「離婚約」とは?新しい別れ方の正体とメリット・デメリットを徹底解説!
「離婚約」がじわじわと注目を集めていることはご存じでしょうか。
いまだに聞き馴染みがない方も多いと思います。
離婚約とは、離婚の約束を交わすこと。
あらかじめ夫婦で話し合って離婚の期日を決めておくという新しい別れ方です。
今回は、離婚の新しい形である「離婚約」の正体と、メリットやデメリットについて解説していきます!
離婚約の正体とは?
離婚約とは、離婚する期日を事前に決めておき、その時が来たら離婚をするという離婚の予約というもの。
結婚の前に婚約をするのと同じですね。
弁護士ドットコムの記事によると、離婚約には法的拘束力は無いようです。もし期間中に夫婦の関係が改善された場合など、夫婦の話し合いの上で離婚約を解消することもできます。
離婚約を交わす理由は人それぞれですが、いずれ離婚はしたいけど今すぐには経済的に難しかったり、子どもが小さかったりするため、準備が整うまでの猶予期間として離婚約を活用する人が多いようです。
離婚約のメリット
離婚したいという意思はあるのに、わざわざ離婚約を交わす意味はあるのでしょうか。
ここからは離婚約のメリットを紹介していきます。
(1)経済的な準備ができる
離婚を決めてからすぐに離婚をした場合、あわただしく慰謝料や養育費などを取り決める必要があります。
しかし、実際に離婚するまでに時間がある離婚約であれば、離婚までの時間を活用して、貯金やローンの計画を立てるなど、じっくりと経済的な環境を整えることができます。
また、婚姻中に仕事を辞め自らの収入がない方であれば、離婚約の期間中に仕事を探すことができます。すぐに離婚に踏み切った場合、離婚の手続きと就職活動を両立しなければならないので、負担が大きくなってしまう傾向にあります。
(2)夫婦の関係を修復できる可能性がある
「相手のことを嫌いになったからすぐに別れたい」という勢いや感情的なことで離婚を決めた場合、離婚をしてみて「やっぱり、もっとよく考えればよかったかも……」と後悔してしまうかもしれません。
離婚約をすることで落ち着いた気持ちで、お互いの関係性を見つめなおすことで夫婦関係を改善できる可能性はあります。
離婚の理由としてよく挙げられるのが「性格の不一致」です。合わないなと思っていることでも、落ち着いて考えたり話し合う期間を設けることで解消されるかもしれません。
実際に「離婚約をして気持ちがスッキリしたことがきっかけで、はじめてパートナーに本音を言えるようになった」という人もいます。
(3)気持ちの整理と準備ができる
離婚を決めたときは「大丈夫」と思っていても、実際に離婚後の新生活がスタートし、ひとり暮らし(もしくは子どもとの生活)がはじまってみると、しばらくは孤独感やさびしさを味わうことがあります。結婚生活が長ければなおのこと。
「今はまだ一緒に住んでいるけれど、あと◯年したらひとりで生活することになる」と離婚後の生活をシミュレーションしていくことで、少しずつ心の準備ができるようになります。
離婚約の注意点
離婚約のデメリットとしては、以下があげられます。
①期間中に子供を手懐けられてしまい親権を取られる可能性がある
②期間中に財産分与を恐れて財産を隠される可能性がある
③将来離婚するからと関係性の再構築を諦め、開き直ってしまう可能性がある
場合によっては離婚約を取り交わす前より厳しい状況になりかねないので、パートナーのタイプや性格をよく見極めたうえで、離婚約の話し合いをする必要があるでしょう。
離婚約に法的拘束力はないとご紹介しましたが、お互いが離婚約に同意ができ、それを形にしておきたい場合、全国各地にある公証役場にて公正証書に残すのがおすすめです。
その際には夫婦のみで訪れるより、弁護士などの専門家に相談しつつ、公証役場に同行してもらえるとよりスムーズでしょう。
まとめ
今回は新しい離婚の形として少しずつ注目を集める「離婚約」についてご紹介しました!
離婚約を交わすにあたって大切なのは「お互いが幸せになるための選択」をすることです。
Re:conはみなさんの「幸せのための選択」を応援しています。
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