑戦しました(笑)

何の番組の、大体何時頃に流れているのかをメモして、
別の日に、その時間になると
カセット・テープを録音スタンバイ状態にして、
流れる瞬間に録音ボタンを押して・・・・
まぁ、大抵出だしが少し欠けちゃってましたけれど、
録音が上手くいった時は嬉しくて、何度も聴いてました(苦笑)

でも、コマーシャルの場合は、
何か音楽というよりも、コマーシャル作品としての音声
惹かれていたのかもしれません・・・ 

ずっと後に、こんなCDが発売されることになるとは
当時夢にも思わなかったです(苦笑)
(キングレコード K25X-227,8)2枚組です。
当時購入したCDには、番号と購入月をシールに書いて貼っていました。
1987年12月に購入したようです。
筆者はまだ高校生でした。
もう37年も経つとは・・・(苦笑)
上記CDの説明書の一部です。
この中の「シャット」というトイレの消臭剤のコマーシャルが
お気に入りで、今でも覚えています。
アニメでモンスターのような“臭い元”の印象が新鮮で、
子供の頃の筆者には衝撃的な作品でした(笑)
解説文には著作権がありますので、画像にモザイクを入れているのを御了承下さい。


そんな、自分の好みの音楽の発見と、
それを楽しむためのコレクションは、現在も続いております(笑)

© 2024 磯崎英隆 (Hidetaka Isozaki)



追記:
楽しみの共有として、色々な復刻CDにて
貴重な音源をお聴かせできる機会を提供させていただいております。



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