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軽音時代の経験が今、生きてる
noteでは音楽活動をしていて思う本音をズバッと書いている。敬語、丁寧語はあえてなし。
社会から見れば、大学の軽音楽部での経験なんてきっとバカにされるのであろう。
しかしあの経験があったからこそ、特に今年踏ん張ってクリエイトし続けることができた。
決してバカにはできない。
大きく3つポイントを上げる。
1.4年間で163曲
入部してから引退するまでの曲数。
1回だけのものもあれば、4年間本バンドで演奏し続けたものもある。
ほとんどをベースで演奏した他、一部の有志バンドではドラムやギターをやってみたり。。
ジャンルもスカパンクに始まり、スラッシュメタル、ジャズポップス、プログレ、、思いつく限りのジャンルは一通り演奏した。
ベースというパートでバンドをしていると、リズムとコード、両方の主導権を握っているので、アンサンブル全体としてどんな音像になっているのか、各パートはどんな演奏・演出が必要なのかが分かるようになる。
そうすることで、まず耳コピの精度がすこぶる向上した。
この倉木麻衣さんのPerfect Crimeのコピー動画、スコアはもちろんコード進行すらググっていない↓
試しにどこまでコピーできるのかとやってみたら、かなりのところまで再現出来たのではないかな?
一番の特技は耳コピと断言できる。
そしてアレンジやミックスにも役立っている。
全てのパートを完璧に演奏できる訳ではないが、楽器の原理を知り、音を把握することで、かつての経験がライブラリーのように蘇ってくる。
先日こちらの作品ではデスメタルのマスタリングを担当させて頂いた。当スタジオでメタルを取り扱うのはこれが初めて。
諸先輩方のガチのメタルサウンドをライブで体感したり、楽器店のESPに友人らと通っていたこともあり、頂いたミックスからどのようにアプローチすればよいか、迷わなかった。
その時一緒にいた軽音のみなさんに感謝したい。
これらはまだまだ深めて濃くしていく必要があるが、作曲からの彩りつけ(編曲)について、オーダー以上のものでお返し出来る自信がある。
2.夏合宿
長野の山奥で約1週間、24時間バンド漬けの日々。
最終の4年目は合計9バンドをこなし、寝ずに時計が2周回る経験をした。
朝6時に一通りのバンド練習が終わり、風呂に浸かっていて、
「これが先輩たちが言ってたことか。。」
と思い、改めて先輩たちの偉大さに気づいた。
なぜこんなにもたくさんバンドを組んだのかと言うと、定期演奏会で3バンド、約18曲をしっかりと完了させるためだった。
そのためにはどんなペース配分で、どれぐらいの演奏体力が必要なのか把握する必要があった。
そしてある種無茶できる環境で音楽に没頭したことで、限界突破することができ、
「寝ずにできることは不可能とは言わない」
という謎の信念が生まれたw
音楽の仕事にある種ストームチェーサーのような要素を感じたり、蓋を開けてみたらなかなかハードな内容だったりすることが時たまある。
このような場合にも、バイタリティと折れない精神力で乗り切れているのは合宿のおかげではないか?
3.オーディション
6月祭と文化祭でメインステージに出演するバンドを部内でオーディション。
各バンド渾身の1曲で出場枠を競い合う。
思い返してみるとドラマがあった。
6月祭では同立4位で決戦投票の末、落選。。
そして最後の文化祭では落選した時の楽曲をパフォーマンスして同立1位。
悔しさと嬉しさ、両方を味わった貴重な経験だ。
勝てた要因は、バンド練習をハンディレコーダーで録音して、しっかり分析したことにある。
それによって自分たちがPRすべきポイントを戦略的にパフォーマンスに落とし込んだ。
あとは一度は負けた曲で、再度勝負したこと。
メンバーの後押しでこの選曲になったのだが、そんな事情でも決まってしまえば、あとは腹をくくるしかない。
本当の勝負では不安が付き物。
しかし無難な策に出ず、自分たちの魅力が発揮できるものにひたすら向き合うことで、あの結果になったのだと思う。
音楽をやっていて、プレッシャーのかかる場面はこれからまた訪れるだろう。
自分の信じたもので勝負する度胸はこのオーディションの経験でしか得られなかった。
4.まとめ
軽音ではプレーヤーだったが、今はクリエーターとしての活動にシフトしている。
音楽活動でやる内容は変わったけど、勝負のかかるポイントは共通してるように思う。
特段仕事の仕方を誰かに教わった訳ではないし、専門学校に通っていた訳でもない。
しかし軽音楽部にいたことは人生において大きなキャリア、財産である。
今戦うことができているのは、あの日々が基盤になっている。
だから何も知らずバカにするヤツは絶対に許さない。
昔は〇〇部だった、ここでこんな頑張りをしたという経歴は、例え履歴書に書かなかったとしても、話を聞いたり、その人の言動を見て判断すべきだと思う。
風雲児になるべく、これからも肩書きやブランドなんかにとらわれず、謙虚さ、リスペクトを忘れずに、自信を持って進んでいこうと思う。
【サブスクリンク】
星の降る春 / フランソワ・マリコ
※作曲・レコーディングを担当
STAR MAGIC / EnterMaker
※ベース・ギター / レコーディングを担当。
会いたくない / レコラボ